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ほぼ同 映画の感想 ページ9
注意:邦題と原題が同じ、または、ほぼ同じ映画の感想です。
ネタばれあります。
コレを読んで、その映画が見たくなるというような効果はありません。
感想の基準はもちろん『banbanの主観』です。

『言いたい「邦題」』は こちら
邦題で映画索引//不完全人物ノート俳優編監督編
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161 邦題が疑惑。
邦題 ラブ・ザ・ハード・ウェイ/疑惑の男 
原題 LOVE THE HARD WAY 
出演 エンドリアン・ブロディ(ジャック) シャーロット・アナーヤ(クレア) 監督 ピーター・ゼアー 2001年
チンピラで悪のジャックが、軽い気持ちでナンパした理系の女子大生クレアに愛されて、ちょっと本気になるお話、か?/まあ、誰にも秘密にしてこっそり小説を書いているような、実はシャイな男って事なのだけど、正直言って、そんなチンピラに本気になったら、人生もったいないよ、とクレアに言いたくなるようなお話です。それから、いちおう原題と邦題がほぼ同じとしてこちらに入れたのだけど、副題が謎。初めは、「魅惑の男」だと読み間違えていて、なるほどちょっと悪い男ってマジメな女の子には魅惑的なんだな、と思っていた。でもよく見たら「疑惑」じゃん。ジャックのどこが疑惑なのかが疑惑です。愛とは困難なものというのは認めますが。 

162 就職先は慎重に選ばないとね。
邦題 ワイズ・ガールズ 
原題 WISE GIRLS 
出演 ミラ・ソルヴィーノ(メグ) マライア・キャリー(レイチェル) メローラ・ウォルターズ(ケイト) 監督 デビッド・アンスポー 2001年
元医学生のメグは祖母のいるニューヨークに来て、知人の紹介でイタリアン・レストランで働き始める。が、そこはマフィアがらみの店だった。ある時、重症を負った客の手当てをして命を救った事から、オーナーのサントリーニに気に入られたメグ。だが、死体の処理をさせられる羽目になる。/レストランで働く3人の女性の友情物語が主ですかね。分別のある女の子達? 分別は大事ですね。 

163 「南海全滅!」ってすごいコピーだ。 
邦題 パラダイス・ウイルス 
原題 THE PARADISE VIRUS 
出演 ロレンツォ・ラマス ラルフ・モーラー メロディ・トーマス・スコット 監督 ブライアン・トレンチャード=スミス 2003年
生化学者のリンダ・フレミング教授は、息子のウィルと一緒に、休暇でバルサラト島へやってきた。が、病気の鶏に噛まれた養鶏業者のボビーが、謎の病気を発病する。病気はあっという間に島じゅうに広がってしまい、島の宗教指導者ジョゼフも発病する。/で、ウィルが親しくなったホテルオーナーの娘も発病、ウィルも発病、CDC(疾病対策委員会、だったかな)が島を閉鎖、と絶望的な状況になっていくわけだけど、思い出の海岸で死のうと娘がヨロヨロと浜辺に行くと、なぜか、ジョゼフは元気になって泳いでいる。抗体を持っているんだわ、と追いかけてきたリンダは喜ぶ……。それだけかい。ジョゼフはなぜ抗体を持っていたのですか。ただ筋肉マンで丈夫だったからなのか、それとも、神の助けなのか。まともだったけど面白くない。微妙に宗教色がただよっている、と思ったら、この監督さん、「メギド」の監督だった。

164 いつからいたんだ、グラボイズ。 
邦題 トレマーズ4 
原題 TREMORS 4/THE LEGEND BIGENS 
出演 マイケル・グロス(ガンマー) サラ・ボッツフォード(クリスティーン)  ブレント・ローム(フアン) ビリー・ドラゴ(ブラック・ハンド・ケリー)  監督 S.S.ウィルソン 2003年 
トレマーズ」の100年ほど前にさかのぼって、パーフェクション市の前身リジェクション市の時代のお話。主人公は「トレマーズ3」で活躍した、武器マニアでサバイバリストのバートの先祖ガンマー。バートの武器マニアぶりはガンマーの時代からの家風というわけですか。グラボイズ(名前はついていないけど)は、まだ走ったり飛んだりという進化はみせないけど、存在感がある。リジェクション(拒絶)という名前の町が、パーフェクション(完璧)という名前に変わる由来も出ます。  

165 遊び心いっぱい。 
邦題 シャンハイ・ナイト 
原題 SHANGHAI KNIGHTS
出演 ジャッキー・チェン(チョン・ウェン) オーウェン・ウィルソン(ロイ) ファン・ウォン(リン) ドニー・イェン(ウー・チャン) トム・フィッシャー(ドイル) 監督 デヴィッド・ドブキン 2003年
「シャンハイ・ヌーン」続編。アメリカで保安官の仕事をするチョンのもとに、父が殺され大事な龍玉が盗まれたという知らせが届く。妹のリンが犯人を追ってイギリスに渡った模様。チョンは前作での相棒ロイと共にイギリスに渡り大暴れ。/エンターテインメントとしてのアクションは、やっぱりジャッキー・チェンだなあと再確認しました。映画「マッハ!!!!!!!!」を見て、若い迫力あるアクションに圧倒されたけど、年を重ねたら重ねただけの娯楽アクション作品を作れるジャッキーはさすがですね。これまで自身が出演した作品のアクションをパロディにしたり、名作映画をパロディにしたりと、遊びもいっぱい。イギリスの名所もいっぱい、チャップリンやコナン・ドイルといった名前も出てきて楽しいです。タイトルは、前作の「ヌーン」を受けて「ナイト」(チョンらが騎士の称号を受けるので、綴りは騎士のKNIGHTS(複数だからね))と、こちらも遊びがあります。  

166 キレやすいと、ちょっと怖いよね。 
邦題 パンチ・ドランク・ラブ 
原題 PUNCH−DRUNK LOVE 
出演 アダム・サンドラー(バリー) エミリー・ワトソン(リナ) 監督 ポール・トーマス・アンダーソン 2002年
うるさい姉が7人もいて複雑な性格になっているバリーが、リナと恋をして、なんとか成就する話。/わからんです。まず、バリーの性格がわからない。リナがバリーのどこに惚れたのかも、よくわからないけど、まあ恋愛は理屈じゃないので、そこは不問にするとして、何が面白いのかが、よくわからないのです。すみません。アダム・サンドラーって巨人軍の清原選手に似てませんか? タイトルはぶん殴られてぶっとんじゃうほどの激しい一目ぼれという意味らしいですけど、2人がいつぶっ飛んじゃうほどに一目ぼれし合ったのかも、よくわからなかったです。そういう表現方法なので、わからないなんて言ってるのがイカンのかもしれません。監督は「マグノリア」の人です。そうか、だから、わからないのか。「マグノリア」もよくわからんかった、そう言えば。 

167 普通の役だった。 
邦題 ニック・オブ・タイム 
原題 NICK OF TIME 
出演 ジョニー・デップ(ワトソン) クリストファー・ウォーケン(スミス) チャールズ・S・ダットン(ヒューイ) ピーター・ストラウス(ブレンダン・グラント) 監督 ジョン・バダム 1995年
一般市民のワトソンが、州知事暗殺を狙う一味に娘を人質にされて、知事暗殺をさせられるお話。/ストーリー内の時間と上映時間がほぼシンクロしていて、見ているほうもドキドキできる。でも、だんだんと犯人一味がわかってくると、そんなに全員グルなら何でもできるだろー、と言いたくなって来る、かも。なぜ、銃を撃った事もない一般市民にやらせるんじゃあっ、って。ジョニー・デップが気弱そうな税理士で普通の男で、しかも父親役。最後はかっこいいけど。劇中で、いちばんドキドキしてたのは、ワトソンの代わりにトイレにこもってたホテル従業員だろうなあ、ウォーケンのスミス、怖かったし。トイレのドア越しとはいえ凄まれたらびびりますね。それにしても、アメリカのトイレってドアが半分しかなくて落ち着かないことこの上ないね。タイトルは「悪魔の時間」?かな。地獄のような時間ということでしょうか。 

168 ううむ。……面白い? 
邦題 ミッシェル・ヴァイヨン 
原題 MICHEL VAILLANT 
出演 サガモール・ステヴナン(ミッシェル・ヴァイヨン) ディアーヌ・クルージェ(ジュリー) ピーター・ヤングブラッド・ヒルズ(スティーヴ) リサ・バルブシャ(ルース) 監督 ルイ=パスカル・クーヴレール 2003年
ル・マン24時間耐久レース。チーム・ヴァイヨンの天才レーサー、ミッシェル・ヴァイヨンの華麗なハンドルさばき、のお話。/チーム・ヴァイヨンに敵意を燃やすチーム・リーダーのボス、ルースは、チーム・ヴァイヨンの車に細工をして事故を起こさせたり、レースカーを運搬中のトレーラーを湖に落としたり、レーシングタイヤに細工をしたり、ミッシェルの父を誘拐したり……。それら悪辣すぎる工作をさわやかに乗り切るミッシェル・ヴァイヨン。レースのシーンは、あらゆる角度からの映像があって、レース好き・車好きな人にはいいのかも。それから、女優さんたちが美女ばかりだし。でも、目をつむってレーシングコースを走る人の隣には乗りたくないっす。原作はフランスでは有名な漫画らしい。

169 暗い……。 
邦題 ミスティック・リバー 
原題 MYSTIC RIVER 
出演 ショーン・ペン(ジミー) ティム・ロビンス(デイブ) ケビン・ベーコン(ショーン) ローレンス・フィッシュバーン(ホワイティ刑事) マーシャ・ゲイ・ハーデン(セレステ) ローラ・リニー(アナベス) 監督 クリント・イーストウッド 2003年
ジミー、デイブ、ショーンら3人の少年が路上で遊んでいると、車に乗った男たちが来て、言葉巧みに1人だけを連れ去る。男たちは誘拐犯で、さらわれたデイブは逃げ出してくるが、暴行されていて、心に傷を負う。25年後。3人はそれぞれ大人になっているが、ある夜、ジミーの娘ケイティが無残な死体で発見される。刑事となったショーンは事件を担当、容疑者としてデイブが浮かび上がる。/心に傷を負ったままのデイブ、若い頃にやんちゃをしてしまって人知れず償いつづけているジミー、大学を出て刑事になり順風満帆にみえるショーンにも家を出てしまって時々無言電話をかけてくるワケわからん妻がいる。ジミーはショーンに、子供の頃に誘拐犯の車に乗っていったのがデイブでなく自分だったらと考える時がある、と話すけれども、どちらにしろ、誰もみんな、人生には悩みがいっぱいってことなのでは? 最後は悲劇的で救いがないような感じ。演技は、たぶんすばらしいのでしょう。タイトルは「神秘の川」ですかね。何もかも隠して川は流れていく、という感じでしょうか。川というのは、よく、流れる時間の比喩に使われますけど、そういう意味なのですかね。 

170 ややこしい話でした。 
邦題 陰謀のセオリー 
原題 CONSPIRACY THEORY  
出演 メル・ギブソン(ジェリー) ジュリア・ロバーツ(アリス) パトリック・スチュワート(ジョナス) 監督 リチャード・ドナー 1997年
デンパなタクシー運転手ジェリーを巡る秘密と陰謀と秘密組織のお話。/走っている間じゅう、陰謀説を延々と喋り続ける運転手。そんなタクシーに乗ってしまったら、一刻も早く降りたいと思うだろうなあ。あっちもこっちも陰謀だらけ、秘密組織だらけ。この世界をむやみと複雑化するのはやめてほしいですよ。タイトルは「陰謀説」で、まあ同じだと思う。陰謀説っていうよりも「陰謀のセオリー」のほうが何だかかっこいいし。

171 まとまりがないように見えるけど、それもハリウッド的? 
邦題 ハリウッド的殺人事件 
原題 HOLLYWOOD HOMICIDE 
出演  ハリソン・フォード(ジョー・ギャヴィラン) ジョシュ・ハートネット(K・C・コルデン) キース・デヴィッド(レオン) レナ・オリン(ルビー) 監督 ロン・シェルトン 2003年
ハリウッドの刑事ギャヴィランとK.Cのコンビが、ラップ歌手殺人事件を捜査する。/ギャヴィランが副業に不動産屋をやっていて、いつでも携帯片手に商売に励んでいたり、K.Cが俳優志望で素人劇団に入っているけどすごい大根だったりというのは面白いですね。ハリソン・フォードだし。ハリウッドの街があちこちと映っているらしい。行った事ないからわからないけど。ギャヴィランの恋人で人気占い師のルビーは必要なのでしょうか。ハリウッド的だから占いで犯人を捜すのもアリってことでしょうかね。タイトルは「ハリウッド殺人事件」。「的」を入れたのはいいセンスだと思う。まあ、「的」だと、どこかの田舎町で起きた殺人事件でもハリウッドっぽければOKって事になってしまうかもしれないけど。 

172 発想は面白いのになあ。 
邦題 タイムライン 
原題 TIMELINE 
出演 ポール・ウォーカー(クリス) フランシス・オコナー(ケイト) ジェラード・バトラー(マレク) ビリー・コノリー(ジョンストン教授) 監督 リチャード・ドナー 2003年
ITCという会社が、物質転送機を作っていたら、過去の特定時間、特定地域(1357年のフランスのカステルガール)に通じるタイムマシンができてしまった。それで何度も行き来していると、コピーが劣化するように人間の身体もブレてしまうらしい。おそろしや。そのタイムマシン(というより次元転移装置らしいけど、難しい事はわからないからいいや)で、14世紀に行った考古学者のジョンストン教授は、アクシデントで取り残されてしまう。カステルガールで発掘をしていた息子のクリスらは、遺跡から、メガネのレンズと「HELP」と書かれたジョンストンのメモを発掘する。それは14世紀からのSOSだった! /これだと面白そうなんだけどね。見終わった感じは、全然物足りない、というところ。クリスらが教授を助けに行くわけだけど、護衛としてついていった元海兵隊員たちが「大丈夫、俺達が守ってやるよ」なんて事を言うから、あーすぐやられちゃうんだな、と思ったらその通りだったり、そのうちの1人が、騎士に襲われて矢で撃たれてパニックになり、手榴弾のピンを抜いてから「戻る」ボタンを押して21世紀に戻ってしまうというお粗末さ。戻ってから爆発して21世紀の機械が壊れてしまう。なんというか、間抜けすぎ。伏線もけっこうバレバレ。

173 ロボットの顔、不気味。表情がないからかな。 
邦題 アイ、ロボット 
原題 i,ROBOT 
出演 ウィル・スミス(デル・スプーナー刑事) ブリジット・モイナハン(スーザン・カルビン博士) ブルース・グリーンウッド(ロバートソン) ジェームズ・クロムウェル(アルフレッド・ラニング) 監督 アレックス・プロヤス 2004年
もちろんアイザック・アシモフのSF「我はロボット」が下敷きになっているお話です。だから、ロボット三原則は必須。映画の冒頭にも「我はロボット」にインスパイアされたとか何とか出てくるし。2035年のシカゴ。ロボットが人間のアシスタントとして定着した世界で、新世代ロボットを開発していた、USロボティクス社のラニング博士が不審な死を遂げる。刑事のスプーナーは、新型ロボットのサニーを疑う。が、ロボットにはすべてロボット三原則が組み込まれており、人間を傷つける事など不可能。果たして真相は……。/スーザン・カルヴィン博士やラニング博士など、アシモフファンには嬉しい名前。まあ、小説とキャラが違うとかそういう事は言わない。ロボット嫌いの刑事スプーナーのウィル・スミス、いい。ロボット相手の立ち回りもかっこいいし、車もかっこいい。ロボットに人間の顔をつけることには、ちょっと反対かな。ロボットはロボットとして進化していくべきではないかと思うので。新世代ロボット・サニーも、究極のロボット・ドラえもんにはまだまだ及ばないね。

174 憧れの職業なの? CIAのスパイ。 
邦題 リクルート 
原題 THE RECRUIT 
出演 アル・パチーノ(ウォルター・バーク) コリン・ファレル(ジェイムズ・クレイトン) ブリジット・モイナハン(レイラ・ムーア) ガブリエル・マクト(ザック) 監督 ロジャー・ドナルドソン 2003年
優秀な理系大学生のジェイムズは、CIAの採用担当者バークにリクルートされる。採用試験に合格したジェイムズは新人研修を受けるが、途中で研修をはずされてしまう。/NOCと呼ばれる、誰にも存在を知られないで暗躍するスパイが憧れらしい。NOCは任務で死亡しても名前も明かされず、CIA本部の記念碑に★印として記録されるだけだという。隠密同心って感じ? “死して屍拾うものなし”って。アル・パチーノが、きちんとネクタイをしめたスーツで出てきていて、なんだか違和感を感じた。そのうち、だんだんと着崩してきたら、しっくりきた。すさんだような凄みがあるね。 

175 背筋すごい。 
邦題 レッド・ドラゴン 
原題 RED DRAGON 
出演 アンソニー・ホプキンス(レクター博士) エドワード・ノートン(グレアム捜査官) レイフ・ファインズ エミリー・ワトソン 監督 ブレット・ラトナー 2002年
ハンニバル・レクターものの第一話ということで、「ハンニバル」みたいに気持ち悪くないから良かったかな。それにしても、レクター博士は、刑務所内に隔離されていても何でもできてしまうね。

176 ラストは軽いけど、いいのか? 
邦題 シックス・デイ 
原題 THE SIXTH DAY 
出演 アーノルド・シュワルツェネッガー(アダム) トニー・ゴールドウィン 監督 ロジャー・スポティスウッド 2000年
2010年、ペットのクローニング再生は合法化されて花形産業になっているが、人間のクローンは禁止されていた。ある日、アダムが帰宅すると、家には、自分と同じ姿形の男が家族と楽しく過ごしている。誰かが禁止されている人間のクローンで自分を作ったのだ。アダムはナゾを解き自分の生活を取り戻すために動き出す。/いろいろとどんでん返しとかあるので、もう古い映画だけど、黙っとく。ただ、ラストでは仲良くめでたしめでたしみたいだったけど、ほんとうにそうなのかなあと疑問が残ったことだけは書いておきます。タイトルは、厳密には邦題は間違っているけど、まあほぼ同ということで。 

177 そんな先まで行かなくても……。
邦題 タイムマシン 
原題 THE TIME MACHINE 
出演 ガイ・ピアース(アレクサンダー) サマンサ・ムンバ(マーラ) シエンナ・ギロリー(エマ) オーランド・ジョーンズ(ヴォックス) 監督 サイモン・ウェルズ 2002年
H.G.ウエルズ原作の「タイムマシン」です。1899年ニューヨーク。堅物の科学者アレクサンダーは、恋人エマにプロポーズをしたが、エマは強盗に目の前で殺されてしまう。4年後、不眠不休でタイムマシンを作り上げたアレクサンダーは、4年前に戻ってエマを救おうとするが救えない。何度やってもエマは死んでしまう。過去を変えることはできないのかと悩んだアレクサンダーは、未来にその答えを求めて出発する。答えの得られないまま、とうとう80万年後にやってきたアレクサンダーは、人類の驚くべき進化を目の当たりにする。/過去の改変というおなじみのパラドックス。超未来、精神進化を遂げたモーロックが答えを教えてくれるが、モーロックはアレクサンダーの思考を読んだだけなのだから、最初から彼は知っていたということになるんだろうか。ラストは、ストーリー的にも良かったし映像的にも綺麗だった。2030年の図書館のホログラム司書ヴォックスは80万年後も動いていたけど動力は何だったんだろう。 

178 海のビスケット。だけど、ふやふやじゃない。 
邦題 シービスケット 
原題 SEABISCUIT 
出演 トビー・マグワイヤ(ジョニー・“レッド”・ポラード) ジェフ・ブリッジス(チャールズ・ハワード) クリス・クーパー(トム・スミス) エリザベス・バンクス(マーセラ・ハワード) ウィリアム・H・メイシー(ティック・トック・マクグローリン) 監督 ゲイリー・ロス 2003年
1930年代アメリカ。大恐慌の影響で、落ち込んだ人々を元気付けた競走馬シービスケットと、3人の男達の話。大富豪だが息子を亡くして孤独なチャールズ・ハワードは競走馬を飼うため、近代化のために職を失ったカウボーイのトムを雇う。トムは、暴れ馬で皆が見捨てたシービスケットを買う事を勧め、大恐慌で一家離散した孤独な青年ジョニーを騎手に決める。シービスケットは連戦連勝し、西部の労働者階級に支持されるようになる。/父‐息子関係というのは、アメリカの映画では外せないテーマなのでしょうかね。SEABISCUITというのは「乾パン」のことらしい。なんで、そういう名前が馬についたのかはわかりません。

179 無駄が多いね。 
邦題 マハウット 
原題 MAHAUT  
出演 チャーチャーイ・ガームサップ(ジェート) ティーラユット・プラトヤーバムルン(トーンカム) ニルット・シリジャンヤー(カジョーン) ピセーク・イントラカンチット(警部) 監督 クライソーン・ブーラナシン 2003年
元傭兵のトーンカムは、自分が犯した虐殺の罪を悔いて、僧侶になり、生き残った赤ん坊ジェートを育てていた。ジェートが成長すると、トーンカムは、その身体に無敵の刺青マハウットをほどこし始めた。そのおかげでジェートは銃で撃たれても弾丸がよけていく不死身の男になっていく。トーンカムの傭兵仲間カジョーンも、マハウットの刺青をしているが、彼はギャングになっている。ジェートは、抗争に巻き込まれて、やがてカジョーンと対決することになる。/不死身対不死身というのが謳い文句だったけど、対決は、まあ普通かな。もうちょっとアクションを期待したのだけど。存在が意味不明な気の強い女性とか、無駄が多いと思うな。いちばん驚いたのは、DVDの出演者へのインタビューで、警部役の人が出てきた時。劇中と全然顔が違うじゃん! それと、タイの俳優さんたち、みんな、名前長いよ!

180 パワフル! でもラストは……。 
邦題 ヴァキューミング 
原題 VACUUMING/COMPLETELY NUDE IN PARADISE 
出演  ティモシー・スポール(トミー) マイケル・ベグリー(ピート) ケティ・キャヴァノー 監督 ダニー・ボイル 2001年
DJを夢みる大人しい青年ピートは、恋人にハッパをかけられて掃除機のセールスマンになろうと決心する。教育係としてつけられたのはトミー・ラグ。トミーは強引なセールスで売上はナンバーワンだが、強引さゆえに社内では嫌われている。おりしも、年間セールスNo1を決める日が近づいており、トミーは自信まんまんに、ピートを連れて営業に回る。/どんな時でもセールスを忘れない、セールスマンの鑑みたいなトミー・ラグだけど、太った身体に金ぴかの時計、金色の車、すごい勢いで喋り続けるところは暑苦しくて仕方がないね。すごいパワーだ、トミー・ラグ。彼がセールスマンになった経緯が語られるところは、なかなかほろりとさせられる。人に歴史あり、だね。他の登場人物たちもめちゃめちゃ個性的。DJとしてわが道を進んでいるヒッチハイカーの青年は、ちょっとジュード・ロウ似で良かったけど、名前を確認し忘れた。残念。原題の副題は「パラダイスでの完璧なヌード」。トミーが見た夢の中での状況が語られている言葉。  
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