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ほぼ同 映画の感想 ページ10
注意:邦題と原題が同じ、または、ほぼ同じ映画の感想です。
ネタばれあります。
コレを読んで、その映画が見たくなるというような効果はありません。
感想の基準はもちろん『banbanの主観』です。

『言いたい「邦題」』は こちら
邦題で映画索引//不完全人物ノート俳優編監督編
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181 上司には下っ端にはわからない苦労があるのでしょうな。
邦題 マスター・アンド・コマンダー 
原題 MASTER AND COMMANDER/THE FAR SIDE OF THE WORLD 
出演 ラッセル・クロウ(ジャック・オーブリー艦長) ポール・ベタニー( スティーブン・マチュリン医師) ビリー・ボイド(バレット) マックス・パーキス(ブレイクニー) リー・イングルビー(ホロム) 監督 ピーター・ウィアー 2003年
1805年、英仏戦争の真っ只中。大西洋ブラジル沖で、英国艦船サプライズ号は、仏のアケロン号が太平洋に出るのを阻止せよという命令を受ける。艦長のオーブリーはアケロン号を追うが、大きさも新しさも違うアケロン号に、先手を取られてばかり。/暴風や、南極近くの雪や寒さと戦って、200年前に帆船でホーン岬を回ったというのはすごいですね。ガラパゴス島も良かった。帆船同士の接近戦が、また無謀なほどすごい。大洋上であんなことしてたなんて。でも、作品としては、何が言いたいんだかわからなかったけどね。艦長はたいへんなんだよ、というお話だったのかな。個々の突っ込みどころは全然ないんだけど、全体としては、何が言いたかったん? と言いたくなってしまう感じかな。軍医のスティーヴンが、アテにならない助手に手術してもらうよりはマシという事で、鏡を見ながら自分で自分の手術をしたところは、痛そうだった。

182 今もどこかにいるのだろうか。
邦題 殺人の追憶 
原題 MEMORIES OF MURDER 
出演 ソン・ガンホ(パク刑事) キム・サンギョン(ソ刑事) パク・ヘイル(パク・ヒョンギュ) 監督 ポン・ジュノ 2003年
1986年〜1991年、韓国の農村で起きた10人の女性連続殺人事件を元にしている。/実際に起きた事件だと思うとドキドキするなあ。犯人は今もどこかにいて、普通に生活していたりするのだろうか。ラストのパク刑事の表情が良かった。「MEMORY」と「追憶」は違うけど、ほぼ同ということで。  

183 やっぱ、ディズニー。 
邦題 ホーンテッド・マンション 
原題 THE HAUNTED MANSION 
出演 エディ・マーフィ(ジム) テレンス・スタンプ(ラムズリー) ジェニファー・ティリー(マダム・リオッタ) ナサニエル・パーカー(グレイシー) マーシャ・トマソン(サラ) 監督 ロブ・ミンコフ 2003年
ジムとサラは夫婦でエヴァース不動産を経営している。家族そろって休暇に出かけようとした時、古い屋敷を売りたいという電話が入る。まっすぐ休暇に行こうという家族を押し切り、ジムは、その屋敷に立ち寄る事にする。が、そこは呪われた屋敷だった。/ディズニーランドのアトラクション、ホーンテッド・マンションです。ちょっと怖くて、ちょっとほんわかで、最後には家族の大切さが身にしみる、というディズニーワールド全開のコメディ。 

184 “自分探し”って感じ。 
邦題 シティ・オブ・ゴースト 
原題 CITY OF GHOSTS 
出演 マット・ディロン(ジミー)ジェームズ・カーン(マーヴィン) ステラン・スケルスゲールド(キャスパー) ジェラール・ドパルデュー(エミール) ナターシャ・マケルホーン(ソフィー) ケム・セレイウット(ソク) 監督  マット・ディロン 2002年
保険金詐欺でFBIに追われたジミーは、首謀者のマーヴィンをたずねて、プノンペンに向かう。マーヴィンはロシアのギャングに命を狙われており、身を隠すが誘拐され、多額の身代金を要求される。/ジミーがマーヴィンに執着する理由がお金ではないというところは、なかなか良かったけど、サスペンスというほどの感じはなかったかな。なんだか、キャストは豪華。

185 関係ないけど、ティプトリーのSF短編「故郷に歩いた男」を思い出した。 
邦題 コールドマウンテン 
原題 COLDMOUNTAIN 
出演 ジュード・ロウ(インマン) ニコール・キッドマン(エイダ) レニー・ゼルウィガー(ルビー)ドナルド・サザーランド(モンロー牧師) ジョヴァンニ・リビシ 監督 アンソニー・ミンゲラ 2003年
南北戦争時代のアメリカ。南部の町コールドマウンテンから出征してきたインマンは、愛する女性エイダの元に帰るため脱走兵となり故郷へと歩き始める。/そりゃあもちろん、ジュード・ロウが見たかったのです。故郷の山にたどりついて、エイダのために悪いヤツと戦うインマン、しびれました。男も女も互いを求めて、かたや旅をして、かたや待ち続けて、どちらもたくましく強くなっていくところがいいです。一方、最初からたくましかったルビーは、恋をしてかわいくなったりして、恋愛は、男も女も変えるのだなと思ったわけです。   

186 動きながらの演奏ってしんどいんだよね。 
邦題 ドラムライン 
原題 DRUMLINE 
出演 ニック・キャノン(デヴォン) オーランド・ジョーンズ(リー監督) ゾーイ・サルダナ(レイラ) レナード・ロバーツ(ショーン) 監督 チャールズ・ストーン三世 2002年
デヴォンは天才的なドラマーで、A&T大学マーチングバンド部のリー監督にスカウトされてA&Tに入学。ドラムパートで注目される。が、技術は天才だが、態度が不遜で、パートリーダーのショーンと反発しあう。年一回のマーチングバンド大会が近づき、昨年の覇者ライバル校のM&B大学との対決が迫る。/マーチングバンド、迫力あるー。

187 なんか似てるの見たことある。 
邦題 H(エイチ) 
原題 H/MurMur 
出演 チョ・スンウ(シン・ヒョン) ヨム・ジョンア(キム刑事) チ・ジニ(カン刑事) ソン・ジル(パク刑事) 監督 イ・ジョンヒョク 2002年
猟奇的な女性連続殺人が起きる。その被害者や殺害の方法などは、1年前に6人の女性を殺害して自首してきた死刑囚シン・ヒョンの犯行とそっくりだった。刑務所にいるシンに犯行ができるはずがない。女性刑事キムと新人刑事カンは、シンに会いに行く。/タイトルの「H」の意味は、最後に出てきます。ちょっと、作りすぎちゃったような気がするかな。  

188 何度も試したんだろうなあー。 
邦題 ペイチェック 
原題 PAYCHECK 
出演 ベン・アフレック(マイケル) ユマ・サーマン(レイチェル) ポール・ジアマッティ(ショーティ) コルム・フィオーレ(ウルフ) アーロン・エッカート(ジミー) 監督 ジョン・ウー 原作 フィリップ・K・ディック 2003年
天才パクリエンジニアのマイケルは、企業に雇われて秘密裡に開発をして、その間の記憶を消すかわりに、高額の報酬を受ける。友人のオールコム社社長のジミーが持ちかけてきた話は、これまでにない3年もの長期間契約のかわりに、報酬もとてつもない。友人ショーティの反対を押し切って、マイケルはこれを承諾する。/というわけで、3年たって(マイケルには一瞬)、期間中の記憶を消されたマイケルは、自分の荷物を受け取るんだけど、それが3年前に預けた物と違っている。不思議に思いながらも街に出ると途端にFBIに逮捕されたり命を狙われたり……。自分が開発したものはいったい何だったのか、入れ替わったアイテムは何を意味するのか? わけわからん状態のマイケルと一緒に、見ている人も右往左往できる。ベン・アフレックが昔風のスタイルで出てくるのは何でだろうと思ったら、目指せケーリー・グラント、だったらしい。未来はわからないからワクワクできる、というのは納得できるけど、地震や災害の多い昨今では、そういったものだけでも予知できたらいいのになあーと思ってしまうよね。PAYCHECKは、給料小切手の事。報酬のことやね。あ、それから、やっぱり白い鳩が出てきました。 

189 意欲作だとは思う。 
邦題 2009−ロスト・メモリーズ 
原題 2009-LOST MEMORIES 
出演 チャン・ドンゴン(サカモト) 仲村トオル(サイゴウ) 監督 イ・ミション 2001年
韓国の古代遺跡で発見された遺物はタイムマシンだった。それを使って、日本は、1909年ハルピン駅での伊藤博文暗殺を阻止。その後の歴史が大きく変わった、というお話。もう一つの世界では、日本は第二次大戦でアメリカと同盟を結び、原爆はベルリンに落とされた。朝鮮半島を併合した日本は発展を続けている。2009年、朝鮮民族の独立を図るグループが、第二代朝鮮総督イノウエを記念した記念館を襲う。エリート警察官のサカモトとサイゴウは、彼らを全滅させるが、いったい彼らは何を狙っていたのか……。/つまり、タイムマシンを作動させて100年前に戻り(どうやら、その時点にしか行けない一方通行のタイムマシンらしい)、歴史を元に戻そうというのがグループの狙いなのですね。伊藤博文を暗殺した安重根は、韓国では抗日の英雄なので、もしも、彼が暗殺に失敗していたら歴史は変わっていただろう、ということなのでしょうね。日本が朝鮮半島を支配しているという設定なので、基本的には台詞は日本語。うまいとは言えないけれども、チャン・ドンゴンはがんばって喋っていた。ストーリー的には、サカモトが時々見た女性と三日月の幻の意味が、いまひとつ、はっきりとしないまま終わってしまったのが残念かな。 

190 ジュード・ロウを満喫。 
邦題 スカイキャプテン/ワールド・オブ・トゥモロー  
原題 SKY CAPTAIN AND THE WORLD OF TOMORROW  
出演 ジュード・ロウ(スカイキャプテン ジョー・サリバン) グウィネス・パルトロウ(ポリー・パーキンス) アンジェリーナ・ジョリー(フランキー・クック) ジョヴァンニ・リビシ(デックス) マイケル・ガンボン(ペイリー編集長) 監督 ケリー・コンラン 2004年
1939年、突然、ニューヨークを巨大ロボット軍団が襲った。街は壊滅寸前。SOSがスカイキャプテンの元に届く!/ほとんどがCG合成だとか聞きましたが、おもしろい画面でした。モノクロ風で。スカイキャプテンが、空に陸に大活躍だし。生え際が多少気にならなかったといえばウソになりますが、ジュード・ロウが見られて満足満足。

191 どこか他所でやってください。 
邦題 エイリアン vs プレデター 
原題 ALIEN  VS. PREDATOR 
出演 サナ・レイサン(レックス) ラウル・ボヴァ(セバスチャン) ランス・ヘンリクセン(ビショップ) 監督 ポール・W・S・アンダーソン 2004年
南極大陸の氷の中に、突然、エネルギー反応が起き、そこにピラミッド状の構造物があることが判明。それを発見したウエイランド社の社長ビショップは、いち早くチームを組んで出発する。が、その時、ナゾの巨大宇宙船が地球に近づいてくる。/とにかく、エイリアンとプレデターが地球上で対決するわけです。間に挟まれて(というか家畜以上の扱いはされていないわけですが)人類は滅亡の危機に! どっちも顔つきは凶悪で、性格は果てしなく悪そう。応援したい気持ちには全然ならない異星生物です。相変わらず、エイリアンはヌラヌラしているしプレデターはドレッドヘアの凶暴な河童みたいだしね。ストーリーのテンポが良くて、説明もわかりやすかったし、異種(族)格闘技戦を堪能できました。それにしても、TVで予告が流れるたびに、この映画だけは見たくない、と宣言し続けていたわりに正月早々見てしまったのは何故っ。

192 キアヌ・リーヴス、若い。 
邦題 雲の中で散歩 
原題 A WAIK IN THE CLOUDS 
出演  キアヌ・リーヴス(ポール) アイタナ・サンチェス・ギヨン(ビクトリア) アンソニー・クイン(ドン) ジャンカルロ・ジャンニーニ(アルバート) 監督 アルフォンソ・アラウ 1995年
兵役から帰ったポールは穏やかに暮らしたいと願うが、妻に、生活のためにチョコレートのセールスマンの仕事を続けてと言われて旅に出る。列車の中で出会ったビクトリアに服にゲロを吐かれた上に切符を取り違えられて列車を途中で降りる羽目に。バスでビクトリアにからむ男を止めてケンカになりバスも降ろされる。ビクトリアは、実家に帰るところだが、男に捨てられ妊娠しており、父親の怒りが怖いといって泣いている。/ビクトリアに同情して、夫の振りをして一緒に実家に行ってあげる事にするなんて、ポールは信じられないくらいお人好しでロマンチスト(その上ハンサムだ)。こんな男性がいたら、もうコロッといっちゃいますよね。ハハハ。いないって。だって、ゲロ吐かれて列車途中下車させられてバスでも降ろされて……そうか、運命か。なんにしろ、幸せになれそうで良かった。あんな純粋でお人よしで男前な青年が不幸になってはいかん。雲の中というのは、ビクトリアの家が経営するブドウ畑の呼び名ラス・ヌベスがスペイン語で雲という意味だから。なんだかホワホワしてメルヘンなタイトルでいいですね。1942年イタリア映画のリメイクらしいです。

193 現代のメルヘンってところ? 
邦題 ターミナル 
原題 THE TERMINAL 
出演 トム・ハンクス(ビクター・ナボルスキー) キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(アメリア) スタンリー・トゥッチ(フランク) 監督 スティーヴン・スピルバーグ 2004年
ニューヨークにやってきたクラコウジア人のビクターは、空港内から出る前に母国でクーデターが起こって、パスポートは無効になり入国も出国もできなくなってしまった。/で、彼は、空港内で9ヵ月間も待ち続けた、というお話です。泣ける映画は映画館では見ないと決めているので躊躇していたのだけど、見てみたら涙ボロボロというお話ではなく、ほのぼのとしたヒューマンドラマでした。見終わった後、幸せな気持ちになった。巨大空港を支える裏方たちは、みんなマイノリティな人たちで、自分の不幸を背負っているから他人であるビクターに優しくできたのでしょうか。現実にいるかどうかというとわかりませんけど、人間を信じなくてはね!

194 笑えるような笑えないような……。 
邦題 カンフー・ハッスル 
原題 功夫/ KUNGFU HUSTLE 
出演 チャウ・シンチー 監督 チャウ・シンチー 2004年
公式サイトで、キャスト名とか見ようと思ったら、いちいちゲームしないと次に進めないって、ありえね。マウスボタン連打してたら指がつりそう。キャストとスタッフはチャウ・シンチーだけでいいや。/幼い頃の正義感に燃えた思い出がいい。ラストシーンきれいだったし。途中のギャグ、というのかグサッとかボキッとかいうちょっと残酷なギャグは、実写だと笑っていいのかイカンのか、迷ってしまった。迷うという所は、こちらの修行が足りないのかもしれない。ハリウッド入っていて、名前がSTEPHEN CHOU(間違ってたらごめんなさい)とか出てたところで、なぜか笑ってしまった。好きなタイプの映画であることは確かなのですが。

195 グロすぎ 
邦題 アンスピーカブル 
原題 UNSPEAKABLE 
出演 デニス・ホッパー(ブレイクリー所長) ディナ・メイヤー(ダイアナ・パーロウ) パヴァン・グローバー(モワット) ランス・ヘンリクセン 監督 トーマス・J・ライト 2003年
女性警官の頭をカチ割り殺した罪で死刑を宣告されたセザールの記憶を、ブレイン・スキャンという記憶を映像化する機械で見た精神科医のダイアナは、彼の無実を確信するが、ブレイン・スキャンには法的な効力がなく、セザールは死刑になる。が、それは連続殺人犯で出頭してきたモワットが犯人だった。その事を立証してセザールの名誉を取り戻そうとするダイアナ。だが、ブレイン・スキャンで見たモワットの脳内は信じがたい映像ばかり。彼はダイアナの過去の秘密も知っているようだった。超能力者なのかと疑うダイアナ。死刑の延期を訴えるダイアナだが、知事は彼女を無視。死刑は執行される。/で、電気椅子で死亡が確認されたのに、モワットは生き返って、ダイアナを誘い出すわけです。何のためかというと、どうやら自分を殺させるためらしい。そのあたり理解できません。なぜ、ダイアナが殺さなくてはならないのか、モワットは何者だったのか、モワットとダイアナの間には愛情があったのか……。デニス・ホッパーの刑務所長がキレちゃってる人物で、いいのですが、あらすじを書いてみると、どこにも出てきません。同様に、ダイアナの協力者(ランス・ヘンリクセン。役名忘れました)も、彼女を支えていい味ですが、ストーリーに絡んできません。しかも、見たばっかりなのにラストシーンが思い出せません。どうしましょう。タイトルは「言うに言われぬひどい様子」という意味のようです。確かに、頭が痛いのと言う女性警官が後ろを向くと、後頭部がすっぱりとなくなっているし(痛そうでもありますが、脳みそが寒そうでした)、モワットは耳からでかいイモムシを出すし、所長は自ら顔面をはがして死亡するしと、趣味の悪い場面の連続で言葉にできないグロさでした。それから、ブレイン・スキャンなる機械、ただのヘアバンドです。パソコンに直結すると画面に脳内の記憶が映像化されるのです。そういう機械は認めるとしても、記憶の映像なのに、どうして本人が映っているのかって不思議ですよね。 

196 ホラ吹き男爵もトム・ピリビも好かれるもんね。 
邦題 ビッグ・フィッシュ 
原題 BIG FISH 
出演 ユアン・マクレガー(若い時のエドワード) アルバート・フィニー(エドワード・ブルーム) ビリー・クラダップ(ウィル) ジェシカ・ラング(サンドラ) ヘレナ=ボナム・カーター(ジェニー、魔女) アリソン・ローマン(若い時のサンドラ) スティーブ・ブシェミ(ノザー・ウィンズロー) ダニー・デビート(団長) 監督 ティム・バートン 2003年
ゆかいなホラ話ばかり喋る父エドワードにうんざりした息子のウィルは、結婚を機に父と疎遠になっていた。が、妻ジョセフィーンが妊娠し、自らも父となる日が近づいてくる。そんなある日、母サンドラから、エドの具合が良くない事を知らされ、父に会いに行く。病の床でも、あいかわらずホラ話をするエドに、ウィルはいらだつ。父の本当の姿が見たいのだ、と言うが、軽くいなされる。/いい映画です。見ていると、知らないうちに涙が出てくる。悲しいわけではないのだけど。ほんとうに豊かな人生って何なんだろう、なんて事を考えてしまうお話です。  

197 お酒やめればいいのでは?
邦題 ツイステッド 
原題 TWISTED 
出演 アシュレイ・ジャッド(ジェシカ) サミュエル・L・ジャクソン(ミルズ) アンディ・ガルシア(マイク) 監督 フィリップ・カウフマン 2004年
サンフランシスコ市警の殺人課捜査官に昇進したジェシカは、パートナーのマイクと組んで、連続殺人事件の捜査を始める。が、殺されるのは、自分がいきずりに一夜を過ごした男ばかり。しかも、事件の夜にはジェシカは泥酔していて記憶がない。犯人は自分なのか? ジェシカは自分を信じられなくなっていく。/わかっちゃったけど、もしかして犯人はあの人では? いやいやこっちの人が怪しいのでは? とわざとミスリードされてみたりしたのだけど、ちょっと無理があったのでした。犯人が誰か、というよりも、なんで一晩お酒をやめないんだろうか、というのが気になりました。ちょっと飲んで正体がなくなるほどだったら、そりゃあ、お酒に何か入ってますよ。ラスト、いちおう説明があったのに、真犯人の動機が納得できなかったのは、私の理解力が足りないせいなのかもしれない。タイトルは「ねじれている」という意味ですよね。

198 音楽がよかった。 
邦題 コード46 
原題 CODE46 
出演 ティム・ロビンス(ウィリアム) サマンサ・モートン(マリア) 監督 マイケル・ウィンターボトム 2004年
近未来。クローン技術が当たり前になった世界のため、遺伝子の近い者同士(100%、50%、25%の同一性を持っている者同士)での妊娠出産を禁止する法律CODE46が制定されている。オゾン層の破壊が進んで太陽光は有害。人々は、街の中に住む選ばれた人々と、外に住む貧しい人々とに別れている。パペルという許可証を持つ人たちだけが街中に住み、好きなところに移動することができる。が、偽造パペルを使って肉体的に不適合な地域に移動して死亡する人が続出。偽造パペルの出所を調査すべく、調査員のウィリアムは上海に降り立ち、そこでマリアに出会い恋におちる。/2人の関係は、すぐに予想できるので、SF的なことよりも悲恋物語として見ると楽しめます。が、まあそれでもいろいろと気になるわけで。移動を希望しているのにパペルの発行を拒否されて偽造パペルに手を出す若い研究者などには、拒否の理由をきちんと説明してやればいいのではと思います。命が危険だとわかって、なお行きたいというなら行かせてやればいいでしょう。それと、冒頭で、CODE46の条文が出てきます。英文はわからないので日本語のほうだけ読みました。遺伝子の近い者同士の妊娠・出産は禁止と出てきますが、性交渉が禁止とは出ていない。でも、遺伝子検査所のお姉さんは、性交渉は認められません、ときっぱり言ってます。お姉さん、解釈が間違っているのではないでしょうか。あと、100%遺伝子情報が同じという事は、自分のクローン(または、同一のオリジナルを持つクローン同士)という事ですよね。だったら普通に考えたら性別は同じ。どうやって子供を作るのですか。技術が進んでいるようなので、作れない事はないかもしれないという事で、禁止しておくに越した事はないっていうわけですかね。それと、ティム・ロビンスって大きいのね。

199 かっこよくても、盗みは犯罪だ。 
邦題 スティール 
原題 STEAL 
出演 スティーブン・ドーフ(スリム) カレン・クリシェ(アレックス) ナターシャ・ヘンストリッジ(カレン) 監督 ジェラール・ピレス 2002年
4人のチームで鮮やかに盗みを働くスリム、アレックスたちだが、銀行の輸送車から奪った物の中に、ウラ世界の債権が含まれていた。それを取り戻すために、組織が殺し屋を送り込んでくる。一方、スリムらはナゾの男に正体を警察にバラすと脅されて、輸送車の強奪を実行させられる。また、スリムが出会って一夜を共にした美女は、新任刑事のカレンだった。/ローラースケートを使ったり、スキンダイビングしたり、盗みの手口はなかなか多彩で面白い。あっちこっちから脅されて絶体絶命の危機を、スリムの頭脳がどうやって切り抜けるのか、というところだけど、途中で殺されてしまった仲間のアレックスは、ラストの数合わせのためだけに先に殺されたという感じで、ちょっと不満かなー。 

200 性善説か性悪説かって言われたら、やっぱり悪なのかな、人間って。 
邦題 ニードフル・シングス 
原題 NEEDFUL THINGS 
出演 エド・ハリス(アラン・パングボーン保安官) マックス・フォン・シドー(リーラント・ゴーント) ボニー・ベデリア(ポリー) 監督 フレイザー・C・へストン 1993年
原作はスティーブン・キング。キャッスル・ロックの町に、オハイオから来たというリーラントが、骨董店「ニードフル・シングス」を開店。その店には、町の人々の欲しい物、過去に失くしてしまった物、壊れてしまった物が置いてあった。それらを格安で売る代わりに、リーラントはちょっとした取り引きを持ちかける。それは簡単なイタズラを仕掛けてほしいという内容だったが、それが積み重なって、人々の憎悪が増幅されていく。/憎しみに武器を与えれば殺し合いが始まる、という事ですよね。だったら、やはり武器はないほうがいいわけだ。なければ、素手や石で殴ったりするかもしれないけど、銃や爆弾よりはマシなのかもしれない。まあ、マシ、という程度だけど。原作はスティーブン・キング。めずらしく原作どおりなんじゃないかなと思う。最後のほうは忘れてしまったので、読み返してみないとわからないけど。エド・ハリス、相変わらず信頼感あふれてる。   
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