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雑記帳「リンパ浮腫」のこと 2015年5月12日 1992年1月に受けた乳がん手術(全摘)の後遺症について「乳がん手術と抗がん剤の後遺症」(2013年4月14日)と題して雑記帳に掲載していますが、先月から数年ぶりにリンパ浮腫も出てしまい不安を抱えています。 浮腫が出ないように普段から気を付けて過ごしてきました。 鎖骨下と腋下リンパ節を廓清された右腕は重苦しいので、自然と左手で右腕をかかえて心臓のあたりへもっていったり、リンパ液を戻すようにさすったり、ハドマー(うっ滞したリンパ液を末梢から中枢へもみ送る装置)で毎日マッサージをしたりしていました。 夜、寝る時は右腕の下にも枕を置いて身体より高くして寝返りも自由にできない状態で、こんな生活を手術以来23年続けてきました。 乳がん手術の後遺症についての記事でリンパ浮腫を書き忘れたくらいここ数年は前述したようなケアでうまくコントロールできていました。 それなのに、浮腫が出現してショックだったし落ち込みました。 今までと違うことといえば、身体の矯正・健康維持のために始めたフラメンコでカスタネットを打ったことと加齢が考えられます。 カスタネットは持つことさえ右腕の負担になるので諦めざるを得ません。 健康体であっても加齢とともに代謝や循環機能が衰えむくみを生じやすくなることを考えると将来が恐ろしくなってきます。今まで以上の予防対策を死ぬまで続けなければなりません。 繰り返しになりますが、私を苦しめている「乳がん全摘手術(鎖骨下・腋下リンパ節廓清)」。こんなひどい手術がなくなるよう、生き証人として後遺症の苦しさを伝え続けるつもりです。 しかも、手術した時点でがんの所見は何もなかったのですから、なぜ小坂医師はこんな非人間的なことができたのか、また、まわりの人たちが許していたのか、手術から何年経っても疑問を払拭することができずにいます。 たとえ本物のがんと診断されても、「どう生きたいのか」を念頭に、身体に侵襲を与え、後遺症をもたらす治療を受けるべきか、自分の頭で「生き方」を基に治療法(放置を含め)を考えるべきだと思います。 手術を受ける際は安易に応じず、後遺症についても詳しく説明を受けるべきです。長く生きることを想定しないような大きな(侵襲の大きい)手術は絶対に考え直すべきです。 乳房温存手術がせっかく普及してきたのに最近では乳房全摘+乳房再建手術がスタンダードな治療になりつつあるとのこと。身体への負担を最優先に考えるべきなのではと私は思います。 竹下勇子(2015年5月12日)
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