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「資料1」:17-18年度の崩壊が始まったころの資料 

日本病院団体協議会

「病院経営の現況調査」報告より明らかになった問題点

1.医業収支の状況

 平成17年度と比較して、診療報酬改定があった平成18年度は赤字病院の割合が6%増加していた。

      

 

2.平成18年度中の医師募集の状況   


回答のあった2,746病院のうち、 72%の病院が
医師 募集を行っているが、そのうち、予定通り
採用できた病院は18%であり、54%の病院が
採用予定数より少ない、あるいは全く採用でき
ない状況であった。

 

 

3.平成18年度中の看護師募集の状況

回答のあった2,731病院のうち、96%の病院が
看護師募集を行っているが、予定通り採用
できた病院は31%であり、65%の病院は採用
予定数に達していない状況であった。

 

 

4.平成16年度以降の病床休止もしくは返還の状況

 回答のあった2,790病院のうち、平成16年度以降に病床休止もしくは返還を行った病院は、
521病院(19%)であった。
  年度別にみると、診療報酬改定があった平成18年度以降に件数が増加していた。

 

5.平成16年度以降に休止した診療科の状況

 回答のあった2,782病院のうち、平成16年度以降に診療科を休止した病院は439病院(16%)であった。
診療科別にみると、産婦人科(71件)、小児科(67件)が多かった。

  

 

6.平成16年度以降の救急指定・輪番制の取り下げの状況

回答のあった2,761病院のうち、平成16年度以降に救急
指定・輪番制を取り下げた病院は109病院あった。

 

 

 

7.今後の運営方針について

 回答病院における現時点における今後の運営方針について調査したところ、「診療所への転換を検討」
している病院は48病院、「介護施設(一部含む)への転換を検討」している病院は274病院、「閉院を検討」
している病院は20病院であった。 

 以上より明らかになった問題点としては、

   ◆ 病院経営の悪化および医師・看護師の採用困難
   ◆  それに伴う病床休止・返還、診療科の休止、救急指定等の取り下げの存在
   ◆  診療所・介護施設への転換、閉院を検討している病院の存在
などが挙げられる。

医療の質・安全の向上、全国における医療提供体制の整備を行うことは急務である。次期診療報酬
改定における病院医療に対する十分な報酬増、都道府県・地域の実情に合わせた産婦人科・小児科・
救急医療などに対する公私の区別の無い補助など、多面的な施策が必要である。

                                                               以上


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