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「乳がん誤診が全国で」−検診キャンペーンに警鐘−
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「乳がん誤診が全国で」
 -- 検診キャンペーンに警鐘 ―

「乳がん誤診報道に関連したテレビ取材顛末」        2014年7月4日

 兵庫・高砂市民病院で乳がんと誤診断、別の病院で切除と報道された翌日、TBS「Nスタ」の担当者から会のHPの投稿欄を通して取材申し込みがありました。

(引用はじめ)
<(前略)きのう、兵庫県の高砂市民病院で検査結果を取り違え、女性の乳房の切除手術が行われていたことがわかりました。私どもの番組では、それに関連した取材を考えており、乳がんの検査で誤診された方にお話を伺いたく思っております。もし可能でしたら、誤診された方に直接取材させていただきたいです。(後略)>
(引用終わり)

 そこで、現在、京都地裁で係争中の緒方由美さんを紹介しました。乳がん誤診について広く知ってもらい、同じような被害を繰り返してほしくないという思いから協力できればと思ったからです。
 緒方さんは取材を受け入れ、翌日、担当者が京都へ出向いてインタビューし、同日(6月18日)、東京で放映されました。

番組を見た東京在住の知人から、
<最後、だからみなさん乳がん検診を受けましょう。と言う結論で、なんか違うのに
なぁという気持ちがしました。>
というメールがきて驚きました。

テレビ局から届いた録画を見た緒方さんからは、
<今見ました。
はっきり言って「何これ?」って感じです。
初めに誤診の事が少し語られ、その後誤診についての予防や改善の話もなく、検査の流れの説明になり、最終的判断が病理検査になる事、しかし病理医が非常に少ない事、乳がんは専門医でも判断が難しい事もあるみたいな話になり、最終的に、病院側のミスや誤診の可能性もある乳がん、しかし、その発見の可能性である乳がん検診を受ける人はいまだ、非常に少ない。

是非とも乳がん検診を受けて下さい。
まず検診を受ける事が重要です。
みたいな感じでくくられています。

タイトルは『乳ガン検査の落とし穴、ミス誤診どう防ぐ』なのに、誤診の話はそっちのけとなり、これでは夕方、晩ご飯の用意の合間に見てる主婦には、「乳がん検診は受けなアカンなぁ〜」と言う印象にしかならないと思いました。

結局、誤診やミスなんて話は、医者に対する遠慮か?はたまた、どこかからの圧力か?こういう形で正確に報道される事はなく、世間には、かわいそうになぁ〜まあ、めったに起こる事ない事やろうし、私には関係ない話やわ。で終わってしまうんやろうなと、かすかに期待した私がバカやったなぁと虚しさを覚えました。

結局、誤診とかの話は国じゅうが検診をすすめる中、語ってほしくない事実であって、検診促進してる側(何らかの利益がある人はいっぱいですもんね)からは、もってのほかの話ですもんね。

がんだと宣告されて傷つき、がんではなかった事でそれ以上に深く傷つき、裁判で傷口をぐちゃぐちゃにされ、またこういう形で裏切られ、傷口に塩をすり込まれたような、どこまでいっても、誤診され何も罪のない私達は浮かばれないのかと、絶望的な気分にさせられました。>
とメールがきました。

 緒方さんを紹介した私は申し訳ない気持ちでいっぱいであるとともに、検診をすすめることに利用されたというとても悔しく腹立たしい気持ちでいっぱいになりました。

 誤診から身を守る唯一の方法は検診を受けないことです。(「誤診ページ開設の目的」参照)

 取材者から取材のお礼メールに、今回のようなミスは2度と起きてはならないことだと思っていると書かれていました。そうだとすれば、検診をすすめるような結論にはならなかったはずだと抗議のメールを送りましたが、今日までに返信はありません。

                                  2014年7月4日    竹下勇子





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