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潰瘍性大腸炎の経過報告            
                                       2015年2月16日

 昨秋、潰瘍性大腸炎が3年ぶりに再燃(症状が出た)した時のことを、「潰瘍性大腸炎のこと」と題して雑記帳に書きました。その後の報告です。

 静岡市にあるSクリニックで処方された漢方薬「青黛」を朝夕1gずつ飲み始めて、1回目で出血が治まり、1〜2日で普通の便の状態になって、ほんとに信じられないくらい劇的に潰瘍性大腸炎の症状が治まりました。

 クリニックの院長からは、症状が治まっても「青黛」をずっと飲み続けるようにと言われていました。

 ところが、しばらく続けて「青黛」を飲んでいたところ、胃がシクシクと痛むようになり、副作用の心配が出てきました。考えてみると飲み始めてから夜中にトイレに起きるようにもなっていました。

 ネットで「青黛」を調べると、身体を冷やす方向にもっていく性質があることがわかり、私に出ていた副作用に合点がいきました。

 潰瘍性大腸炎の症状が治まった状態で「青黛」を飲み続けていた間、毎朝お腹の大掃除のようにいい便が出ていましたが、副作用に苦しみながら飲み続けることには納得がいきませんでした。

 抗がん剤で潰瘍性大腸炎を発症したように、「青黛」で胃の痛みが後遺症としてのこってしまったらどうしようと不安にかられ、院長に副作用がつらいので「青黛」の服用をやめたいと電話で伝えました。飲み始めて3週間が過ぎていた時です。

 院長は、胃の痛みは流行性胃炎の疑いを検査で排除できなければ「青黛」の副作用とは断定できないこと、「青黛」の服用をやめた後、今まで以上にひどい炎症が起きること(潰瘍性大腸炎の再燃)を心配して飲み続けることをすすめて下さいましたが、「飲む」「飲まない」の決断は私にまかせて下さいました。その上で、なにかあったらいつでも電話下さいと言って下さいました。

 年末年始休み直前だったので休み中のことが心配になりましたが、いつでも電話していいと言われた安心から、自分の身体を信じて「青黛」の服用中止を決断しました。

 「自分の身体を信じて」というのは、今までの経験から、私の潰瘍性大腸炎は季節の変わり目(春と秋)しか症状が出たことがないこと、いったん症状が治まった後は即座にぶり返すことがなく、次の季節の変わり目まで症状が出ることがなかったこと、23年前の発症以来、夏と冬は無事に普通の生活をしてきたので、症状が無い時に薬で身体を刺激したくないという思いがありました。

 今回、私にとって「青黛」が劇的に効果があったことから、けじめなく服用しないで、症状が出た時にだけ使いたいと思いました。

 「青黛」の服用をやめた後、院長が心配された再燃(炎症がぶり返す)は起こらず、毎朝快便はつづき無事に新年を迎えることができました。胃の痛みも、夜中のトイレも、明らかに「青黛」の副作用だったことがわかりました。

 年始休み明けに、炎症が治まった状態での内視鏡検査を院長にすすめられ、私も様子を知りたかったので、2月4日に内視鏡検査を受けました。

 2か月前の赤くただれた腸管内部の写真からは想像がつかないくらいにきれいになった写真を見てびっくりするとともに、本来の腸の姿を知って、とてもうれしく安堵しました。

 しかし、次回炎症が起きた時に「青黛」を服用するためには、胃が痛くなる副作用の対処法を考えておかなければならず、院長に相談して胃薬を処方していただきました。

 今回の経験を通して、自分の身体を知る大切さ、医師とのコミュニケーション・お互いに理解しあえる大切さをあらためて思いました。

 潰瘍性大腸炎の症状が出ていた時には、このまま回復できないのではと暗黒の世界に入り込んだ沈んだ気持ちが続いていましたが、私にあう「青黛」に出会えて回復した今は、寛解状態(症状が出ない状態)が一日でも長く続くよう身体を観察しながら体力維持に努めていこうと思っています。


                                 竹下勇子(2015年2月16日)


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