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ほぼ同 映画の感想 ページ7
注意:邦題と原題が同じ、または、ほぼ同じ映画の感想です。
ネタばれあります。
コレを読んで、その映画が見たくなるというような効果はありません。
感想の基準はもちろん『banbanの主観』です。

『言いたい「邦題」』は こちら
邦題で映画索引//不完全人物ノート俳優編監督編
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121 どこの国でも父親は同じってことですかー。
邦題 ミート・ザ・ペアレンツ 
原題 MEET THE PARENTS 
出演 ロバート・デ・ニーロ(ジャック) ベン・スティラー(グレッグ) テリー・ポロ(パム) オーウェン・ウィルソン(ケヴィン) 監督 ジェイ・ローチ 2000年
将を射んと欲すればまず馬を射よ、と思って悪戦苦闘する男のお話。パムと結婚したいグレッグは彼女の両親に会いに行くが、父のジャックは元CIAの強面で仕切り屋でしかもパムを溺愛しているから、どんな男が来ても気に入らない。おまけに、グレッグは緊張のあまりドジばかり。家を火事にしそうになったり汚水をあふれさせたり大事な猫を行方不明にしてしまったり。/ひとつひとつのエピソードは面白かった。グレッグも気の毒。パムの昔の恋人ケヴィンが、スマートで趣味人で良さそうなんだけどなー。

122 真犯人もボーダーラインってこと。 
邦題 ボーダーライン 
原題 BORDERLINE 
出演 ジーナ・ガーション(ライラ・コレティ) マイケル・ビーン(メイシー刑事) ショーン・パトリック・フラナリー(エド) 監督 イヴリン・モード・パーセル 2002年
刑務所で精神科医として働くライラは、離婚した夫に娘2人の養育権を取られてしまい落ち込む。その夫が、ある夜、恋人とともに惨殺される。娘2人を取り戻したライラだが容疑者として逮捕される。/ライラが刑務所で診ていたエドの犯行と似ているということで、彼女を愛しているエドがやったのではないかという疑いが出てくるわけだけど、ライラが密かに付き合っている恋人が担当刑事だったりするので、ENDマークが出たあとも何だかすっきりしない。タイトルは、エドの症状が境界性人格障害(ボーダーライン)だというのと、ほんとうにライラは何もしていないのかという疑いのボーダーラインの両方の意味なのかな、やっぱり。 

123 ジェニファー・コネリーがきれい。 
邦題 ハルク 
原題 THE HULK 
出演 エリック・バナ(ブルース・バナー/ハルク) ジェニファー・コネリー(ベティ・ロス) ニック・ノルティ(デヴィッド・バナー) 監督 アン・リー 2003年
悲しい超人のお話。軍の研究所で生体組織の再生の研究をしていたデヴィッド・バナーは、再生力の強いヒトデから抽出した薬を自らに注射して実験した。その後研究は中止になったが彼の変異したDNAを継いだ息子のブルースがいた。両親は死んだと思い養父母のもとで成長したブルースは、何の因果か父と同じ研究をするようになる。実験室の事故でガンマ線を浴びたブルースの体内でDNAが活性化。怒りを感じると、ブルースは緑色の巨人となり暴れまくってしまう。/変身すると、その圧倒的なパワーに身を任せるのが快感で、同時にそんな自分を恐れるというのは、変身譚にはよくある。親からの遺伝形質について悩むというのは誰にでもあることだけど、ブルースはやさしい青年なので、より気の毒。ハルクというのは醜い大男を指すらしい。

124 結局、家族の問題なのか。 
邦題 モータルコンバット2 
原題 MORTAL COMBAT: ANNIHILATION 
出演 ロビン・ショウ(リュウ) タリサ・ソト(キタナ) ブライアン・トンプソン(カーン) サンドラ・ヘス(ソニア) 監督 ジョン・R・レオネッティ 1997年
格闘ゲームが元になった映画の続編らしい。格闘ゲームも前作もどちらも知らずに見たのは無謀だったかも。ソニアという女性闘士は戦いぶりが良かったような気がする。魔界の下っ端が忍者風なのは違和感があった。掟を破って魔界から攻めてきたカーンは、人間を指導していた不死者ライデンの弟で、背後には神であるはずの父がついていたという、古くて新しい家族間の問題が根源にあったようで。原題は副題がついているけど、ほぼ同ということに(副題の意味は「殲滅」)。

125 最終最強の武器は“愛”〜!? 
邦題 インビンシブル 
原題 INVINCIBLE 
出演 ビリー・ゼイン(オース) トリー・キトルズ(レイ) ステイシー・オーバーセア(セリーナ) ドミニク・パーセル(キース) 監督 ジェフリー・レヴィ 2003年
太古から地球にいる悪の存在と戦う人類の戦士のお話。っていうか……のっけから白い妖精みたいな光の戦士が出てきて「愛に目覚めなさい」って冒頭の2分だけで何回も愛、愛って、やめましょうよ。“愛”がどんな物語にも重要なファクターだということは認めるけど、それはバックグラウンドで流れているべきテーマで、表に出しすぎるとしらけます。おまけに、敵のボスと戦うオースの最終兵器は“愛”攻撃。「感じろ、これが愛だ」胸から白い光線がバリバリバリ……。やられちゃだめだ、敵ボスっ。エピソード等なしで、説明台詞と“愛”では疲れるよ。タイトルは「無敵のもの」というような意味か。 

126 人物、できすぎじゃない? 
邦題 ザ・コンテンダー 
原題 THE CONTENDER 
出演 ジョアン・アレン(レイン・ハンソン) ジェフ・ブリッジス(エバンス) ゲイリー・オールドマン(ラニヨン) クリスチャン・スレーター 監督 ロッド・ルーリー 2000年
副大統領に指名された女性上院議員が、反対勢力と信念をもって戦うお話。副大統領が急死したため、大統領のエバンスは女性のレイン・ハンソン上院議員を指名する。が、女性が副大統領になることに反感を感じる男たちが、それを阻止しようと過去のセックススキャンダルを持ち出して妨害する。/スキャンダルは事実無根だったのに、それが信念だからといって、どうして反論しないのか理解できなかった。私が高潔さとか偉大さというのと縁がないからなのかな。それぞれのキャラクターが生き生きしていて良かった。大統領も、打算もあるけど、ちゃんと信念もあるという立体感のある人物造詣でおもしろかった。

127 ニューヨークは一日にして成らず、かな。 
邦題 ギャング・オブ・ニューヨーク 
原題 GANGS OF NEWYORK 
出演 レオナルド・ディカプリオ(アムステルダム) キャメロン・ディアス(ジェニー) ダニエル・デイ・ルイス(ビル・ザ・ブッチャー) リーアム・ニーソン(ヴァロン神父) 監督 マーティン・スコセッシ 2001年
1846年のニューヨーク。アイルランド移民のグループ「デッド・ラビッツ」と以前より住んでいるグループ「ネイティブズ」の対立が頂点に達し、戦いになる。デッド・ラビッツのリーダーであるヴァロン神父はネイティブズのリーダー・ビルに殺され、ネイティブズが主導権を握った。ヴァロン神父の息子は少年院に送られてしまう。16年後、少年院を出た息子はアムステルダムと名乗りビルの配下に入り復讐の機会を待つ。時は南北戦争のさなかで、ヨーロッパからの移民は船を降りるなり徴兵にまわされ、徴兵免除の金が払えない下層階級の男たちも徴兵され、金持ちたちとの格差に不満がつのっていた。/ニューヨークは暴力と金が支配していた街だったということなんだね。冒頭の両グループの"出入り"は怖かった。  

128 メタ映画? 
邦題 アダプテーション 
原題 ADAPTATION 
出演 ニコラス・ケイジ(チャーリー・カウフマン、ドナルド・カウフマン) メリル・ストリープ(スーザン・オーリアン) クリス・クーパー(ジョン・ラロシュ) 監督 スパイク・ジョーンズ 2002年
「マルコヴィッチの穴」の脚本家チャーリー・カウフマンはデブでハゲの冴えない中年で、自分に自信は皆無。その彼の元へ、スーザン・オーリアンという女性ジャーナリストの著作「蘭に魅せられた男」を映画化するための脚本の依頼が来る。チャーリーは仕事にとりかかるが、いっこうに進まない。彼の双子の弟ドナルドは、もちろん同じ容姿だが自信満々で人生を楽しんで生きている。仕事に行き詰ったチャーリーは、とうとうスーザンに会う決心をする。/チャーリーが、劇中、書けなくて悩みながらもなんとか書き進めている脚本が、そのまま映画になっていく。スーザンに会いに行っても、いっこうに埒が明かないチャーリーを見かねて、ドナルドが助け舟を出すのだけど、それが思わぬ展開につながっていって、なかなかびっくり。スーザン・オーリアン著のノンフィクション「蘭に魅せられた男」の映画なのだけど、著者も実名で出てくるし、とんでもない展開(たぶん、ここはフィクション)にも絡んでくる。現実と虚構がクラインの壺みたいに空間的に捩れながらつながっている感じで、さすがに「マルコヴィッチの穴」の脚本家だなあ、と。タイトルは「適応、脚色」。 

129 一部不満。 
邦題 レインメーカー 
原題 THE RAINMAKER 
出演 マット・デイモン(ルディ) ダニー・デビート(ディック) クレア・デインズ(ケリー) ミッキー・ローク(ストーン) ジョン・ボイト(ドラモンド) 監督 フランシス・コッポラ 1997年
新米弁護士のルディはコネもないため就職先に困り、なんとか、弁護士ストーンの事務所に就職する。ストーンのやり方は、病院に行き怪我をしている人に話しかけて、怪我の原因に対して訴訟をおこさないかとそそのかすというもの。ちょっと嫌気がさしてきたところで、ストーンがFBIの捜査を受けて行方をくらましてしまい、ルディは保険会社相手の訴訟を一人でやることになる。相手は海千山千のベテラン弁護士ドラモンド。ルディはストーン事務所の調査員ディックと共同で事務所を開いて裁判にのぞむ。その一方で、DVの夫に悩まされるケリーと知り合い、彼女を助けるために、夫を殴り倒してしまう。/結果を言うと、裁判は、ほとんど大逆転で勝つわけだけど、そのために、奇跡を起こした弁護士として全米に知れ渡ってしまい、この後活動を続けたら、自分もドラモンドのような、勝つためには手段を選ばない弁護士になってしまうだろうと感じて、ルディは弁護士を続けることを断念する、らしい。で、ケリーと結ばれるのだろうと思うけど……。ケリーは、ルディが夫を殴り倒した時に(バットでね)、動転する彼に、ここには来なかったことにするようにと言い含めて帰す。その後、夫殺しでケリーは逮捕されるが、正当防衛だし相手はDV夫だったので不起訴になる。これはどうなのでしょうね。ルディにしろケリーにしろ、この時は愛情というより計算が先にたったようで、ちょっと不満がのこってしまった。タイトルは仕事をたくさんとってくるやり手の弁護士のことだそうです。  

130 くどいっちゃ、くどい。 
邦題 ワイルド・シングス 
原題 WILD THINGS 
出演 マット・ディロン(サム) ケビン・ベーコン(デュケ) デニース・リチャード(ケリー) ネーヴ・キャンベル(スージー) ビル・マーレー(ボウデン) 監督 ジョン・マクノートン 1998年
高校教師のサムは、女生徒ケリーからレイプ犯として訴えられる。無実を叫ぶサムだが、ケリーの家は地元の有力者で母のサンドラはサムに個人的な恨みを抱いているため裁判は不利に。そのうえ、別の女生徒スージーまで、過去にサムにレイプされたと証言し始めてしまう。/ケビン・ベーコンが地味ィ〜な性犯罪課の刑事で、前半あまり出番がなかったので、何かありそうだと思ってしまった。実際、何かあったわけなのだけど、こういうのは物語的には損なのではないかなあ。まあ、何かあった後にもさらに何かあるので、配役を見て何かありそうだと思った観客は、製作者の思う壺ってとこなのかもしれないけどね。  

131 オリジナル。 
邦題 オープン・ユア・アイズ 
原題 abre los ojos 
出演 エドゥアルド・ノリエガ(セサール) ペネロペ・クルス(ソフィア) ナイワ・ニムリ(精神科医) 監督 アレハンドロ・アメナーバル 1997年
トム・クルーズ主演「バニラ・スカイ」のオリジナル版。「バニラ・スカイ」にあった、主人公の心理的な背景というのはこちらには全くなかった。なぜ主人公が悪夢を見るに至ったかという説明として、心理的な背景は有効だったと思う。どっちが出来がいいかといえば、どんなふうに作っても、オリジナルのほうがオリジナルだというだけでいい、と思う。「バニラ・スカイ」のほうがわかりやすかったというのは言えるかな。「オープン・ユア・アイズ」のほうは説明が足りない分、人物よりも事象に重きがおかれた感じがする。スペイン語の語感は耳新しくて良かった。タイトルはスペイン語で「目を開けて」。  

132 親父ったら。 
邦題 シャイン 
原題 SHINE 
出演 ジェフリー・ラッシュ(デヴィッド・ヘルフゴット) ノア・テイラー(青年時代のデヴィッド) アレックス・ラファロウィッツ(子供時代のデヴィッド) アーミン・ミューラー=スターン(ピーター・ヘルフゴット) 監督 スコット・ヒックス 1997年
ピアノの才能のあるデヴィッドは、コンクールの成績によって、アメリカの音楽学校に留学できることになったが、土壇場で父ピーターが反対。断念する。その後、イギリス王立音楽学校からも招かれ、今度は反対する父を押し切って渡英する。そこでの協奏曲コンクールで、父が弾かせたがっていたラフマニノフの曲を見事に弾ききるが、直後に倒れてしまう。精神を病んだデヴィッドは長い入院の末に退院し、理解ある女性と出会って結婚。ピアニストとしての再出発をする。/という実在のピアニストのお話。バックのピアノ曲は、ほとんどヘルフゴット本人が弾いているものだそうで聴き応えがある。実際のお父さんという人がどういう人だったのかはわからないけど、家族が離れることに我慢できないというのは、理解不能。もともと、自分が子供にピアノをやらせたみたいなので、なおさらわからない。もう親父ったら、しょうがないんだから我儘で、という程度にしか理解できないなあ。 

133 馴染んでしまった。 
邦題 ヤング・アインシュタイン 
原題 YOUNG EINSTEIN 
出演 ヤッホー・シリアス(アルバート・アインシュタイン) オディール・ル・クレジオ(マリー・キュリー) ジョン・ハワード(プレストン) 監督 ヤッホー・シリアス 1989年
タスマニアでリンゴを作っているアインシュタイン家の息子アルバートは科学好きで、家伝のビールに泡をつけようとして、原子核分裂の理論を完成させる。シドニーに渡ってマリー・キュリーと知り合うが、特許局のプレストンに騙され公式を奪われてしまう。/音楽と数学は関係が深いと聞いたけど、アインシュタインがロックンロールのビートも作ってしまうとはすごいね。爆笑! というわけでもなく、ほのぼの〜に近い。アインシュタインがオーストラリアの海岸にたどり着いてシドニーに着くまでは、なんとなくストーリー性のあるプロモーション映像のような感じ。全体になんだか馴染みがいいなあと思ったら、音楽が懐かしかったんだと納得。「ROCK AND ROLL MUSIC」だし。字幕にハートマークやら温泉マークがでてくるところもほのぼの〜。それにしても、監督・主演のヤッホー・シリアスって、全然シリアスじゃない名前ですね。 

134 見終わって外に出て……元のままの世界でよかった、と、おもわず安堵。 
邦題 28日後 
原題 28DAYS LATER 
出演 キリアン・マーフィ(ジム) ナオミ・ハリス(セリーナ) クリストファー・エクルストン(ウエスト少佐) ミーガン・バーンズ(ハンナ) 監督 ダニー・ボイル 2002年
イギリス。実験体の猿を動物保護主義グループか何かが解放してしまう。が、猿たちは凶暴性を引き出すウイルスに感染していて人間に感染。あっという間に英国じゅうに広まってしまった。交通事故で意識不明だったジムが目覚めると、街じゅうが無人になっている。夜になると凶暴性をむきだしにした感染者が襲ってくる。未感染のジムとセリーナ、フランク親子は、ラジオの放送を頼りに移動を開始する。/感染者も怖い、未感染者も怖い。人間て怖い! ってことになってしまいそう。

135 その治療って乱暴すぎないか? ネタバレいちおう自粛しますが。
邦題 アイデンティティー 
原題 IDENTITY 
出演 ジョン・キューザック(エド) レイ・リオッタ(ロード) アマンダ・ピート(パリス) クレア・デュバル(ジニー) ブルイット・テイラー・ヴィンス(マルコム) 監督 ジェームズ・マンゴールド 2003年
嵐のためにモーテルに留まることを余儀なくされた11人の男女。奇怪な連続殺人によって、1人、また1人と減っていく。/ネタバレ自粛っていうか、すでにタイトルが示していると言えなくもないね。殺人鬼に立ち向かう時に、エドがパリスに、ここにいろと言い置いて行くところが良かったな。自分が犠牲になる覚悟が出ていて。彼の犠牲が虚しいものにならないようにと祈ってます。

136 騙されても幸せになるならいいよね。 
邦題 マッチスティック・メン 
原題 MATCHSTICK MEN 
出演 ニコラス・ケイジ(ロイ) アリソン・ローマン(アンジェラ) サム・ロックウェル(フランク) ブルース・マッギル(チャック) 監督 リドリー・スコット 2003年
騙し騙されてハッピーエンドのお話です。詐欺師のロイは詐欺の仕事は天才的だが、強迫神経症で広場恐怖症。何もかもチリ一つなく整っていなければ我慢できないし、決めた手順を踏まなければ外出もできない。パートナーのフランクに勧められて精神分析医にかかるが、そこで話しているうちに、14年前に別れた妻が自分の子供を産んでいる可能性に気付く。/ドアは3回開閉しなければ開けられない、とか食器や台所が汚れるのがイヤだから缶詰を缶のままで食べるとか、たいへんだよねー。誰にも多少はあるかもしれないけれどね、そういうところ。多少ならいいけどロイはたいへんだ。それが、娘に会っているうちにおさまってくる。展開は途中でわかってきちゃうかもしれないけど、それは問題ではない。平安な心をもって日々を過ごせるのが一番幸福なのだけど、どうやったらそれが得られるのか、何を捨てて何を持っていれば幸せになれるのか、というのがコミカルに楽しく描かれているお話です。タイトルは詐欺師のことらしい。なぜ詐欺師が「マッチ棒男」なのかは、探してみたのだけれどよくわからなかったのでした。 

137 彼らの活躍があまりないほうが、平穏なんだろうね。 
邦題 S.W.A.T. 
原題 S.W.A.T. 
出演 サミュエル・L・ジャクソン(ダン・ハレルソン) コリン・ファレル(ジム・ストリート) LL・クール・J(ディーコン・"ディーター・ケイ) ミシェル・ロドリゲス(クリス・サンチェス) ジェレミー・レナー(ブライアン・ギャンブル) 監督 クラーク・ジョンソン 2003年
ロスアンゼルス市警のSWAT隊。新任の隊長ハレルソンは、優秀だが一癖も二癖もある人材を集めてチームを作る。おりしもマフィアの大物がひょんなことから逮捕され、SWAT隊が刑務所に移送することになるが、脱走させたら一億ドル払うという宣言に、街中のアンダーグラウンドの人間が動き出す。/スピーディな展開、生き生きしたキャラクター、アクションシーンもたっぷり、仲間、ライバル、挫折……全部きまってます。ちょっと決まりすぎかなあというくらい。個人的には警察の部長役の俳優の名前を確認し忘れたのが気になっている。どうしようもないと思える2つの作品にちょい役で出ていた人。この人が出世したのか、それとも、「S.W.A.T.」が実は××な映画だったのか……。タイトルは警察の特殊部隊のことで、Special Weapons and Tacticsの略だそうです。 

138 一見の価値はある。いや、ニ見も三見も。 
邦題 ラスト・サムライ 
原題 THE LAST SAMURAI 
出演 トム・クルーズ(オールグレン) 渡辺謙(勝元) ティモシー・スポール(サイモン) 真田広之(氏尾) 監督 エドワード・ズウィック 2003年
明治初期。死に場所を求めた最後の侍の話。どこが良かったかというと、勝元の死に様を見て、官軍一同が帽子を取り膝を折った場面かな。官軍は元々は武士ではなく一般人の寄せ集め部隊。そんな彼らが最後の侍に敬意を表する。アメリカの軍人も同様にしているのに、明治政府の役人である大村だけはとまどっている。アメリカの映画なのに、的確に明治以後の日本のありようを表現していると思う。新しい世界についていけなかった古い世代の話なんだけど、昔はこんなにかっこいい男たちがいたのかなあと(古い世界の人間である勝元がなんで英語ペラペラなのか、なんて野暮なことは言わないで)、ダンディズムに酔って見ましょう。

139 やっぱ言葉がわからないまま海外に行くのはいかんよね。 
邦題 ブロークダウン・パレス 
原題 BROKEDOWN PALACE  
出演 クレア・デインズ(アリス) ケイト・ベッキンセール(ダーリーン) ビル・プルマン(グリーン弁護士) ルー・ダイアモンド・フィリップス(ノックス) 監督 ジョナサン・カプラン 1999年
アメリカの女子高生2人が卒業旅行でタイに来て、男に騙されて麻薬の運び屋にされ逮捕される。言葉がわからないのに取り調べられたり、何十年もの刑期を言い渡されたり大変なことに。ラストは、なんでしょうかね。女の友情? タイトルは壊れた宮殿という意味でしょうか? BROKENDOWNだと「壊れた」なのだけれど、BROKEDOWNは辞書で見つけられなかった。  

140 いちばん怖いのは奥さん。 
邦題 シンプル・プラン 
原題 A SIMPLE PLAN 
出演 ビル・パクストン(ハンク) ビリー・ボブ・ソーントン(ジェイコブ) ブリジット・フォンダ(サラ) 監督 サム・ライミ 1998年
雪深い田舎町で、真面目に質素に暮らしていたハンクと、ちょっと変わり者の兄ジェイコブ、それに兄の友人の3人が、墜落して雪に埋もれた小型飛行機の中にパイロットの死体と400万ドルをみつける。麻薬がらみの金に違いないから誰も探しにこないと踏んでネコババしようとするジェイコブと友人。はじめは警察に届けようと思ったハンクも計画に乗ってしまう。/仮定の話題と聞いていた時は、私なら警察に届けるわと言っていたハンクの奥さんサラの、現金を見たとたんの変わり身の早さと鮮やかさにびっくり。その後、仲間割れやら何やらで大変なことになるんだけど、奥さんはハンクを焚きつけるだけ焚きつける。そして、最後にハンクが得たものといったら……。単純に見えて複雑なのが人間? それともその逆かな。たしかに、お金は欲しいけどね(けっこう切実)。  
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