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病院との交渉

公開質問状

清水市長  宮城島 弘正 様
清水市立病院長  重野 幸次 様 

 私たちは、清水市立病院が市民の病院として安心してかかれるようになることを願って活動しています。市民が安心してかかれる病院にするためには、市や病院が過去に起きた問題を反省し、そこから学んで、同じことを繰り返さないことが大きな改革に結びつくと思っています。
 過去の裁判のうち2件は研修医によるミスでした。その研修医たちはもちろん、他の裁判を起こされた医師たちも現在誰ひとり残っていません。会としては、医師の勤務期間が短く、入れ替わりの激しさが大きな問題だと思っています。会に寄せられる被害者の声のほとんどが、短期間で入れ替わる主治医の無責任な対応についてです。この問題が解決されなければ、被害者を生み出し続けるでしょう。具体的に寄せられた意見を紹介します。

<短期間での医師の入れ替わりを体験した患者の声>

 清水市立病院の整形外科に約2年間、入通院を経験し、現在、他市の病院で治療を継続している患者(会員)が、個人的に感じたこととして意見を寄せています。

1 自分の病気を診て下さった先生が短期間で異動されることに驚きと不安を感じました。一緒に入院されていた何人かの患者さんも同 じようなことを言っていました。特に、手術に直接携わった医師がいなくなることが一番気になりました。手術の記録は残っても、レントゲン写真だけではわからないかもしれないいろいろな情報を一番ご存知だと思うのは、やはり手術で直接患部を開けて症状を見た医師だと、素人なりに思いますから。
2  主治医と患者の関係において、折角築いた信頼関係が短期間で崩れてしまうことが残念に思いました。「 この先生なら長く診て下さっているので、私の病気について十分わかって下さっており、安心して任せられる」 という信頼感は、想像以上に大きいものです。ホーム・ドクターのような安心感です。このような安心感は、決して短期間では得られないと思います。お互いが日常の接し方や言葉遣い、思いやりの態度も含め、それなりに努力しなければ得られないものでしょう。
3 決して大袈裟でなく、患者は多かれ少なかれ、入院中は医師や看護師に遠慮しながらすごしています。「 きっと忙しいんだから」 と、言いたいことも言えません。短期間で医師が替わるということは、これに更に拍車が掛かるような気がしました。
4 主治医が替わったばかりの時に、その医師から症状について一から聞かれ、当然引継ぎができているものと思っていましたから驚きました。患者から直接聞いた方が手っ取り早いと思われたかもしれませんが、私にしてみれば、「この先生、私の症状について何も知らないのでは?」 とか、「 お任せして大丈夫なのだろうか?」 と、ベッドの中で不 安と闘っていました。
5  来たばかりの新しい医師に、「先生にはいつまで診ていただけるんでしょうか?」 と訊いてみたことがありましたが、「少なくとも今年いっぱいはいます」という返事でした。事実だとしても、ある意味ものすごく「無責任」 に聞こえました。「当分はいますから大丈夫ですよ」と、答えるのが常識的だと思いますが、それは言葉のあやとしても、「1年間は面倒をみますが、その後は次の医師に」 と、どうしても聞こえてしまうわけです。異動そのものは仕方がないと思います。が、治療に関しては(異動しようがどうしようが)、最大限責任を持っていただきたいという思いです。
6  「主治医がよく替わりますね」 という声に対し、「我々はチームで診療にあたっていますから」という言葉もよく聞きました。つまり、1人が欠けても共通認識で治療にあたっているから、とのことでしょう。しかし、患者にもっとも直接接する機会が多く、患者のことを一番よく知っているのは、やはり主治医です。また実態にもあるように、わずか3年間で、総入れ替えの状況では、長期入通院の患者には、あまり意味をもたないと思います。また、私に「 症状固定」を突きつけた医師は、次回の診察の時、「実は、上の方ではこんな処置も考えていたのですがね」と、苦しい言い方をしていました。では、なぜ、症状固定を告げる前に、そのことを言わなかったのでしょうか。結局は、主治医の意向が反映されてしまうということが、よくわかりました。

  この意見を寄せて下さった会員が経験した主治医の短期間での入れ替えは、平成11年 9月の入院時から12月31日までが小久保哲郎医師(1996年・東京医大卒)。平成12年1月1日から12月31日までが奥口さゆり医師(1997年・福島医大卒)。平成13年1月1日から6月下旬に転院するまでが加藤裕幸医師(研修医、2000年・慶應大卒)でした。

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