協会だより

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伊藤千章 竹籠展

静岡市葵区鷹匠2-4-40の亀山画廊054-252-5040で、平成22年5月29日から6月8日まで、伊藤千章 竹籠展が開催されています。

網代編みを中心にして、展示されています。

亀山画廊ホームページhttp://kameyamagarou.sakura.ne.jp/index.html






むかし懐かしき、小物展

浜松市中区佐藤3丁目7-3の丸東工芸舎053-468-2787で、6月27日から7月5日まで、むかし懐かしき、小物展が開催されています。

 同時に、『花森の、手作り「厨子」』、『自分の時を過ごす自分の椅子』を展示販売されています。


丸東工芸舎ホームページ http://www.marutou.com/index.html




シーサーとウチクイ展

浜松市小豆餅3-10-1の鶴家工芸店053-471-5826で、6月27日から7月11日まで、シーサーとウチクイ展が開催されます。(無休)

 沖縄の古民家の屋根から取外した漆喰のシーサー(写真)、陶器、赤瓦と漆喰で作られた各種シーサー(魔除け)、石垣島、西表島など八重山地方で苧麻(チョマ)等の原料を草木染め手織したウチクイ(風呂敷)(写真)を取揃えました。
 又、琉球陶器の人間国宝、金城次郎作品も多数展示即売します。
 



瀬戸本業窯展

浜松市中区中央3-8-30のアトリエぬいや053-457-4777で、3月26日から4月5日まで(11時から18時)、瀬戸本業窯展が開催されます。(会期中無休)


 陶磁器の総称を『せともの』と永く呼びならわして来た私達。
 美しく便利な陶器が暮らしの中で用いられ、大切にされてきた流れに想う。作る者と用いる者の長い長い経験と交流を幕末創業の現在の瀬戸本業窯の作物に見て欲しい。栄光の伝統と新しい想像の綾。
 何とも心温まる『せともの』なのだ。是非にご高覧を。

●緑釉、二彩、織部、黄瀬戸、麦わら手、石皿、スープ碗、片口、睡蓮鉢、大皿。

 七代目水野半次郎在廊日3/26 会期中窯元関係者在廊

(展示会案内DMより)

アトリエぬいやホームページ http://www.geocities.jp/nuiya_katazome/

 
大井川葛布 工房展

 島田市金谷河原1747の大井川葛布0547-45-3200で、2月24日から3月8日まで、工房展が開催されています。

 恒例の工房展を開催します。今年の新作を中心に、葛布の帯地、着尺、スカーフ、草履、暖簾、タペストリー、パラソルなどを展示します。特に帯地は新作が多いのでおすすめです。
 平日には仕事もしていますので、織りや染めも実際に見ることができます。おいしいお茶も用意していますので、遊びがてらお出かけください。

大井川葛布ホームページ
http://www.kuzufu.com



手織り絨毯フェア

  浜松市中区佐藤3丁目7-3の丸東工芸舎053-468-2787で、11月14日から11月16日まで、手織り絨毯フェアが開催されています。

モダンギャッベからペルシャ絨毯まで。
マットなど多数取り揃えています。

ぜひご覧ください。
山陰地方の民陶展

浜松市小豆餅3-10-1の鶴家工芸店053-471-5826で、9月26日から10月5日まで、山陰地方の民陶展展が開催されます。(無休)

島根、鳥取両県には民芸陶器を焼く窯が、数多く煙をあげています。ここで焼かれた「やきもの」は、いつも黙って暮らしを見つめ、身近にあって素朴で飾らない美しさを持っています。

本展では出西、湯町、森山、中井等の各窯の他、山根窯(石原幸二氏)延興寺窯(山下清志氏)等の「やきもの」を展示します。

(写真は森山窯のコーヒーポット、サーバー付)



欅・漆の美 開店30周年記念企画展

浜松市中区佐藤3丁目7-3の丸東工芸舎053-468-2787で、9月18日から9月28日まで、開店30周年記念企画展「欅・漆の美」が開催されています。

古くからの人々を魅了して止まない欅と漆。欅の美しい杢目を活かす漆塗装の艶やかさ。
松本の伝統的工芸品をはじめ、今展のための特別限定品も展示いたします。

ぜひご覧ください。







鶴家工芸店 小鹿田焼と九州の古陶磁展

浜松市小豆餅3-10-1の鶴家工芸店053-471-5826で、3月20日から3月30日まで、小鹿田焼と九州の古陶磁展が開催されます。(無休)

大分県の小鹿田焼は江戸時代から約300年の歴史があり、無名の雑器窯であったが昭和6年に民芸運動の指導者、柳宗悦に発見され、その美しさを世に紹介されました。刷毛目、飛び鉋、打ち掛け等の昔からの技法は現在も受け継がれています。今回は、壺、皿、甕、ピッチャー、青土瓶、湯呑、飯茶碗等展示します。
又、龍門司、苗代川、唐津焼等、九州各地の古陶も同時に展示即売致します。


GABBEHとKILIM展

浜松市中区中央3-8-30のアトリエぬいや053-457-4777で、3月20日から3月31日まで、
GABBEHとKILIM展が開催されます。(火・水曜休み)

ギャベとはイラン南西部の遊牧民によってはるか昔から織り続けられている「粗い」という意味の絨毯です。

色とデザイン、素朴さ、大らかさがあふれています。
トルコのキリムと合わせて優品100点を展示即売いたします。



新年会

 平成20年1月3日に、アトリエぬいやの2階にて、遠州民藝協会の新年会が開催されました。
 残念ながらホームページを編集させていただいている私は参加出来ませんでしたので、詳細はこの写真から感じ取っていただければと思います。鍋を囲んでの楽しいひとときのようですね。
 参加者は18名。
第10回 遠州民藝協会同人展 会場の様子

 遠州工藝會の看板がその晴れの姿を引き立ててくれているようです。

 遠州民藝協会の前身とでも言いましょうか、遠州工藝會では手作りの作家が集まり、展示即売会を毎年開催していました。今回は、遠州民藝協会の主催で「遠州民藝協会同人展」として幕を開けました。

 この扉の向こうに、遠州民藝協会設立以前よりのメンバーと現在の遠州民藝協会会員の12名による同人展が行われています。さて、少し覗いてみましょうか。

 もうすでに、お客さんがいらしてます。新聞社の取材の記者さんもお見えになっているようです。人形、やきもの、染め、葛布、創作衣裳からシーサーまで、多種多様。展示数は、300点ほどでしょうか。それぞれの作品は、ほとんどが一点ものです。お早めにお出かけ下さればと思います。


第10回 遠州民藝協会同人展


浜松市中区中央3-8-30のアトリエぬいや2F053-457-4777で、12月13日から17日まで、第10回 遠州民藝協会同人展が開催されます。

日々の暮らしを豊かにと
各人それぞれが取り組んだ新作を陳べます。
御来場をお待ちいたします。

伊藤絹子(人形)  稲垣仁美(染)  川瀬孝之(陶)  匂坂三恵子(陶)  佐藤英二(シーサー)  佐藤京子(陶)
田中信之(陶)  長岡富美(陶)  村井龍彦(葛布)  山内武志(染)  山口純代(創衣) リチャード・トラックル(陶)


鶴家工芸店 出西窯展

浜松市小豆餅3-10-1の鶴家工芸店053-471-5826で、10月6日から14日まで、出西窯展が開催されます。

受け継がれる心と形

出西窯は昭和22年に始まり、今年で創業60年周を迎えられました。健やかで誠実な物に美が宿る事を願って、民芸運動の指導者達から受けた教えを、創業者から若い世代へ今も受け継がれています。



素華裂人会(スカーレット会) 染色展2007

浜松市中区中央3-8-30のアトリエぬいや053-457-4777で、8月16日から8月20日まで、
素華裂人会 染色展2007が開催されます。


日々の生活で最も身近な布の模様染に、手を染めているグループ展です。
それぞれの心で染めた手染めの品々をグループ皆で陳べてみます。

大橋洋子、小栗信子、杉本喜代美、杉本理香、中村陽子、西原真理子、星野和子、松浦久仁子




アトリエぬいや 山内武志染色展

浜松市中区中央3-8-30のアトリエぬいや053-457-4777で、7月14日から7月23日まで、山内武志染色展が開催されます。
 
生活が、お気に入りのモノだった一点で、豊かになる
とは思いませんが、そんなこと願い信じて染め続けています。写真はMyざぶとんを志願し、又 染め上がったばかりの藍染 麻のれんは、人を..涼風を招き入れる為、工房の張り場で陽を浴び、ひとときの休息です。
50年間染め続けている模様あり、出来たばかりの新作ありで皆様をお待ちしております。                                                 (山内武志)

出品品目:麻のれん・卓布・ざぶとん・風呂敷・袋・等々


鶴家工芸店 金城次郎作品展

浜松市小豆餅3-10-1の鶴家工芸店053-471-5826で、7月7日から15日まで、金城次郎作品展が開催されます。

マカイ(茶碗)、湯呑、皿類、抱瓶(ダチビン)、徳利、等。琉球陶器の人間国宝、金城次郎作品の展示即売。及び、赤瓦と漆喰シーサー(魔除け)、型染の紅型(ビンガタ)額絵、紅型型紙、琉球玩具、クバ笠、クバ扇、バーキ(篭類)等、琉球の工芸品も同時開催します。

 
「看ヨ、看ヨ、看ン」 鈴木繁男

 柳先生に未だ相見しない前の、最初のお便りに、
 「工芸の道易々と見えて易からず」
と、あった。日を経て、
 「やあ、・・・・・・よく来たね」と、お声を聞いてから、早や四十年の歳月が経ってしまった。
 先生が亡くなられて、久しくなるが、私にとっては思い出の人ではない。物を通して、常に身近におられるからだ。ただ、今となっては、声咳を聞き得ない辛さがある。
 柳先生との交渉は、物を通じないと、その影は薄くなる。先生の一切の言説も、「物を看る」ことに、その原点がおかれている。
 「なぜ、かくも、この物は美しく、わが心に映ずるのか」
 見た驚きが発端である。その驚きは、宗教的事実の具現を看た驚きであろうと思う。「看る」とは、物と心が即一する瞬間である。「非心非物」というも、許されない。
 先生のものの見方には、一種の迫力がともなう、全体作用がある。
 物を見て、最初に「あ」があり、「ん」が同時である。それをもとに願が立てられている。
 物は、使うためにあるが、見ると使うとは、同じで、そこに選択が起こる。
 けん択(じゃく)は、人間の業(ごう)であろう。その業を燃やして重ねて、究極に迫ろうとした。先生にとってけん択こそは、出身の一途だったに違いない。よく先生は言われた。
 「いいとか、わるいとか言えないものを見たいね・・・」と。
 あの朝鮮の小さな、ささやかな陶硯、それは先生にとって、まさに金波羅華(こんぱらけ)であり、先生ご自身の微笑が思われる。
 「一個の器物をもって丈六の金身となし、丈六の金身をもって一個の器物となす」と、
 そのように言い替えたら、どうであろうか。先生は、私達にそれを教えた。先生は、確かに「看た」人である。
 先生にご縁のあった人で、物にまつわるエピソードをもっていない人はない。それこそ、先生の業に、まともに、ぶつかって、辟易した人も少なくない。私などにも語り草は尽きない。
 それでも今もって、よい物を見たり、ささやかなものを手に入れたりすると、直ぐに先生にお見せしたくなる。喜んで下さる、あのお顔を、今一度拝見したくなる。
 よく沢山なものを見せて戴いた。
 つくづくと最初に受けた感動ほど強いものは、ない。
 初めて玄関をはいって以来、見せて戴いたもろもろの物。 
 朝な夕な、使わせて戴いた器物、富本さんの西洋皿、中でも浜田先生の紅茶茶碗、今でもそれを手にすると、あの頃の感動が甦ってくる。その最初の驚きが放射するように糸を引いて、物を見ている今の自分を感ずる。
 先生が、物を手に入れられると、早く誰かに見せたいらしく、取敢えず傍らにいる私にご披露になる。妙なことを、と人は思われるだろうが、先生が物を見せて下さるときの、指つき、を私は強く憶えている。人差指の第一関節をまるめて、テーブルの上の品物を押してよこされる。
 「君、これをどう思う・・・・・」と。
 こちらは、「来たッ」とばかり、一瞬緊張する。そのとき、まごまごしていたら、やられる。
 「君、直ぐ声が出ないのはだめだね・・・・・」
 「直ぐに何か言いたまえ、直ぐに・・・・・」
 強い語気で迫ってこられる。
 「ぼんやりしていては、だめだよ・・・・・」
 折にふれ、さんざ打たれた。迷ったとき、大声で、
 「君は僕と一緒にいればよいのだよ・・・・・」
 と、一喝された。意味が解ったときは、身に沁みて有難く思ったことだった。
 先生が亡くなられる直前のことだったと思う。しばらくぶりに伺うと、いつもより違った、非常に緊張した面持ちの先生にお会いした。
 「鈴木に、あれを見せたいのだ、出して・・・・・」と、間もなく一個の箱が、お手元に届けられた。余人なく、相対した私は、先生に、ただならぬものを感じとった。
 ご不自由で手で箱の中から、一巻のものを取り出されると、「それッ・・・・・」と、微かな声がして、私の手に渡された。
 親鸞上人真筆であった。
 「看ヨ、看ヨ、看ン」の最後の訣別であったように思う。


私版本 柳宗悦集 月報4より


倉敷民藝館名品展


 豊田市平戸橋町波岩86−100の豊田市民芸館рO565−45−4039で、6月19日から9月2日まで、倉敷民藝館名品展が開催されます。

 倉敷民藝館は2008年に開館60周年を迎えます。初代館長である外村吉之介(とのむらきちのすけ)は、牧師をするかたわら民藝運動の創生期から運動に参加しました。
 倉敷民藝館は、江戸時代後期の米倉を改装した白壁と黒の貼瓦という静謐なたたづまいが美しく、建物自体が民藝品と言われています。その所蔵品は、開館当初が約400点、現在は15,000点を超えています。地元岡山とその近辺の手仕事、国内外の編組品、沖縄の染織品、やきもの、英国中世陶器、スリップウエア、朝鮮王朝時代の民画、やきもの、木工品、西洋の家具など多岐にわたっています。

 今回の巡回展では、この膨大な所蔵品の中から選りすぐりの約170点を展覧します。会場にて、「こんなに美しい物と一緒に暮らせたら」と願った氏の喜びに共感いただけましたら幸いです。
                                      (御案内チラシより抜粋)


アトリエぬいや 手仕事の日本 今


 浜松市中区中央3-8-30のアトリエぬいや053-457-4777で、5月24日から6月3日まで、手仕事の日本 今(いま)展が開催されます。

 伝承を継承し優れた技術と誠実な仕事から生まれた品々。私たちの日常の用途に応えるために今も全国各地で工人が日々生産に励んでいます。会場一杯に溢れる品々で現代日本の民芸を感じて下さい。手仕事文化研究会主宰の久野恵一氏の協力に感謝いたします。
 
 陶磁器、竹篭、笊、ガラス、染色、織物、あけび、他。






鶴家工芸店 山根窯 石原幸二作陶展



 浜松市小豆餅3-10-1の鶴家工芸店053-471-5826で、4月21日から30日まで、山根窯 石原幸二作陶展が開催されます。


 鳥取市の近郊で作陶に励む石原幸二さんの登窯での初窯の作品展を開催します。日々の暮らしに潤いを与える皿、鉢、壺等の食器類が中心です。
作者は21日(土)に当店に滞在の予定です。



日本の幟旗

 日本民藝館にて、4月3日から6月24日まで開催される、特別展「日本の幟旗」のポスターが届きました。それと同時に、この幟旗のコレクションをされている大先輩の北村さんからもご案内のDMが招待券と共に送られてきました。

 北村さんは、筒描き染めの古布や特に幟旗に力を入れて、数十年蒐集を続けていらっしゃいます。過去においても、さまざまな場所で、これらの幟旗の展覧会を実施されていらっしゃいますが、この民藝の本場、殿堂である「日本民藝館」での開催は、その集大成と言えるのではないでしょうか。

 私も是非訪れてみたい展覧会です。
山内工房 遠州からの染物展

 鳥取市栄町651の鳥取たくみ工藝店0857-26-2367で、3月23日(金)から4月2日(月)まで、遠州からの染物展<山内工房>が開催されます。
 芹沢工房で修行後、地元遠州に密着した紺屋の仕事を続ける一方、身辺常用の染物を創作し続けています。
 今回の出品は、のれん・座布団・卓布等を麻と綿素材を用いて染めたものです。
 作者在廊日 3月23日(金)・24日(土)・25日(日)
大井川葛布さん 和の職人展

 2月22日から26日まで、浜松の遠鉄百貨店で開催されていた「和の職人展」に、会員の大井川葛布さんが出店されていました。Y会員より、写真とレポートをお送り頂きました。ご紹介させていただきます。
 
 昨日(26日)夕方、遠鉄百貨店で開催中最終日の「和の職人展」を見てきました。かたずけ迫る時間でしたが、村井御夫妻とお会いできました。さすがに大井川葛布(村井工房)さんの出品物は本当に素材の良さを知り尽くし生かした良い商品構成でした。
 民藝協会の会員宛てにも、個々ご案内下さったそうで、先ほどもOご夫妻がお出でになり夏用に帽子をお求め頂いたと喜んでお話くださいました。私も帯地、履物、帽子、ハンドバックなど、好評を得ているのを納得して帰りました。会員の方が活発に活動なさっている事は、嬉しいですね。村井龍彦さんが会場でハタ織実演中の写真を送ります。会期中、ご夫妻が交代で会場当番、実演を続けられたそうです。(Y)


大井川葛布さんのホームページは、会員の広場からお入り下さい。


東京民藝たより

 東京民藝協会にて発行されている「東京民藝たより」の第61号(平成19年1月23日)に、遠州民藝協会の紹介記事が掲載されました。原稿を執筆されたのは遠州民藝協会の山内さんですが、東京民藝協会の藤田さんから頂いたお手紙に答えての文章となっております。是非、ご参照頂ければと思います(東京民藝協会若しくは遠州民藝協会へお問い合わせ下さい)。
 藤田さんによると、「去年、民藝館に行ったら、遠州民藝協会出品という染め布がありました。作者は山内さんだったので、どんないきさつでこういう形をとったのか。また、遠州協会のホームページの立派さや、そこから伺われる楽しそうな活動についてのお話を聞きたくて、山内さんにお手紙を出しました。折り返し、この丁寧かつ率直なご返事をいただいたので、ご紹介させていただきます」と。
 日本民藝館展への出品やホームページでの活動を通じて、徐々に民藝協会同志の輪がより深く広がっていることを実感しております。さらなる情報交換ができるように、頑張りたいですね。(K)


リチャード・トラックル 匂坂三恵子 二人展

名古屋市西区則武新町のノリタケの森ギャラリー052-562-9811で、1月30日から2月4日まで、リチャード・トラックル 匂坂三恵子 二人展が開催されます。

 「スリップウェアーと薪窯」との副タイトルが掲げられています。写真にあるように、リチャードさん、匂坂さんの素敵な作品に出会える絶好の機会だと思います。

 ノリタケの森ギャラリーのホームページもご参照頂ければと思います。


民藝12月号

 民藝の最新号(H18.12)に、遠州民藝協会と岡山県民藝協会のホームページが紹介されました。これを契機に、全国各地の民藝協会でもHPが立ち上がり、情報公開がなされれば素晴らしいなと思うばかりです。
 HPの管理となりますと、とても苦労が多く大変だと思いがちですが、カラー写真の掲載とこまめな更新を心掛ければ、なんとかなるものだと思っています。「案ずるより産むが易し」です。可能であれば、業者にHPの作成を依頼するのではなく、自分たちで作成した方が、ずっと内容の濃いものになるはずですよ。私達、遠州民藝協会のHPは、手作りの、ホントに素人作りのページばかりです。見やすくカラー写真が多いページにしたいと日々、試行錯誤を繰り返しています。どうしても古い記事の紹介になると、白黒写真が多くなり勝ちだからです。
 これからも、見て頂ける情報をドンドン提供していきたいです。(K)



琉球玩具と三春人形展

 浜松市小豆餅の鶴家工芸店053-471-5826で、12月9日から17日まで(16日は休業)、琉球玩具と三春人形展が開催されます。

昔、琉球ではユッカヌヒー(四日の日)〈旧暦5月4日〉に玩具市が立ち、子供達はその日に玩具を買って貰う風習がありました。
 一方、福島県の三春人形は琉球玩具と同じ張子の手法で、自由な造型は他にない躍動感があります。(ご案内DMより)


リチャード・トラックル 陶展

  常滑市鯉江本町のギャラリーセラ(観光プラザ内)0569-34-8888で、11月24日から12月4日まで、リチャード・トラックル陶展が開催されます。
 常滑に住んで15年がたちました。昨年は、待望の薪窯を作る事が出来ました。ぜひご高覧下さいませ。(ご案内DMより)

 リチャードさんと匂坂さんご夫妻の営まれる常滑の工房へは、一度しかお邪魔させて頂いた事が無いのですが、とてもアットホームな雰囲気で、楽しみながら作陶を続けていらっしゃるんだなと感じました。しかし、その奥では、大変なご苦労・努力を積み重ねて、これ程の素晴らしい作品が生み出されていると思います。また今回は、待ちに待った、ご自分の薪窯を持たれ、DMの写真にもあるように素敵なやきものの個展を開催されています。皆さん是非、足を運ばれたらと思います。
 リチャードさん匂坂さんご夫妻のホームページは、会員の広場からお入り下さい。(K)


化粧引掻文手 三輪雅章展

 浜松市小沢渡町のサロンド ポピー рO53−447−2968で、平成18年11月21日〜27日まで、2006化粧引掻文手 創作佐鳴童女風景シリーズ 三輪雅章展が開催されています。童女創作文様を40年にわたり器に彫りつづけてこられた三輪先生の、その持続力はどこにあるのでしょうか。「内から湧いてくる遠州の原風景をひたすら心をこめて・・・」と語る先生のそのユニークな創作の源点を拝見するのが楽しみです。(ご案内DMより)



日本民藝館展 授賞式講評会に参加して

 11月13日午前11時からの授賞式と講評会に出席した。館内は休館日の為、一般の入場者は無く二階大展示室には沢山のいすが並べられ、正面には受賞者と作品名が和紙に墨黒々掲げられている。昨年は遠州民藝協会と大井川葛布の協力作品が称揚されたことを、記憶新たにさせる。遠州民藝協会の活動の一つとして、地域から伝統的な手仕事、新しい生活工芸品を推薦出品しようと、二年目の今年は山内工房の染色を、月例会に集う会員が選び出品した。幸いにも麻布型染め座布団地七点はすべて入選することが出来、民芸館に展示されています。といっても広げて展示されているのは三点です。なにぶんとても狭い展示スペ−スなので展覧会というより、宝の山だけれど特売場のようだ。新館成った当時から、二階大広間での民芸館展の展示を望む声は有ったのですが、伝え聞くところによると、柳宗理前館長の鶴の一声「この大広間に展示するに足る作品があるのかな」で出品者の希望は閉ざされていた。
『日本民藝館展の今後を考える』懇談会が、この九月十九日に開かれ、関係者で討論され、来年度から展示室、開催日など変更になりそうだと司会の尾牛さんが匂わせた発言があった。そうなった暁には柳宗理さんの想いを深く受け止めて、実りある館展にしなければならない。館展が外に向けて一般の生活者に向けて、十分に発信していない、その姿勢努力が足らないように思います。受賞式・総評の後、各部門ごとに各室に別れ参加の出品者個々への審査員からの助言、製作者同士の情報交換など有意義な時間がある。葛布の村井良子さんを合評会の輪の中に見つけた。昨年の受賞作の葛布の帯を絣の着物に締めて参加されていた。今年も葛布の新作二点が入選、経糸に生糸を用いしなやかで艶ある布で大変好評でした。昨年の遠州民藝協会との協力作業を発展させていただいたことがとても嬉しかった。遠州・静岡からこれからも地域性を持った出品がもっともっと出来ないものか皆で考えていきたいものです。 

11月18日 日本民藝館展初日に記す。(Y)



個展のご案内

大井川葛布展
藤枝市前島2丁目のギャラリー桐の蔵054-637-3808で、10月17日から29日まで、大井川葛布展が開催されています。帯地、ハンドバック、のれん、タペストリー、ストール、帽子、傘など多数。(23日休み)
べんべん窯 岡崎勉作陶展(写真)
浜松市小豆餅3丁目の鶴家工芸店053-471-5826で、10月21日から29日まで、岡崎勉作陶展が開催されます。

岡崎勉氏の作陶について
私はかねてより、岡崎さんの「やきもの」は形が柔らかく、穏やかで、モノトーンの色調と相まって常に使ってみたいと思う存在であった。後日、彼にお会いした時に自分の作陶に対する思いは、料理の邪魔をせずそれでいて器自身存在感があり、長く使ってあきのこない器が出来ればと思っています。と話されたので、我が意を得たりと思った。 (鶴家工芸店主 豊島)

手仕事の布展
浜松市三ヶ日町の峠のギャラリー ハニュー053-526-2550で、11月1日から19日まで、手仕事の布展が開催されます。染め、織り、ニードルワークなど多数。

荒谷知子、鈴木純子 織展
磐田市中泉652のグルッペちぐさ0538-32-9514で、12月1日から24日まで、荒谷知子、鈴木純子 織展が開催されます。


リチャード・トラックル、匂坂三恵子 二人展
名古屋駅近くのノリタケの森ギャラリー052-562-9811で、2007年1月30日から2月4日まで、リチャード・トラックル、匂坂三恵子 二人展が開催されます。


日本民藝館展

 日本民藝館展に遠州民藝協会の推奨工芸品として、今年度も出品することになりました。昨年は、昭和13年に袋井在住中の外村吉之介さんが著した「葛布帖」の中から復刻、葛布二種を制作、出品受賞もいたしました。
 静岡県下では今でも種々優れた工芸品が制作されています。遠州民藝協会で取り上げ、広く多くの人に知って頂く努力をしたいと考えます。浴衣の大産地として知られる浜松ですが、デザインを複製作業する為に、汲々として折角の技術が生かされていません。注染の染めの美しさを生かした品を生み出したいと考えます。この技術の為にも、何か美しい布を作らねばなりません。
 その他には、磐田市福田町は別珍コール天の産地で名を馳せたのですが、その素材を生かしたもの作りにも関心を集めたいものです。幸い民芸協会員の中には、もの作りに係る感性、知識、技術を持った者も居り、又、この地域にはもっともっと活力を持った資質が潜在しているのを感じます。
 今回、館展出品されるものは、山内工房で染め続けられているものの内、麻の座布団用の型染め生地を会員が集まって選びました。山内工房は、代々紺屋で近隣の人々の注文に応じた仕事を生業としています。工房の主、山内武志さんは、芹沢工房で修行中の45年前(20歳の頃)、同僚の工房仲間と毎年秋の「館展」に出品していた以来の応募となります。
 今回も、館展出品の為に少し追作はしましたが、ほとんど通常の継続している仕事で、本人にしてみると今までずっと続けてきた仕事が、たくさんの手仕事の集まる中でどう受け取られるのか興味津々なのです。協会の活動の一つとして私達の推薦する品を発信し続けて、来年へつなげて行きたいと思うばかりです。

平成18年度 日本民藝館展
11月18日(土)〜26日(日)
10時〜17時

日本民藝館1階展示室


棟方志功展
日本民藝館設立70周年記念

 いよいよ来週から(8月19日〜9月28日)まで、浜松市美術館にて、「日本民藝館所蔵 棟方志功展」が開催されます。副題は、「民藝の巨匠たちとの出会い−ムナカタの原点がここにある。」です。
 この展覧会では、日本民藝館の所蔵する昭和10年代から30年代に至る、棟方の最も充実した時期の初摺り版画を中心に、倭画(肉筆画)・書・油画(油絵)などから優品を選び、「出会い」「祈り」「文学」「自然」「想い」という5つの主題にあわせて展示構成しました。同時に、棟方の師であり同じ美の求道者でもあった、柳の書や書簡、そして河井・濱田の陶器作品などとの比較展示も交えております。彼ら四人の生涯にわたる交遊の足跡や、それぞれの美への想いを感じ取っていただければ幸いです。(浜松市美術館パンフより)


浜松市美術館はこちらへ      入場料:一般1,200円 高校生800円 小・中学生300円



宇賀田達彦著 日本民藝協会の七十年

 「はじめに
 日本民藝協会が発足してから、平成十六年六月で満七十年。縁あって私が、その七十年の略史を『民藝』誌に九回連載させて頂いた。本書は、その連載原稿に、その後知り得た二、三の事項と、表現の手なおしを加えて、宇賀田達雄の私家版として印刷したものである。ものごとは、人それぞれの置かれた位置で、見かたが変わり、解釈も変わる。これは私なりの日本民藝協会史。お読みになって、疑問を持たれた方もおられることと思う。これが日本民藝協会史の正本ということでなく、こんな見方もあるということでお読み頂ければ幸いである。」

 平成十八年七月十五日に宇賀田達彦さんの私家版として出版された「日本民藝協会の七十年」をご紹介させていただきます。まだ刷り上がったばかりの、新刊本です。日本民藝協会だけでなく、日本民藝館の歩みや、日本で初めて柳宗悦等により遠州に開館された「日本民藝美術館」に関する記載もあり、まさに、この七十年の歴史と言った内容です。


旧柳宗悦邸

 6月8日から、旧柳宗悦邸の公開が再開されました。新日曜美術館での特集放映が5月の最終日曜にあった影響もあり、ご覧の通り、拝観希望者の長蛇の列が、閑静な住宅街をぐるっと廻っていました。日本民藝館のスタッフも、「開館以来初めてでは」と大満足の表情で、接客対応に追われていました。
 5月の第一回目の公開時は、邸内撮影が許可されていたようですが、今回はNGでした。よって、旧柳宗悦邸へ入館待ちの列を撮影掲載させて頂きました。7月からは、毎週水曜日に公開されるとの事です。
 前置きが長くなりましたが、旧柳宗悦邸ですが、午前と午後と2回拝見させて頂きました。NHKでの特集がありましたので、放映されなかった点を書かせて頂くと、2階に階段を上りきると、やきもので出来た流し台があり、「うわーっ、素敵!」と感心してしまいました。また、遠州民藝協会初代会長の故鈴木繁男が、柳宗悦に弟子入りした時に与えられた部屋(2階の3畳間)もしっかり見てきました。兎に角、一度は是非、足を運んで見て下さい。ちょっと混んでいますが、入場整理券を渡して下さいます。まずは、日本民藝館本館にて、入館手続きをして、旧柳宗悦邸の入場整理券を貰って下さい。

柳 宗民著 日本の花

 柳宗民(やなぎ・むねたみ)さんは、園芸評論家。1927年、民藝運動の創始者・柳宗悦の4男として京都市に生まれ、柳育種花園を経営するかたわら、NHK教育テレビの「趣味の園芸」のレギュラー講師として長年に渡り出演し人気を集めました。
 大活躍中だった宗民先生の訃報を知ったのは、今年の2月でした。遠州民藝協会でも、浜名湖花博の開催決定を受けて、宗民先生にご講演をしていただく等、深い繋がりを持たせていただいておりました。
 宗民先生の遺稿とも言える「日本の花」がちくま新書として出版されましたので、ご紹介させていただきます。また、宗民先生の奥様・柳英さんより、思いで深いお話も頂戴しておりますので、併せてご紹介させていただきます。

 故人は、花が好きで、動物が好きで、鳥や虫や魚が好きで・・・生き物を、自然を愛した人でした。
 花好きは、故人の母が花が好きで、戦時中、少しでも人の心を癒せるようにと庭に花を植えるのを手伝ったことからだと聞いています。そんな人の心を和ませる花を、そして生き物や自然を、私たちも大切にできる人でありたいと思っています。
 故人が闘病生活の中、手術の前日に書き上げた本『日本の花』をお送りします。特に「エピローグ」には、そんな故人の想いが詰まっているように思います。
 生前、たくさんの方にお世話になり、大好きな花の仕事をする事ができました。ここに御心遣いのお礼と生前の御交誼を深謝し、心より御礼申し上げます。


柳 宗悦の蒐集

 日本民藝館創設70周年を記念し、創設者柳宗悦の業績を紹介。柳が半世紀に渡って蒐集した約1万7千点の日本民藝館所蔵品から、陶磁・染織・絵画・木漆工・編組品などの工芸品の各分野で、柳の蒐集を代表する優品400点を展示。併せて、芹沢_介らによる美しい装丁で飾られた柳宗悦の著作や、宗教哲学者でもあった柳が晩年の心境を表現した「心偈(こころうた)」の書幅も展示します。

期間:平成18年4月4日〜6月25日
開館時間:午前10時〜午後5時(入館は4時半まで)
休館日:月曜日(祝日の場合開館し、翌日休館)
入館料:一般1,000円、大高生500円、小中生200円
交通:京王井の頭線駒場東大前駅西口より徒歩7分
所在地:東京都目黒区駒場4丁目3番33号
電話:03-3467-4527


財団法人 日本民藝館