会の活動
陳情書
市立病院の医療の充実を求める陳情書
静岡市議会議長
剣持 邦昭 様
陳情趣旨
私たちは静岡市立清水病院での被害をなくすために、被害者が中心となって活動している市民団体です。清水病院は現在の重野院長になってからも相変わらず会には被害者の声(外科医の手術ミス・整形外科医の手術ミス・内科医の対応不信・産婦人科医の対応不信等)が寄せられています。それは過去の医療事故・事件を分析・反省し、原因や責任をはっきりさせないからであり、被害者から学ぶという姿勢がないため、ミスを繰り返すのだと思います。
被害者が経験した過去の問題の分析に基づいて改善しないかぎり、これからも被害者を生み出し続けることを私たちは危惧しています。
市立病院での医療の充実を求めるために、被害実態の資料として昨年12月に実施したアンケート結果(清水病院10、静岡病院1。なお市の合併により静岡病院についても1件含ませていただきました。)を提出します。アンケートは会に相談があった人に実施したものです。医療を受ける側が声を上げる難しさからすればほんの氷山の一角であり、貴重な意見が書かれています。被害者は後遺症や心の傷を抱えながら、その後の病院の対応にも苦しんでいる実態をぜひ知って下さい。
被害を繰り返すことなく、市民が安心してかかれる市立病院にするために医療の充実を求め、以下の項目について陳情いたします。
陳情項目
1 議会で被害者の声を直接聴いて下さい。
2 清水病院懇話会委員に会の代表(被害者)の参加と、委員と会員との話し合いの場を設けて下さい。
3 医療事故の第三者相談機関を設置して下さい。
平成16年2月27日
陳情者 静岡市立清水病院から被害をなくす会 代表 竹下勇子
岩田 登
<アンケート概要>
清水病院関係
1. 女性34歳、外科・小坂昭夫医師
他院から紹介され受診。乳がん手術を受けた。その後の治療で苦しみ「私はモルモット」と言い遺し死亡。
2. 女性42歳、外科・小坂昭夫医師
初診翌々日乳がんと言われ手術。後遺症で苦しむ。証拠保全し検査結果にがんの証拠がないことが判明。故意傷害で係争中。
3. 男性54歳、脳外科・藤沢和久医師
幼児期の頭蓋骨陥没骨折を交通事故によるものと診断され人工骨の手術。後遺症に苦しむ。現在、病院との交渉は平行線状態。
4. 女性52歳、外科・小坂昭夫医師
初診帰宅後、情報を得て翌日の生検を逃れた。その後、他院で乳がん手術。清水病院と他院との対応の違いに驚く。
5. 女性41歳、産婦人科・染谷健一医師
子宮がん手術後の抗癌剤治療に疑問を抱き、他院へ。清水病院との対応の違いに驚く。
6. 女性37歳、外科・小坂昭夫医師、森紀久朗医師
定期検診で乳がんを見落とされた。生検から手術までの入院中に情報を得て他院へ逃げ出した。清水病院の対応に怒り。
7. 女性78歳、内科・服部庸一郎医師
入院後、衰弱がひどく転院を希望。転院を予定していたその日に死亡。
8. 女性26歳、産婦人科・渡辺昌紀医師
個人医院から清水病院を紹介された。病院の対応の遅れから緊急ドクターヘリで浜松の病院へ搬送され双生児出産。その後、一児死亡。
9. 男性60歳、呼吸器内科・竹内悦子医師、内科・山川貴久子医師
死亡後、病院の対応に家族が納得できず、カルテ等証拠入手。治療経過に問題があり話し合い継続中。病院側は代理人を立てている。
10.男性68歳、泌尿器科・稲土博右医師
個人医院から清水病院を紹介された。末期がんで家族を亡くしたが、医師の説明不足に悩む。
静岡病院関係
11.男性59歳、心臓血管外科、沖山光則医師
心臓手術後に行なったカテーテル検査で植物状態になり、その後死亡。双方代理人を立てて交渉したが中断。
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