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静岡市立清水病院・被害者の声(2)

担当医が代わった途端、右乳房にガンがあることが

 1年間3ヶ月ごとにエコーを撮り、マンモグラフィ等乳腺外来で検査をしながら診てもらっていました。にもかかわらず担当医が代わった途端右乳房にガンがあることがわかりました。

 先に一年間診察を行っていた医師こそ、乳腺外来では名医とされていた小坂医師です。
 何故小坂医師はガンを見落としていたのでしょうか。私は小坂医師が行っていた外来での診察方法に根本的な問題があると思っています。

 小坂医師は問診をしないのです。問診とは患者が医師に自分の体の異常や気になる様子を伝え、診断を仰ぐ大切なものです。

 私は右わきの下の小さなしこりを診てもらいたい事もあり、受診したのです。中の待合室から診察室に入ると、ベッドに上半身はだかで横になるよう指示されました。間もなく小坂医師がベッドのわきに座り、触診が始まりました。この間、2、3体調を聞く質問があり、異常がなさそうであれば次の予約を入れて終了です。

 私は自分の気になるしこりについて尋ねると異常無しとの事でした。3ヶ月ごとにエコー検査の度、しこりの事を伝えていたにもかかわらず、カルテの書き込みもエコーを撮る技師にも伝わることなく、気になるしこりの箇所はエコーの撮影の範囲から消えていました。

 清水市立病院そのものと、小坂医師をはじめとする外科の医師について疑問に思ったのは、私自身が受けた生検、検査入院の3日間で感じた清水市立病院での不快な体験と、ルポライター米本氏が書かれた宝島の記事を読んだからです。

 雑な手術、不充分で理解しにくい医師の説明、はっきりわからない段階でのガン告知。ガンの種類にいたっては、私の場合「3ヶ月で良性から悪性へと変わる特殊なガン」との事でした。

 おどろくべき点は、入院期間の長さと治療方法の違いでした。

 私は国立病院で手術を受けました。入院の日数は5日間で、放射線や抗ガン剤はやりませんでした。4年たった今日でも元気に暮らしています。

 清水市立病院では6ヶ月の入院、放射線と抗ガン剤を使った治療をすると告げられていました。手術の前には胃カメラ、腸のレントゲン等、しなくてもよさそうな検査まで予約されていたのです。

 私は清水市立病院から逃げ出した時、担当医が「設備が不充分でない国立病院への転院はしないほうが良い。」と言いました。でも国立病院で手術を受け、現在もその医師の所へ通院して検査をしながら様子を診てもらっています。

 清水市立病院では今も同じような治療が行われていると聞きます。中で働く看護師の間では「病気になった時は違う病院に行く。」という話さえされています。

 私も家族も、もう二度と清水市立病院に行くつもりはありません。院長が代わろうが、小坂氏がいなかろうが、あんなにおそろしい思いは二度と思い出したくないからです。

 

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