運営者に
メールを送る
>>
Top
当会について
会の活動
病院との交渉
被害者の声
会報
資料
竹下裁判
読者の感想

おたよりはこちら






リンク集
更新履歴

読者の感想

投稿「40代の読者様へ」20代医師より・その1   2009.05.03

 40代の読者様の投稿に、
 「他県での診療は不可に。さすれば多少のレベルの差は出来ようが、医療過疎の問題や医療費不足の問題。過剰な報酬」
とありますが、他の先進国に比べ、日本の医師の報酬はとても少ないという事実はご存じないのでしょうか。

 引用ですが、以下も参考にしてください。(以下、@コスメ女医コミュニティより引用)

 勤務医不足・・・全国で医療崩壊が進行しています。人口10万人当たりの日本の医師数と医療費は先進国の中で最低水準(医療費はアメリカの半分、医師の技術料は約1/5)ですが、世界最高レベルの平均余命・周産期死亡率、健康達成度でした。(虫垂炎の手術は日本は約37万円、韓国は約50万円、ニューヨークは約250万円)しかしさらなる医療費抑制の方向性、医療崩壊に結びつく政策、メディアのバッシングによる医療不信、もともと不確実である医療に対する過度の期待・モラルの低下、訴訟の増加。(長時間の手術や昼夜を問わない過酷な勤務、労働条件に見合わない報酬、医療訴訟の増加などでなり手が減少)。産婦人科、小児科、外科、麻酔科、内科などの勤務医の減少は特に深刻です。手術待ち期間も数ヶ月と延長しています。医師に労働組合はありません。

 『医療に不満を持つ人が多くいるが、これだけの金額で運営しているのだから、不満が出るのは当然である。 国民の医療に対する不満の大部分は長い待ち時間と、患者への説明が不十分なことである。 しかし欧米の医師の四倍以上の患者を診察している日本の医師にそれを求めるのは非現実的である。 医療事故を防止する意味でも適正な医師や看護師を確保できる医療費にすべきである。』

 『宿直勤務明けも連続して勤務する医師は96%に上り、3割近くが調査前月の休日はゼロだった。宿直明け後の勤務が「ない」と答えたのはわずか4%。これまでの連続勤務時間は平均32.3時間で、中には60時間以上連続で勤務した経験のある医師もいた。
 
 女性医師で出産経験のある人のうち、妊娠時の経過が「順調」だった人は43%しかおらず、女性医師の6割近くが妊娠時に「切迫流産」などの異常を経験していた。

 全体の約9割が「医師不足と感じる」,「疲れを感じている」と答え、医師確保のために必要なこととして「賃金・労働条件の改善」を挙げた人が最も多かった。「患者の要求の高まる中で医師不足、労働条件が改善されておらず、医師への責任、負担が増していることが医師不足をさらに悪化させている」(大阪府、30歳代の女性医師)、「こんな状態でミスが起きないほうがおかしい」(岩手県、30歳代の男性医師)など、改善を求める声が寄せられている。』

 他の先進国の数分の一しかいない、貧弱な病院勤務医の定数のため、交代制勤務すら組めず、最低限の人員で救急に当らないといけない現状と、司法や国民の求める(時には妄想としか思えないような)高い医療水準による訴訟リスクのため、各地の救急医療供給体制は急速に崩壊している。

 『経験が浅くても一人で当直をしないと救急部を維持できないほど人手不足で、閉じると受け入れ拒否が続く。難しい症例に調べながら指示を出したくても、次から次に患者が来るとそんな余裕はありません。
  
 病棟で心肺停止の方がいて、救急には胸痛精査の方がいるとどちらを優先したらいいのでしょう…。命を預かる仕事です。普通、命にかかわる仕事というのは安全管理が何重にもされているはず。なぜ、医療現場のみが責任をすべて医師に持たせるのでしょうか。どんなに体調が悪くても、代 わりはいないのです。もっと医師にも余裕があればこんな無理な勤務が組まれたり、自分の行為を確認もで きないような勤務体制にはならないと思います。医療費は抑えて高水準の医療だけは保てという、現場にのみ負担をかける政治を変えてほしいです。』

 『ある外科医は「日夜骨身を削って頑張るのは患者さんのため。職業倫理や使命感と書かれた旗はもうぼろぼろだが、辛うじて立っている」と現状を訴えた。 医師の使命感だけに頼るのはもう限界に来ている。』

*日本は主治医制なので365日夏休みの1週間以外は土日祝日なく毎日仕事です(内科、外科、小児科などの科)。また、以前から医師の36時間連続勤務(朝から仕事→夜の眠れない宿直:救急外来→翌日そのまま夜まで仕事)は当たり前でしたが、他の国では交代制ですが日本は連続勤務。救急外来は労働基準法の違法状態が黙認されたまま。労基法41条による「宿直」は、「常態として、ほとんど勤務することのない勤務」であり宿直医による救急外来の対応は、休みを与えないことと同じ。また、労働時間にも算入されないので、役所も目をつぶり、統計にも表れない。医師の過重労働は(統計よりも)もっと激しい」

 徹夜で手術や高度な治療なども当たり前です。
 妊娠時に食事もとれず徹夜で36時間の仕事が月平均4回あるので流産も多くなりそうです。

ご意見、ご感想をお寄せ下さい


読者の感想TOPへ

 

Copyright(C) 1997-2025. 静岡市立清水病院から被害をなくす会