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病院との交渉

要望書/2004年4月30日

静岡市長 小嶋善吉様       2004年4月30日
静岡市立清水病院長 重野幸次様

常勤麻酔科医派遣についての要望
 私たちは静岡市立清水病院が安心してかかれる病院になることを願って活動をしています。清水病院の構造的問題のひとつに短期間での医師の入れ替わりの問題があります。それについては2002年9月30日付質問状で問題提起いたしました。しかしその後も特段の改善はみられず、平成14年は常勤医師64名のうち19名が辞め18名が入って63名になっています。つまり約30%が入れ替わっています。改めて医師の定着率の改善を要望いたします。
 ところで今回は麻酔科医について要望をいたします。
 医療裁判に関わったことがある麻酔科医師の話によると、日本では麻酔科医が少なく手が足りないことが医療事故に結びつく危険性があるということをおっしゃっています。その麻酔科医は患者に対して手術を受けることが決まった時、事故に遭わないためにはどんな手術でも病院へ電話して常勤の麻酔科医がいるかどうか確認することを勧めています。そうすることが最低限、麻酔の事故を未然に防ぐ方策だとおっしゃっています。それは麻酔科医の仕事が手術のために麻酔をかけるだけでなく、手術の前には個々の患者に一番適した麻酔方法を選択するため手術の何日も前から患者を診察し、術中は呼吸管理、血圧、心拍数などの循環管理や疼痛管理をし、術後は患者の呼吸、血圧、心拍数の安定や意識の回復を確認するのも麻酔科医の仕事で、安全な手術のためには麻酔科医の専門的な知識が必要不可欠だからとのことでした。 
 ところで清水病院は平成15年7月1日現在の常勤医師名簿(静岡県病院協会刊『会員病院要覧』)によると、麻酔科の常勤医師は掲載されていません。病床数500床の総合病院で外科を始め麻酔を必要とする手術は相当数行なわれているはずです。麻酔科に関する下記事項について教えていただきたいので5月31日までに文書にての回答を要望いたします。
 現在の清水病院における手術に対応する麻酔科医の体制はどのようになっているのでしょうか。麻酔科の非常勤医師の名前を教えて下さい。また、「被害をなくす会」として市民が安心して手術を受けることができるように常勤医師派遣を切に望みますがその見通しを教えて下さい。

 

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