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「近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来」のこと  
                             
2013419

  近藤誠先生(慶應病院放射線科医)の新刊本『がん治療で殺されない七つの秘訣』(文春新書)のあとがきに、がん研究所立ち上げに至るいきさつが書かれています。以下、引用します。(240ページ9行目から241ページ2行目)

<ところで私は、二〇一四年三月に慶應大学の定年を迎えます。その後は診療から離れ、がん研究所を設立し、研究と執筆に専念する計画でした。それでその趣旨を前著『がん放置療法のすすめ』で公表すると、外来を訪れる新患・旧患たちから「なにか問題が生じたときに相談できる窓口がほしい」と口々に訴えられ、どうしようかと迷う事態に陥りました。そんな中、第六〇回菊池寛賞を授けられたことは「今後も患者たちに手をさしのべよ」との天啓とも思われ、セカンドオピニオン外来を開設する決心をしたところです。初診希望患者が増え、慶應病院の外来予約が取りにくくなっていることもあり、早急に(慶應病院の休日を利用して病院外で)施行すべく準備をしています(「近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来」URLhttp://www.kondo-makoto.com/)。>

 上記で紹介されている公式ホームページを拝見し、いつでも誰でも悩んだ時に相談できる場ができて本当によかったと思いました。

  私は乳がん手術後に診断に疑問をもって裁判を起こしましたが、証拠保全したカルテには「乳がん」と書かれていたことから、「がん」を前提に裁判を起こしました。

  裁判を起こしてから、カルテに所見が記載されていなかったマンモグラフィーを近藤誠先生にみていただいたところ、がんの所見がなかったことがわかり、「標本、あなたのだったの?」とお電話を下さって、画像診断と病理診断が一致しないことから、標本のDNA鑑定にすすむきっかけとなりました。

他人のがんの標本でがん患者に仕立て上げられる―― 普通一般常識では考えられない・思い致さないことにまで視野を広めてご意見を下さったのです。

 実際、私の裁判で標本のDNA鑑定について言及するようになってから、それまで協力して下さっていた医師(元国立病院外科医)は私から距離を置くようになりました。ありえない話を持ち出す変な人だと思われたようです。

「がん」と診断されたら、あわてないで診断そのものにも疑問をもつべきだと思います。
 困ったときの相談窓口ができてほんとうによかったと思っています。 

「近藤先生、がん研究所設立、おめでとうございます!」


                                 竹下勇子(2013年4月19日)


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