21 | 友情 | |||
邦題 | マイ・フレンド・メモリー | 勝敗 | 邦題の勝ち | |
原題 | THE MIGHTY | |||
出演 キーラン・カルキン エルデン・ヘンソン シャロン・ストーン 監督 ピーター・チェルソム 1998年 体は大きいが気の弱い少年が、隣家に越してきた障害を持つ少年と知り合い、成長するお話。泣いた。めちゃめちゃ泣いた。テーブルの上はティッシュの山。絶対映画館では見られない映画だと思った。1人でビデオをみて思い切り泣くのがいいでしょう。すっきりするくらい泣いたので、どっちのタイトルが勝ちでもいい。邦題は英語としてはおかしいようだけど、気持ちはわかるので邦題の勝ちで。 |
22 | ラブロマンスですよね。 | |||
邦題 | 星に想いを | 勝敗 | 邦題の勝ち | |
原題 | I.Q | |||
出演 メグ・ライアン ティム・ロビンス 監督 フレッド・スケピシ 1994年 アインシュタインの姪の数学者に科学好きの自動車修理工が恋をして、アインシュタインと友人の科学者たちが修理工を応援するという楽しいラブストーリー。「IQ」じゃ、あまりラブっぽくないから邦題の勝ち。 |
23 | 法廷。ミステリー。 | |||
邦題 | 情婦 | 勝敗 | 原題の勝ち | |
原題 | WITNESS FOR THE PROSECUTION | |||
出演 タイロン・パワー マレーネ・ディートリッヒ 監督 ビリー・ワイルダー 原作 アガサ・クリスティー 1957年 おー、古いね。 金持ちの老婦人の殺害容疑で裁判にかけられた男と、彼を心から愛した女のお話。「検察側の証人」って原題がいいでしょう。確かにクリスティーネ(マレーネ・ディートリッヒ)はレナード(タイロン・パワー)の正式な妻ではなかったけど、情婦というのは言いすぎでは? それに最後にもう1人”情婦”といえる女が出てくる。情婦にこだわると、どちらの事をいってるのかわからないしストーリーの焦点がぼけるような気がする。それにしても『まだ見ていない人に結末を喋らないで』っていうのは「シックスセンス」が最初じゃなかったんだね。 |
24 | こころ暖まるお話。クリスマスストーリー。コメディ。 | |||
邦題 | パラダイスの天使たち | 勝敗 | 邦題の勝ち | |
原題 | TRAPPED IN PARADISE | |||
出演 ニコラス・ケイジ ジョン・ロビッツ 監督 ジョージ・ギャロ 1994年 「TRAPPED IN PARADISE」って「パラダイスの罠」という感じですかね? だったら邦題のほうがホンワカしていていかにもクリスマスの夜の心あったまるお話って感じですね。この場合、「天使たち」というのは街の人々なのでしょうか。そうすると少しニュアンス違ってきますかね。善人ばっかりが住んでいる街パラダイスで銀行強盗をしてしまった3兄弟と街の人々とのお話です。深夜のテレビで見たので吹替えしかなかったのです。それで、ニコラス・ケイジがホントにあんなにお間抜けな喋りをしているのかどうかが気になっています。 |
25 | 戦争 | |||
邦題 | Uボート | 勝敗 | 邦題の勝ち | |
原題 | DAS BOOT | |||
出演 ユルゲン・プロホノフ 監督 ウォルフガング・ペーターゼン 1981年 戦争ものは好きではないと言いながらおつきあいして見てしまいました。「DAS BOOT」って「THE BOAT」という意味ですか? 邦題の「Uボート」のほうが通りがいいです。戦争ものは嫌いという理由の全てがはいった映画でした。画面が暗い、映像に変化がない、男ばっかりでてくる、殺し合いである、最後が空しい。潜水艦なので画面は暗いです。映像は狭い潜水艦内の通路を走り抜ける兵士たちの背中ばっかり。もちろん男だけ。最後は…こんな空しいラストは見た事がありません。 |
26 | 異世界ファンタジー? | |||
邦題 | クイーン&ウォリアー | 勝敗 | 原題の勝ち | |
原題 | EL CORAZON DEL GUERRERO | |||
出演 フェルナンド・ラマーロ 監督 ダニエル・モンゾン 2000年スペイン 異世界の戦士と重なってしまった少年の話、かな。確かに原題のままだと意味がわからないけれど、英語にして「THE HEART OF THE WARRIOR」とか、直訳して「戦士の魂」あたりがいいかも。「女王と戦士」は、内容を見ればわからないでもないけど。後半部が、異世界ファンタジーとはあまり思えなかったのが残念。しかも、ラストでは主人公の分身らしい少年(か、それとも妄想を抱いたただの思春期の少年)は、アレだし。ファンタジーなら、せめて、未来への展望を示して終わって欲しかったなあというのが私の希望です。 |
27 | 愛と苦悩、なのか? | |||
邦題 | 愛しすぎて〜詩人の妻 | 勝敗 | 邦題の勝ち | |
原題 | TOM & VIV | |||
出演 ウィレム・デフォー ミランダ・リチャードソン 監督 ブライアン・ギルバート 1994年イギリス 有名な(でも、私は名前しか知らない。すみません)詩人のT.S.エリオットの結婚の顛末を描いたお話、らしいです。が、好意的に描いているのかそうでないのかわからない。愛し合って結婚した妻はホルモン分泌の異常で、今なら何の問題もない病気ですが、感情の起伏が激しく、夫の理解を得られず孤独で、しだいに行動も多少常軌を逸していきます。それでとうとう精神病院に入れられる。愛していると言いながら見栄とプライドのために妻を病院に押し込め、離婚しているにも関わらず妻の財産の管財人を続けていてそれなのに見舞いにも行かない、妻と親友の間を信じていると口では言いながら、その実疑いまくっていた…。そのまま描くとすごい悪人になってしまうから、ウィレム・デフォーさんの苦悩顔で免罪って事にしたのかな? 詩人ではなく、その妻のほうに注意を向けさせた(確かに妻のほうは夫を愛しすぎていたようです。間違えたら精神病院行きという質問には、夫の表情に絶望を覚えた妻がわざと間違えたようにみえた)ので、よくぞつけた、という意味で邦題の勝ち。 |
28 | こころあたたまるお話 | |||
邦題 | あなたに降る夢 | 勝敗 | 邦題の勝ち | |
原題 | IT COULD HAPPEN TO YOU | |||
出演 ニコラス・ケイジ ブリジット・フォンダ 監督 アンドリュー・バーグマン 1994年アメリカ 「あなたにも起こり得る出来事」という意味ですか? 邦題のほうがロマンティックですね。実話にもとづいているということですけど、今の世の中、あり得ない感じもする。だめですね、人間を信じなくては。 |
29 | 詩人ランボオの愛と生涯/td> | |||
邦題 | 太陽と月に背いて | 勝敗 | 邦題の勝ち | |
原題 | TOTAL ECLIPSE | |||
出演 レオナルド・ディカプリオ 監督 アニエスカ・ホランド 1995年 ランボオとヴェルレエヌの恋愛のお話。ランボオのむちゃくちゃぶりがいい。原題は「皆既日食」という意味のようです。邦題のほうがかっこいいですね。 |
30 | ホラー。宇宙。 | |||
邦題 | ノイズ | 勝敗 | 邦題の勝ち | |
原題 | THE ASTRONAUT'S WIFE | |||
出演 ジョニー・デップ シャーリーズ・セロン. 監督 ランド・ラヴィッチ 1999年 宇宙空間で何かに出会った宇宙飛行士が無事に帰還したけれど、彼は何者かに憑依されていた! それは、自分たちの意志を受け継ぎ実現させてくれる子供を作るのが目的の、けっこう気の長い侵略者。異変に気付いた妻は……。夫がラジオのノイズを聴いていたというのが邦題の理由でしょう。宇宙からの指令か何かが聞こえてたのかな。原題「宇宙飛行士の妻」って題だと、妻にウエイトがいきすぎてしまうから、邦題の勝ち。 |
31 | 危機一髪 | |||
邦題 | トータル フィアーズ | 勝敗 | 邦題の勝ち | |
原題 | THE SUM OF ALL FEARS | |||
出演 ベン・アフレック モーガン・フリーマン 監督 フィル・アルデン・ロビンソン 原作 トム・クランシー 2001年 ジャック・ライアンシリーズなのだそうです。「パトリオット・ゲーム」も見たような気がするな。CIAはまだまだアメリカに必要だっていうお話に見えた。隠れた右翼組織が年代物の核弾頭を手に入れて、それをアメリカで爆発させる。狙いは疑心暗鬼に陥った米ロに互いに核攻撃をさせて衰退させ漁夫の利を得ようというもの。CIA職員ジャック・ライアンが核の出所を探って真相を突き止める。だがその時には米ロの大陸間弾道ミサイルの発射は目前! はたして世界は救われるのか? ……救われるんですけどね。邦題が英語として正しいのかどうかはわからないけど、原題「全ての恐怖の総和」をよく表しているし、かっこいいから邦題の勝ち。 |
32 | ボタンの掛け違い。不条理ものかと思ったらそうではなかった。実に条理にかなった話でした。 | |||
邦題 | バーバー | 勝敗 | 邦題の勝ち | |
原題 | THE MAN WHO WASN'T THERE | |||
出演 ビリー・ボブ・ソーントン フランシス・マクドーマンド 監督 コーエン兄弟 2001年アメリカ 現状に不満ではないが、少しだけ飛躍したかった床屋さんが、すこーし不正な手段でお金を手に入れたところから、事態がずれて発展して行くお話。悲しい結末だけど、床屋さんのモノローグが淡々としているので、あまり悲しくない。床屋さんは”何にも後悔はしていないけれど、床屋だったことには少し後悔している”と言う。だから邦題の勝ち。原題「そこにいなかった男」って妻にとっていないに等しい男だったって事なのでしょうか。それとも社会にとって? それじゃ、あまりにひどいよね。 |
33 | ラブロマンスの王道。 | |||
邦題 | めぐり逢えたら | 勝敗 | 邦題の勝ち | |
原題 | SLEEPLESS IN SEATLE | |||
出演 メグ・ライアン トム・ハンクス 監督 ノーラ・エフロン 1993年 ラジオ番組で声と悩みだけを知った、顔もわからない男性に心ひかれた女性の、素敵だけれど、ちょっと理解不能な恋のお話。原題は「シアトルの眠れない男」という事で、ラジオの相談番組の司会である女性精神科医がサム(トム・ハンクス)につけた名前。でもストーリーはアニー(メグ・ライアン)の好きな名画「めぐり逢い」(この原題は「AN AFFAIR TO REMENBER」)をベースに展開されるので、邦題の勝ちってことで。ロマンティックだし。 |
34 | 字幕と実際のセリフの違いが楽しい。 | |||
邦題 | 忍者 VS 少林寺 | 勝敗 | 邦題の勝ち | |
原題 | ULTIMATE BATTLE | |||
出演 シー・シャオロン リー・サンサン 監督 ユエン・ウーピン 2001年 江戸幕府埋蔵金の隠し場所を勘定奉行から託された中国人拳法家。彼と家族を追って大陸に渡った忍者集団が無法に暴れるお話。のっけから、幕末の実際の勘定奉行の名が出てきて時代背景と設定の説明が日本語で入ったけど、あれって、元からあったのかな? 忍者の中には町のギャングの情婦を愛してしまった人もいて、ちょっぴり切ない場面もあり。が、どんなにシリアスな場面でも、忍者の首領が使う妙な日本語(なんだかオネエ言葉だ)に耳が釘付けで、笑えます。原題は「最後の戦い」か「究極の戦い」ですか。邦題のほうが気持ちが入るので邦題の勝ち。 |
35 | ローマの休日風? ハッピーエンドだったところがよかったね。 | |||
邦題 | ノッティングヒルの恋人 | 勝敗 | 邦題の勝ち | |
原題 | NOTTING HILL | |||
出演 ジュリア・ロバーツ ヒュー・グラント 監督 ロジャー・ミッチェル 1999年 超有名女優と一般人の男の恋のお話。ヒュー・グラントのたれ目が好きです。記者会見のシーンなんか3回も見てしまった。「ノッティングヒル」だけじゃわかりにくいから、邦題の勝ち。 |
36 | タイトルどおり、ガジェット(小道具、仕掛け)が楽しい。 | |||
邦題 | Go Go ガジェット | 勝敗 | 邦題の勝ち | |
原題 | INSPECTER GADGET | |||
出演 マシュー・ブロデリック ルパート・エバレット 監督 デヴィッド・ケロッグ 1999年 改造された探偵が大活躍するコメディ。マシュー・ブロデリックが楽しい。探偵さんは本人の承諾なしに改造されてしまったようで、人権にうるさい国で大丈夫かと思うけど。「探偵ガジェット」よりスピード感があるから邦題の勝ち。 |
37 | 怖いよ、レナ・オリン。 | |||
邦題 | 蜘蛛女 | 勝敗 | 邦題の勝ち | |
原題 | ROMIO IS BLEEDING | |||
出演 ゲイリー・オールドマン レナ・オリン 監督 ピーター・メダック 1993年 小遣い稼ぎにギャングに情報を流していたケチな刑事が、こわーい女ギャングにつきまとわれるお話。つきまとわれるっていうより、ほとんど、とりつかれる。原題「ロミオは搾取されている」? 何か深い意味、原典があるのかもしれないけど、私にはわからない。レナ・オリン演じる女が、別に妖怪くも女ってわけじゃないけど、怖さは出ているから、邦題の勝ち。レナ・オリンのあの笑い声が耳の底から離れません。 |
38 | 独特のスピード感 | |||
邦題 | 救命士 | 勝敗 | 邦題の勝ち | |
原題 | BRINGING OUT THE DEATH | |||
出演 ニコラス・ケイジ 監督 マーティン・スコセッシ 1999年 人を死から救うのが仕事なのに、救えない事のほうが多くて疲れきった救命士が、過去の死にとりつかれてしまうお話。原題は初め、「死から引っ張り出す(救い出す)」なのかと思ったけど、逆みたいですね。「死を引っ張り出す、連れてくる」らしい。彼は、なんとか心臓発作から救ったおじさんが意識をとりもどせないままなのをみかねて、延命装置を外してしまう。死から人を救い出すとはどういう事なのかという深い考察を促す映画、なのかな。 |
39 | 粋な映画。 | |||
邦題 | クライム&ダイヤモンド | 勝敗 | 邦題の勝ち | |
原題 | WHO IS CLETIS TOUT? | |||
出演 クリスチャン・スレーター ティム・アレン リチャード・ドレイファス 監督 クリス・パー・ヴェル 2000年 名画マニアの殺し屋が、殺害を依頼された男の語る話(刑務所で知り合った奇術師との脱獄のいきさつ、奇術師が盗んで隠したダイヤモンドのありか、奇術師の娘との恋)に共感して、男を救うお話。上にも書いたけど、粋な映画だと思った。殺人も暴力もあるけどね。原題は「クレティス・タウトって誰?」ですか。殺し屋がいちいち、名画のワンシーンのセリフを引き合いに出すところなど、昔の名画へのオマージュにもなっているのかな。だから、『灰とダイヤモンド』からとったと思われる邦題に賛成。組織の下っ端のデコボココンビまで名画に詳しい。ノワールというほど暗くないし(犯罪映画=暗いっていうのは先入観?)コメディっていうほど明るくない。ラストで、人通りがないことを確かめてから、殺し屋さんが『雨に唄えば』の真似をするところはちょっと楽しかった。 |
40 | 何が大事なんだろう、人生って。なんちて。 | |||
邦題 | 女と女と井戸の中 | 勝敗 | 邦題の勝ち | |
原題 | THE WELL | |||
出演 パメラ・レイブ ミランダ・オットー スティーヴン・レイ 監督 サマンサ・ラング 1997年 邦題のインパクトの勝ち。「女と女と井戸の中」ですよ。すごいタイトルです。実際、女ふたりと井戸の中が重要なわけで、ただ「井戸」(「THE WELL」)っていうよりかっこいいし、どんな内容なんだろうって興味わきます。人生を無駄にすごしたように感じている中年の女へスターと、奔放な若い女キャスリンが出会って……。もしも、何も事件が起こらなかったとしても、ラストは同じだったろうなあと思います。これからどうするのかなあ、へスター。 |