4日目・・・8月25日(火)/晴れ・・・オールド・フェイスフルの御近所を訪問
・・・しかし良く晴れる(^^;。店主、特に首筋とふくらはぎがばりばりと焼けて痛いです(TT)。陽射しが強く感じるのは、高地で紫外線が強いからでしょうか?この日も朝、早起きして釣りをしたのですが、昨日よりも寒く、途中の道沿いにあるミッドウェイ・ガイザー・ベイズン(Midway
Geyser Basin)の上げる湯気も豪快です。ファイアホール川の横を通ってマディソン川まで釣りに行く途中にはバッファロー(Buffaro)を、またマディソン川の川岸ではミュール(Mule)の群れとエルク(Elk)を見かけました。
戻ってから改めて、オールド・フェイスフル近辺の他のベイズンをまわってみます。他と違い、プール近辺の砂が黒っぽいブラックサンド・ベイズン(Blacksand Basin)、高い透明度のサファイア・プール(Sapphire Pool)があるビスケット・ベイズン(Biscuit Basin)、園内最大(直径113メートル)のグランド・プリズマティック・プール(Grand Prismatic Pool)があるミッドウェイ・ガイザー・ベイズンなどを周ります。実は店主、実際に沢山のベイズン、プール、ガイザーを周ってみるまでは、どっさりと見る計画はしてみたもののもしかしたら途中で飽きちゃうんじゃないかなぁ(^^;、なんて思っていたのですが、実際周ってみるとそんな事は全然ありませんでした・・・これには我ながら驚きました。
ビスケット・ベイズンの一番奥からは、近くを通るリトル・ファイアホール川(Little Firehole River)の上流にあるミスティック滝(Mystic Falls)までのトレイルがあります。これは今までの整備された「歩道」に近いイメージのトレイルとは異なり、本当の小径です。入り口でハイカー名簿に目的地や人数、日帰りか泊りかなどを書き込み、滝を目指して歩き出します。
このイエローストーンの大気はとても乾燥しており、車のドアなどを触る時には静電気放電に対して冬の頃の様に身構えなければならないほどです。そのせいもあるのでしょうがトレイルは乾いて埃っぽく、歩くとぱたぱたと土煙が上がり、靴がたちまち埃色に染まっていきます。
数分歩いただけで、後ろさえ振りかえらなければ周囲は本格的山岳地帯の様相を呈し始め(もともとそうなんだけど(^^;)、きゅっと細くなるトレイルも俄かウィルダネス・ウォーカー達の気分を盛り上げてくれます。暫く行くと「左:ミスティック滝/0.7マイル、右:ミスティック滝/0.7マイル、オーバールック/1,7マイル」の道標があり、トレイルが二つに分かれます。「?」と思ったのですが、良く考えずに「きっと滝の上から見られるという事だな。1.7マイルとは誤記に違いない♪」などと勝手に解釈して右の道を進みます。ここから滝の音も聞こえ、もう少しで見えるのだ〜うへへへ浴びてやる浴びてやる浴びてやる〜くそーハイキングブーツじゃなくてサンダルでくるべきであった、などと家族一同既に盛り上がり始めています(笑)。
が、なんだかトレイルが更に細くなり、おまけに上りがきつくなってきました。滝の水音もいつの間にか聞こえなくなり、店主、こりゃ詫び入れるなら早い方が良いと思い(笑)、段々盛り下がりながらも信じて道を登り続けてくれている家族に、「悪ぃ、道、間違えちゃったみたい(^^;」・・・とりあえず溜め息をつかれながらも、このまま登れる所まで行ってみようという事になりました。店主、ご機嫌とりに冷たい麦茶の一杯も皆さんに振る舞いたい所ですが、こんなに道行きが長くなるとは思わなかったゆえ、水分補給源を持ってきていません。
それでも登ってくれている家族の面々のけなげさに涙して更に脱水症状へのアプローチに弾みをつけつつ登る事体感時間5時間@実際は小一時間、たどり着いたオーバールックからの眺望は、それに充分値する物でした。遥かに見えるオールド・フェイスフル、ゆったりと流れるファイアホール川、奥にはオールド・フェイスフル・ベイズン、左手にはビスケット・ベイズンが蒸気を上げ、吹き抜ける風はブリーズ、と呼ぶのがふさわしい涼しさです。登って良かった♪
下りは飛ぶ様に駆け下り、車の中にあった湯の様な温度の水で延命し(笑)、一旦宿に戻って休息します。その後復活し、ミッドウェイ・ガイザー・ベイズンへ出向きます。ここは大きなプールが二つあってかなりの距離を歩くのですが、急速に精神が強化された店主ご一行は、わははははこの程度の歩きなんてなんぼのもんじゃい的にぐいぐいと精力的に観光するのでした(笑)。
それぞれの熱水現象は主にその温度によって周囲の色が異なるのですが、これはその温度帯に適合して繁殖する異なった種類のバクテリアによるものなのだそうです。ここではかなりの広範囲にわたって、各種の色(:バクテリア)を見る事ができました・・・個体は見えないけど(笑)。また場所によっては空気に触れると死んでしまう(:嫌気性)、強酸(Ph=1)の中にしか住めないものも居るそうです。強いと言うべきか、弱いと言うべきか(笑)。
この日の夕方は近くの、ファイアホール川の支流、リトルファイアホール川(Little Firehole River)で釣りをし、息子が25センチのニジマスを釣り上げました。うーむ・・・負けてるなぁ、現時点まででは(^^;。