ドームから出た私、今度はドーム前の小さなお土産物屋さんに入りました。入るといってもホントに小さくて、屋台みたいなお店だったんだけど。ポストカードに始まって絵皿やコップ、シンブル、ブローチやピンズ・・・おしゃれな小物がいっぱい。モチーフはドームだったり、紋章だったり。その中で目に留まったのが、中世の騎士の小さなブローチ。槍を掲げたプレートメイルの騎士に、「Worms-Rhein」の文字の入った旗を組み合わせたデザイン。「あ、これいいかも」と思い、中のおじいさんに「すみません、このブローチ下さい」と言ったら、在庫がなかったらしくて展示してあったのをそのままはずしてくれました。
で、ちょっと茶目っ気を出した私、おじいさんに「これ、ジークフリート?」と言ってみました。一瞬きょとんとしたおじいさん、すぐに「そう、ジークフリート!知ってるの?」と。「知ってるよ。素敵ね!」と言ったら、おじいさん大喜び。東洋人が地元の英雄を知ってるとは思わなかった?私も通じて嬉しかったです。
ティモ君はこの街の出身なので、ドイツの某メディアでは「若きジークフリート」と書かれていました。ワーグナーの「ニーベルングの指環」で、ブリュンヒルデがジークリンデのお腹にいる子供に思いを込めて「この子の名前はジークフリートに」って名付けるシーンは感動的だっけ。
ティモ君とはキャラが大違いですが。(笑)
その辺を散歩したあと、さすがに寒くなってきたのでホテルに戻りました。
少し部屋で休んでから、一階のレストランへ。ここはレストランメインのホテルだから、食事も楽しみ。そしてここヴォルムスはあの有名なドイツワイン「リープフラウミルヒ(マドンナ)」の産地でもあります。それを地元で味わうのももちろん楽しみ!レストランが契約しているワイナリーの新酒があるということで、それとチキンソテーをオーダー。素焼きのゴブレットに入れて出された「リープフラウミルヒ」はなんと・・・ろ過前の「濁り酒」状態。うわー。こんなの初めて飲むよ!
一口飲んでみると・・・「え?これ、ワイン?ブドウの絞り汁じゃないの?」というほどフルーティー。ブドウそのままの味です。でもやっぱりワイン。アルコールという感じがほとんどしないのに、ふんわり包み込まれるような心地良い感じで酔いが回ってきます。これ、美味しすぎ。ちょっと・・・マズイかも。美味しすぎて。
運ばれてきたチキンソテーもとっても柔らかくて美味♪料理も美味しいし、ワインも美味しいし、天国〜!ホテルフント(やっぱここにもいた)のヨークシャーテリアちゃんが下から見上げています。珍しい?
気分よくソテーを平らげると、美人のウェイトレスさんが「ワイン美味しいでしょ、もう一杯どう?」と。「ヤー」と答えてから「あ・・・250mlとか書いてあったっけ。2杯は多いかも?」と気がつきました。いくら美味しいからって・・・。でも、やっぱり飲む!もう、美味しすぎです、このワイン。
さすがに出来上がった私でしたが、とりあえず表向きは平静を装いしっかりチップ込みの代金を支払い、上のホテルの部屋へ。あんなお酒があるのならもう一晩ここに泊まっても良かったな〜なんて思いつつ、ベルリンのさとさんに電話。(よくちゃんとフロントに取り次ぎが頼めたもんだわ)今日の「萌え萌え〜♪」話でまた盛り上がったのでした。
ごめんねさとさん、酔っ払ってたんです私・・・(オイ)
この日のヴォルムス巡りはここでおしまい。
次の日は「ニーベルンゲン鉄道」でちょっとお出かけして、またヴォルムスに戻ってきました。
先に次のページを読んでから、こっちの残りを読んでくださいね。