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雑記帳
潰瘍性大腸炎再燃―スカイクリニック漢方との出会い
2015年9月25日 潰瘍性大腸炎再燃 昨秋、3年ぶりに潰瘍性大腸炎が再燃(症状が出現)した時、「潰瘍性大腸炎のこと」を、その後の経過を「潰瘍性大腸炎の経過報告」として「雑記帳」に掲載しました。 記事に書いたように昨年12月、静岡市にあるSクリニックで処方された「青黛(セイタイ)」で劇的に回復した後、気になっていた乳製品を断ち、何の薬も使わず、いい状態を保ってきました。 ところが、7月15日から再燃のきざしが現れました(ガスがたまる・便のまわりにモヤっとしたもの)。季節の変わり目でもないのに…。心当たりは新しく替えた歯磨き剤でした。 しばらく様子をみながら腸内環境を良くしようとビフィズス菌を試してみたところ、症状がそんなに進まずいい感じだったので、静岡市にあるSクリニックで相談し、ビフィズス菌を多量に含んだ商品を紹介していただきました。 ところが、摂取後ひどい下痢になり、大腸炎の炎症も一気に広がった感じがしてあわてました。 青黛を試しましたが、胃薬と一緒に飲むとひどい下痢になって昨年末初めて服用した時のような効果は現れませんでした。 次の診察時、外来の内視鏡検査で大腸内の炎症が広がっていることが確認でき、使う薬がなければ手術しかないと言われてしまいました。この時も23年前の発症のきっかけを思い出して清水病院へ行ってしまったこと、抗がん剤を飲んでしまったことを悔いました。 手術を避けるために、以前「青黛」で検索して調べてあったスカイクリニック(広島市)の漢方のことを切り出したところ、院長はよくご存じで、行くなら紹介状を書きますよと言って下さいました。 院長の話では、スカイクリニックの天野院長は厚労省で潰瘍性大腸炎のことを専門に研究されてきて白血球除去療法を考え出されたけど、治療が過酷になればなるほど患者を苦しめることになることから漢方にいきついたと話して下さいました。 この時点では症状が出ていて(粘血便・頻回のトイレ・腹部の重苦しさ)、広島まで行く自信はなかったので紹介状は断りました。 帰宅してから、青黛で下痢したのは、ビフィズス菌の乳成分や胃薬が影響していたのではと考えました。 予想は的中し、青黛だけを服用したところ、症状は落ち着いていきました。 そこで、今なら広島行きが可能と考え、先にスカイクリニックへ受診予約メールを送りました。ホームページに1ヶ月待ちとあったので、先に予約を入れてほんとうによかったと後からつくづく思いました。 予約をとった後、院長にスカイクリニックの漢方を試したいから紹介状をとお願いしたところ、今度は「ほんとうに行くの?(青黛と)同じだと思うけどな」と言われましたが、天野院長宛てに紹介状を直接郵送して下さることになりました。 スカイクリニック受診 スカイクリニックを受診したのは青黛服用22日目。頻回のトイレの症状は治まっていたものの、青黛の副作用と思われる症状(胃が固くなってシクシク痛く、顔は引きつったような病人顔)で、これ以上青黛を服用するのは限界にきていました。 再燃しても体重減少することは今までなかったのですが、今回は1ヶ月で3s減ったこともあり、道中が心配で夫に付き添ってもらって広島まで行くことができました。 待合室へ入ってびっくりしました。全国各地から老若男女およそ10人の患者さん(韓国の人も他院に入院中の人も)と付き添いの人たちで部屋がいっぱいでした。 1人ずつ骨密度と血液検査を受けた後、全員がそろったところで、看護師さんからいろいろと説明を受けました。その後、天野院長からもお話がありました。 骨密度は栄養状態をみるためで、血液検査は今後の副作用をみるためと教えて下さいました。スカイクリニックの漢方の目的は「病気を消すこと」。だから、症状がなくなっても2年間は毎日漢方を飲み続けるようにとのことでした。 潰瘍性大腸炎に対して現在一般的に行われている治療は免疫が関与している範囲内であるため再燃と寛解を繰り返して治らない難病とされているが、漢方は免疫が関与していないところまで作用し病気を消すと、図を示しながら説明して下さいました。 その漢方は実験的な段階で未承認であること。成分は公開しない。特許がとれたら公開するとのことで、「漢方」としか言えないとのことでした。現在3500人の患者さんがいるそうです。 副作用のことも、漢方が合わない人もいることも話して下さいました。 全体の話が終わった後、希望する人は天野院長の診察を受けました。 私は青黛からすぐに漢方に切り替えていいのかお聞きしたく診察を受けました。静岡市のSクリニック院長からの紹介状を読まれた天野院長は、「つらい目に遭いましたね。大腸炎だけでも治していきましょう」と心強い言葉をかけて下さり、広島県で医療訴訟に関わってこられたことも話されて温かいお人柄にとても安堵しました。 診察は午後からだったので、その日は広島に宿泊し、翌朝、さっそく漢方を指示通り1/2袋服用しました。漢方が私の身体に合いますようにと祈る気持ちでした。 青黛と同じような青い粉に見えますが、服用後、すぐに違いを感じました。 じわーっとお腹が温かく落ち着いていく様子にびっくりしました。青黛を服用していた間続いていた胃の痛みは見事に消え、安心して帰りの新幹線に乗ることができました。 広島から無事帰宅し、漢方を就寝時に1/2袋服用して床に就きました。 空腹時、しかも寝る直前に服用して胃は大丈夫かと心配になりましたが、何の異変も起きませんでした。 最初の1週間は1/2袋を起床時と就寝時に服用し、その後は就寝時に1袋服用します。漢方服用3日目で、いきまないと出ない普通の便の状態に驚きました。 経過表に指示された項目(便の回数とか体重や体温など)を毎日記入して週1回メールで報告すると天野院長から返信がくるという方法で、私の場合、毎朝快便が続いて症状が落ち着いてきていたので2週間後から経過表記入が週1回、報告が月1回になりました。 シルバーウィーク中に下痢をしてあわてて緊急メールで相談したことがありますが、その日のうちに、「心配いりません。」と、あらかじめ渡されている胃腸薬の服薬指示が書かれた返信をいただいて大安心しました。 漢方を服用し始めて3週間。青黛を経験しているので、スカイクリニックの漢方との違いがよくわかります。漢方はとても工夫されていて、いろいろな成分がブレンドされている感じで、青黛とはまったく違う別物という印象です。 便の色が青くならないし、お腹がとても落ち着いていく感じがしています。漢方を服用している間は再燃しないと言われている安心感と、今まで経験したことがないようなお腹の落ち着き感で、トイレを気にしないで外出できる喜びを満喫しています。漢方との出会いに感謝し、「漢方の目的」達成を目指していきたいと思っています。 私に合う薬がなければ手術と言われた時は死んだ方がましとまで考え落ち込みましたが、迷わずスカイクリニックの漢方を試そうと決断したのは、体験者のネット上の情報と通院先の院長が天野院長のことをご存じだったことでした。 治療の選択によって人生が大きく左右されることを体験し、情報収集の大切さを痛感しています。私の漢方体験も潰瘍性大腸炎とその治療で苦しんでいる人たちの一助になれば幸いです。 竹下勇子(2015年9月25日) *2016年7月29日追記 漢方を長く続けているうち、私には合わないことがわかり、腸内フローラ移植を受けて元気を取り戻しました。
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