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投稿「20代医師より」その5         2009.07.27

「医療の問題点」

・医療合併症と医療過誤(医療ミス)の違いが、患者側に分かりにくい。

・実際、医療側からしても、合併症なのか、過誤なのかのグレーゾーンの症例もある。

・医療は絶対ではなく、事故の原因が結局不明な場合もあるし、原因不明な病気も
 まだまだ存在する。
 難しい症例は、カンファレンスなどで討論されるが、結局、他の医師で考えても
 なかなか難しいこともある。

・他のDrが後から結果を踏まえて考えればよりよい選択肢も考えられても、結果は
 分かっていない時点での担当医の医師の判断がより尊重されるべきであると
 いうのは医療側の常識。ただ、結果を踏まえて、今後の医療の発展の参考に
 していくべきだと思う。これについて患者側はなかなか理解されにくい。

・先進国では、悪意のある、故意のミスでないかぎりは、警察は関与しない。

・日本では、一生懸命やっているまじめな医師でも、グレーゾーンが発生した場合、
 そのグレーゾーンに警察や裁判が関与してくることで、医師側は嫌気がさしていて、
 はやく臨床の第一線から退きたいと思っている医師も多い。

・グレーゾーンについて、医療側・患者側が納得できる解決方法が、裁判以外では
 確立されていない。

・患者側やマスコミは、結果をみて、結果が悪ければ批判することもあるが、
 医療は結果論ではなく、その時の担当医の判断にまかされており、結果論では
 考えるのは間違いであり、そのことがリスクの高い医療行為の敬遠や萎縮医療に
 つながる。
  簡単に例をあげて言えば、リスクの高い心臓の手術などをする医師がいなくなる。
 少しでもリスクがあれば、通常の出産よりリスクが低くなる帝王切開を勧める
 傾向が増加する。

・先進国に比べて、薬価や医療機器の値段は高く、官僚の製薬会社への天下り
 などの癒着が原因と考えられる。

・先進国に比べ、医師・看護師の人数が極端に少なく、医師の給料も安い。

・公務員であるメリットはほとんどないのに、医師が公立病院へ医局から派遣
 されると公務員の扱いとなってしまう。

・女性医師の切迫早産などのリスクが非常に高く、妊娠中でも過酷な勤務は
 なかなかさけられない。

・女性医師は育児休暇をとりにくい、妊娠したら退職してくださいと淡々と言われることも。

・看護師の子供は受け入れても、女性医師の子供は受け入れない院内の保育施設も
 昔は多かった。

・24時間主治医のため、夜中の突然の呼び出しもあり、24時間保育を充実
 させないと女性医師は働きにくい。

・外科内科などの長時間勤務の科と、放射線科など比較的時間制限が少ない科
 でも、給料は同じである。

・当直は、法律上は宿直扱いとなっており、ほとんど寝ている時間とされているが、
 実際は、救急車が並列に数台対応を求められることや、完全に徹夜のことも多く、
 実質では36時間連続勤務であり、医師の過労によるミスが起こりやすい状況である。

・外来も医師数に対し、患者数が多く、一人当たりの診察時間が短くならざるを得ない。

・365日主治医制が多く、内科・外科などでは土日も毎日勤務であり、休みが
 ほとんどない。家族などを犠牲にした仕事も当たり前の価値観となってしまっている。

・日本全国で、勤務医の減少による医療崩壊が進行している。救急車や入院患者の
 受け入れ、手術待ちの期間の延長、病院の閉鎖など、今後悪化の恐れがある。


 問題点は山積みですね。ほんと医療ってこうみると最悪ですね。医師をやめて転職した先生も何人か知っています。


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