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雑記帳
近藤誠著「医者の大罪」(SB新書)のご紹介 2019年10月18日
サブタイトルに<医療サギに殺されない39の心得>とあり、帯には<「優しい医者」を信じると命を落とす!><医者の「正義」が患者を殺す>とあります。医療になんの疑問ももたず平穏に暮らしている人にとっては過激と思われる言葉が並んでいるため、表紙を見ただけで拒絶反応が起きるかもしれません。 しかし、がんの証拠が何もないのにがん患者にさせられた私にとっては過激どころか、これほど親切に丁寧に医療の実態が書かれた本はないと思いました。 <本書では、医師たちによる情報の隠蔽やねつ造、あるいは無根拠・無責任な言説が、いかに診断・治療行為をねじ曲げ、人びとを不健康にし、多数の死者をだしているか、現状を明らかにしていきます。>(16頁)と前書きに書かれているとおり、根拠となる文献を示して説得力ある内容になっています。 <第3章 基準値ビジネスの大罪>では、健康診断によって病気にされるカラクリが明快に書かれています。 糖尿病の場合、空腹時血糖値の診断基準値が「140以上」から「126以上」になったことが書かれているくだりでは驚きととともにあきれ果ててしまいました。 なぜ「140」が「126」になったのか。ぜひ、本書で近藤先生ならではの謎解きを読んでいただきたいと思います。 カルテに病名を書かれてからでは遅すぎます。健康なのに病気がつくられるこの国の現状をみんなが早く気付くべきです。 自分のからだを信じて生きる大切さをあらためて思い知らされる1冊。超お薦めです。 竹下勇子(2019年10月18日)
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