オオクワガタ繁殖日記(2002)

幼虫をこの中で飼育中 2002.1.3
 段ボール箱に入れて飼育中のオオクワガタの幼虫17匹。
寝室に保管し、昼間は無人のため太陽熱のみで15度前後の室温、 人間が寝るまでの20時から3時間ぐらいは22度、朝方は特に空調はしないため10度以下になっていると思われる。これで大きくなるか不安であるが、カブト虫も特に室温を気にしたこともないし、このまま春まで飼育しようと思う。
2002.2.9
 昨年秋に産卵木を購入した方から、クヌギの引き粉微粒マットを50L購入した。暖かくなって来るまでしばらく衣装ケースの中に入れて保管をすることにした。春から夏にかけて発酵マットを作成し、マットでの幼虫飼育も始める予定。購入金額2,000円
クヌギ引き粉微粒マット
2002.3.30
 だいぶ暖かくなり、冬眠中の成虫個体の生死を確認しました。容器の下部分で元気に生存を確認しました。
 そして本日ネットオークションで高たんぱくゼリー600個を購入。ブリード生活に入るべくして準備ほぼ完了。あとは個体飼育用のミニQBOXを購入すべきか考慮中。
2002.4.1
 成虫で購入した個体が生きているか、昨年の11月以降一度も確認していなかった。この日ケースをひっくり返して個体を確認した。ヒラタクワガタのように脱走をはかっていることも考えられたが、3匹ともおとなしく冬眠していた模様。びっくりして皆動き出しました。この日からいつでも食べられるようにゼリーを投入した。
能勢産F2のオス62mm
蛹になった能勢産の幼虫♀ 2002.4.25
 幼虫で購入した個体が始めて蛹になったみたいである。小さな個体であるが、PP瓶の底に蛹室を作り蛹になっている。たぶん4月20日ごろに蛹になったのだろう。
2002.5.17
 朝一番で産卵木を4本、水に入れ準備開始。その日の夜、水からあげて、風通しの良いところで余分な水分を抜く作業を行った。
約8時間水に浸した産卵木
容器にセットした産卵木 2002.5.18
 メスの飼育ケースのは通常のゼリーの他にラード、バナナまたはヨーグルトを2週間前から与えていた。ようやく準備が整ったので本日、能勢産オス62mmとメス40mmを1つのケースに入れた。ブリード開始である。
容器には、昨日夜から本日の午前中まで陰干しした産卵木を3本縦置きにセットした。
 
ブリードのためセットした能勢産オオクワ
2002.5.26
 4.25蛹になっていた個体が本日成虫に羽化(42mm♀)。残念なことに後羽に羽化不全があり、左の前羽が外に飛び出してしまっています。体の幅に厚みがあり非常に元気です。羽化不全がちょっと残念。でもブリードするには問題ないと思われる。
'02能勢産42mm(2002.6.8)
能勢産オスの蛹 2002.6.5
 2匹目が蛹化。今回はオスである。しかし菌糸瓶にはメスの文字。マニュアルどおり3齢幼虫のお尻あたりのクリーム色の模様から判断して記載してあるはずだが。やはり素人には判断はむずかしい。
2002.6.8
 5月18日にセットしたペアからオスを取り出した。約3週間セットして置いたのでたぶん交尾はしているだろう。マニュアルどおり餌替え以外は静かなところへ置いておく。7月の上旬に産卵木を取り出して、他のケースに移す予定です。
2002.6.9
 昨日取り出したオスを39mmのメスとセットすることにした。前回同様、産卵木をケースに埋め込みその中にペアをセットする。マニュアルだと喧嘩をしないか、しばらく観察することになっているが、時間がないのでそれは省略した。
 現在、成虫4匹、蛹2匹、幼虫14匹。
2002.6.23
 6.9にセットしたペアの様子を確認した。産卵木にはメスが開けた穴がたくさんあった。こちらも無事交尾が終わっているみたいである。今週中にオスを別のケースに移し替えることする。
 幼虫の方は新たに2匹が蛹となっていた。 無事に成虫になるだろうか。
 現在、成虫4匹、蛹4匹、幼虫12匹。
2002.6.28
 6.9にセットしたペアからオスを別ケースに移す作業を行った。交尾の確認は6.23に既に行っている。前回の40mmメスの時と同様、静かなところに保管する。ケースに触れるのは餌を替えるときだけに制限。
 現在、成虫4匹、蛹4匹、幼虫12匹。
2002.6.29
 少しは早いが、6月8日にオスを取り出したケースから、今度はメスを取り出して産卵木だけにした。メスがかじった後が複数あり、産卵は終わっていると思われる。8月の上旬に産卵木の割り出しを行い、瓶にセットする予定です。
 
 しばらく確認していなかったが、6月上旬に蛹になっていた個体2匹が、成虫になったもよう。しかしプラボトルが曇っていて雌雄が分からない。幼虫の時にボトルに張っておいたラベルには両方ともオスとなっていたが、はたして見立があっているかが問題である。幼虫も続々蛹化している。現在、成虫6匹、蛹5匹、幼虫9匹(状態不明)。
2002.7.6
 羽化した個体を菌糸瓶から掘り出した。オス68mmメス43mm各1匹であった。今回は両個体とも正常に羽化していた。
 早く掘り出したのでだいぶ赤い。
現在、成虫6匹、蛹6匹、状態不明8匹。
能勢産F2 68mm
2002.7.22
 本日掘り出した能勢産F2オス64mm。
現在、成虫7匹、蛹8匹、状態不明5匹。
2002.7.23
 状態不明の菌糸瓶から成虫が這い出てくるといけないので、上部をスプーンで削ぎ取っていたら、蛹室が上部に作られており、蛹室を壊してしまった。なんとそこには成虫オスの個体が居るではないか。残りの菌糸瓶も上部を削ぎ取るとどれも蛹室が上部に作られていた。いずれも成虫に変態しており、全部でオス2匹、メス2匹を認めた。残り1本の状態不明瓶には何も居なかった。たぶん幼虫のうちに死亡したと思われる。
現在、成虫12匹、蛹7匹。
能勢産F3卵 2002.7.29
 39mmメスを入れてあった産卵木を確認していると、朽ちたところが剥がれ落ち、その部分から幼虫が出てきた。
こうなったら止まらない。急遽、この産卵木を割り出すことにした。産卵木から4匹の1齢幼虫と1個の卵を回収。これを自家作成発酵マットを詰めたワンカップのガラス瓶にて飼育する。
現在、成虫17匹、蛹2匹。
2002.7.30
  能勢産オス1匹、メス1匹、いつもお世話になっている職場の先輩に子供の夏休み観察記録の材料に贈呈。
2002.8.6
 昨年購入した幼虫が全て成虫になりました。正確に言うと1匹は途中で死亡して16匹が成虫になりました。 内訳はオス10匹、メス6匹の計16匹です。
 これで我が家の成虫はオス10匹、メス7匹の17匹となりました。メス1匹は羽に羽化不全がありましたが、他の個体は皆美しい体に羽化しました。
 
 昨年成虫で購入した個体が産んだ卵が多数幼虫に孵化しているはずである。割り出しの時が楽しみである。多く取れた場合はオークションにでも出展することにしよう。
2002.8.9
  昨年成虫で購入した個体が産んだ卵の割り出しを行った。8本の産卵木の中から初めの分6本を割り出した。計22匹の幼虫を取ることができました。7/29の5匹と合わせて27匹の幼虫が仲間入りをしました。
 今年の幼虫の飼育数は20匹と決めていたので、それをオーバーした分はオークションに出展することにする。
能勢産F3幼虫
2002.8.11
  一昨日、本年度成虫になった雄の個体を、誤って高い位置から落としてしまった。オオアゴのところから畳に落ち、運悪く右の顎の先端が約2mm欠けてしまった。そこからはクリーム色の液体が流れ出してきたが、元気だったので気にもしなかった。
 今朝ケースをのぞくと、そのオスがマットの上で動かなくなってグッタリとしていた。もう息はしていなかった。落としてしまったのが原因だ。せっかく成虫までになって可愛そうなことをした。
成虫はオス9匹、メス7匹、幼虫27匹。
2002.8.20
  残りの産卵木を割り出し。
成虫オス9匹、メス7匹、幼虫40匹
2002.8.21
  たくさん孵化した幼虫を10匹オークションに出展してあったが、本日落札があった旨の連絡が届いた。開始1200円上限を1500円に設定したので、上限での落札であった。条件を厳しくして、銀行振込、着払い、到着日の指定不可にした。その代わり値段は安く。 
2002.8.23
 オークションの落札者にこちらから取引の案内を送るも、先方からはメールが入らず、いたずら落札ではないかと心配であった。本日、神奈川県の方からやっと連絡が入って一安心だった。
 たくさん欲しいとのことであったので、20匹を出すことにして、150円×20匹=3000円で契約をした。
死着分の保証として5匹余分に入れて25匹を送る予定である。
2002.8.28
  8月27日に振込の確認が取れたので、幼虫をクール宅急便の着払いで送付した。無事に落札者まで届きますように。
 
 産卵木をセットして、産卵させることにした。今度は39mm、40mmの両方に産卵木各2本をセットした。20匹が目標である。10月の終わりに割り出し予定。5匹を自宅用で残りはオークションに出展予定。
 現在、成虫はオス9匹、メス7匹、幼虫15匹。
2002.9.28
  もう夏が終わってしまった。私のオオクワガタ飼育も無事1年を経過し、2年目にと突入した。もう初心者ではない。中級のブリーダである。

 本日当初10月後半に割り出し予定であった産卵木の割り出しを行った。今回は4匹の幼虫を採集できました。これで今年飼育する20匹の幼虫の確保完了。
 現在は発酵マットで飼育中ですが、菌糸瓶メーカーをどうしようか考慮中。候補として、「月夜野きのこ園」「ファーストバグズ ZAKU」のどちらかにする予定。値段からいったら断然ZAKUの方であるが、安定した在庫管理ができていないようなので。さてどうしよう。  
 現在、成虫はオス9匹、メス7匹、幼虫20匹。
2002.10.3
 幼虫を菌糸瓶に移し替えた。色々悩んだ末、昨年お世話になった、月夜野きのこ園さんの菌糸瓶にお世話になることにした。なるべく安い菌糸瓶を物色していると「ファーイースト・バグズ ZAKU」というメーカーの菌糸瓶も魅力的だったが、次に購入する予定の菌糸ブロックの購入も考慮すると、月夜野きのこ園さんの方がトータルで安いことが分かったため、お世話になることにした。唯一の欠点は、着払い以外は、郵便局のぱるる振込しかメニューに無く、不便であることである。 はやりのネットバンクの対応もお願いしたいところだ。
成虫はオス9匹、メス7匹、幼虫20匹。
2002.10.18
 能勢産ペアをオークションに出展してあった個体が落札された。当初3000円で出展してあったが、相場が値崩れしているので入札者がいなかった。次は値を下げて2000円からでオークションに掛けたところ、2000円での落札であった。落札者とは早速取引を開始し、本日送付した。
次は山梨産のペアを出展して今年度の出展は中止としたい。今回は2200円からの出展とする予定である。
成虫はオス8匹、メス6匹、幼虫20匹。
2002.10.19
 能勢産ペアの落札者から無事届いたのと連絡あり。やっと肩の荷がおりたと同時に、山梨産のペアをビッダーズに出展した。今回は2200円からの出展とした。
 
 ちょっと早いが、越冬の準備のため、ケース内のマットの量を増やす作業を行った。産卵木をセットしてあったケースのマットを、それぞれのケースに入れていった。またまた幼虫を2匹マットから発見。菌糸瓶の在庫がないため、空いているボトルに発酵マットをいれて飼育することにする。菌糸瓶の交換時期が来て、次回菌糸ブロックを購入時からは菌糸瓶飼育とする。
現在成虫はオス8匹、メス6匹、幼虫22匹。
山梨産65mm(オークションに出品) 2002.10.27
 山梨産のペアをビッダーズに出品した。2200円からの出展としたが落札者がでない。次は2000円で出品して、ようやく落札された。これで今年の出品は終了。 残りの成虫は越冬させ来春にもう一組出品する事にしよう。

現在成虫はオス7匹、メス5匹、幼虫22匹。
2002.11.16
 菌糸瓶を一週間ごとに確認していますが、だいぶ食もすすんでいるみたいで、食痕がだいぶ広がってきた。また菌糸瓶の蓋を取ると、きのこがびっしり詰まっている。しばらくの間はきのこ取りも仕事になりそうである。
現在成虫はオス7匹、メス5匹、幼虫22匹。
きのこが生えてきた菌糸瓶
2002.12.13
 月夜野きのこ園に注文してあったクヌギ菌糸ブロック5個が届いた。早速、空いている瓶に詰め替えを行った。前回講入してあったフスマをブロック1個あたり50gずつ入れオリジナル菌糸瓶として850瓶20本に1400CC瓶2本に詰め替えることができた。少な目に詰めたため、1本あたりの単価は138円である。
 だいぶ寒くなっって幼虫たちの餌の食い方も鈍ってきたが、菌糸がまわって出来上がる予定の来年早々には、2本目へ入れ替えを行う予定である。今年もたぶんこれで日記も終わりである。
現在成虫はオス7匹、メス5匹、幼虫20匹。
2002.12.31
 詰め替えた菌糸も落ち着いたようなので、食い後が広がっている瓶の入れ替えを行った。幼虫を傷つけないように作業するため、時間がかかる。半数の10匹を入れ替えるのに約1時間30分。
入れ替えた瓶はほとんどがオスであり雌雄の判別は正確であっが、メスにある「お尻あたりの印」がいまいち分からない。まだまだ初心者であるが3年目に突入である。
現在成虫はオス7匹、メス5匹、幼虫20匹。
カブト虫の育て方 カブト虫飼育日記2001
発酵マット作成記録
オオクワガタ繁殖日記2001
オオクワガタ繁殖日記2003
オオクワガタ繁殖日記2004

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