おはなし組木の人形劇 上演グループ  

 (必ずしも、おはなし組木の上演をするとは限りませんので、ご理解をお願いします。)

高知 

きみぴよ 

 

大阪 

おはなしぐるーぷ・コマルテ 

おはなし組木の図書館活用アイデア 

大阪

くみどり

おはなし組木に音楽を添えて

豊中 

Keiおばさんの本の部屋文庫

 

愛知 

ぽこあぽこ

 

愛知 

ケンまま 

今日のおはなしなーにかな?(ブログ)

浜松

ぶんぶん

 

浜松

森島孝

「おはなし牛乳パック」工作講習会  (PDF)

焼津 

こんぺいとう 

おはなしだいすき!こんぺいとう(ブログ) 

藤田浩子さん 

おはなしおばさんの木の小道具
スケジュール 

郡山 おはなしたまご おはなし組木 ももたろう 

 

子ども図書館 元司書 

おはなし組木は魔法の仕事道具  

            
 おはなし組木を使って、人形劇をされている方(グループ)の情報を教えて下さい。
 

でこぼこ工房のおもちゃで遊んで泊まれるお宿

 山梨 清里  ペンションにちようび
 
おはなし組木とのひととき

おはなしおばさんの木の小道具            藤田浩子さん

 「おはなしおばさんの小道具 「昔話に学ぶ生きる知恵シリーズ」他多数 一声社刊

あるとき幼稚園に日本語のわからないお子さんが転園してきました。
私が森島さんに作っていただいた組木のヤギを手に、
カタコトカタコト、ガタゴトガタゴトと「がらがらどん」のはなしをしましたら、
とても喜んで、語り終わると、いかにもその組木のヤギを使いたそうにしています。
それでそのまま保育室に組木を置いてきました。

私はおはなしに使う「小道具」をたくさんもっていますが、
紙や布で作ったものは壊されたり汚されたりすると困るので、
なかなか保育室に置いたままにはできないのです。
けれど「木の小道具」組木は気楽に子どもたちに貸すことができて、
そこがいいところです。

 しばらくして保育室に行ってみましたら、
その子が小さいヤギを手に持ち、
橋を叩きながらカタコトカタコトと言っていました。
2番目ヤギを手に持てばガタゴトで、
大きいヤギはもちろんガタンゴトン。
それぞれのヤギで橋を叩いてはその音の違いを確認し、
カタコトだのガタゴトだのとやっているのです。

そう、森島さんの橋はヤギの大きさで渡る時の音が違うのです。

 とにかくその子がカタコトとやっていますと、
他の子も寄ってきて、
ひとりが「だれだぁおれの橋をカタコトさせるやつはぁ」と言えば、
だれかがその子に代わって
「ちいさいヤギのガラガラドン、やまのくさばへ ----」と応えるのです。
子どもたちはすっかり仲良くなって「がらがらどん遊び」をしていました。
最後にはああでもないこうでもないとパズルを楽しんだのは言うまでもありません。

子どもにとって「おはなし」と「あそび」の境はありません。
そしておはなしと遊びをつなぐのにとてもいいのが、
この組木の小道具なのです。
色も塗ってないし、細かいところまで描き込んであるわけでもない組木だからこそ、
子どもたちは想像し、創造し、楽しんでいくのでしょう。

幼稚園や保育園でも揃えておくことをお勧めしたいのですが、
図書館でも本と一緒にこの組木を貸し出してくれたら、どんなにいいでしょう。
 おはなしを楽しんだあと、今度は組木を使っておはなしで遊べます。

きっと子どもたちはおはなしをくり返すだけでなく、
おはなしを深め、もっとふくらませていくでしょう。

おはなし組木に音楽を添えて

     「もう ぜったい はいれへんー」とこどもたちの大合唱  「くみどり」

私たちは、素朴な民族楽器を使い、絵本やおはなしの世界を届けている二人組です。
その中の出し物の一つに「でこぼこ工房」のおはなし組木があります。

くみどり流の「てぶくろ」の演じ方をお話しします。

■パズル形式で話を進める…
おはなし組木の「てぶくろ」は、てぶくろの形の型に
おはなしにでてくる動物7匹がぴったりとパズルのように入りこみます。
そのため組木の本来の面白さが出るように、
パズル形式で話を進めていきます。

■始まりと終わり…
ハーモニカの余韻の残る響きで、ファンタジーの世界を表現します。

■動物が登場するたびに様々な楽器を使う…
例えばカエルは、口琴でびょ〜んという音を出したり、
くまが木の枝をバキバキとならしながら出てくるときには、
木の実のシェーカーを使う。

■動物をはめ込む間…
それぞれの動物をはめこむ間は、
白木のアルトリコーダーで、メロディーを吹き続けます。
手袋に入った瞬間、音楽もピタッと終わります。
そのタイミングを見ながら演奏するのも楽しみです。

■6匹目のいのしし…
いのししが入る時はなるべく大きな隙間をあけず、
これ以上もう入れないかのようにして入れてみるとてぶくろはぎゅうぎゅう詰め状態。

■7匹目のくま…
最後に大きなくまがやってくると子どもたちは
「もう ぜったい はいれへんー」と大合唱です。
そこで私は「うんうん ほんまやね」と言いながら
心の中でにやりとほくそ笑み、
くまも見事に入らせてみせるのです。
すると「おおーっ」と拍手がわきおこったりする時もありとても嬉しくなります。

おはなし組み木は人を惹きつけます。
色が着いていない木の人形たちが見る人によりそれぞれの色をなし、コンコンと素朴な木の音はやわらかく心地よく心に響きます。
一枚の板から切り出された組木が
おはなしの世界を無限に広がる楽しさでいっぱいにさせてくれます。

おはなし組木を使っての図書館活用プログラム

おはなしぐるーぷ・コマルテ代表 (元大阪市立図書館司書)

元図書館員の私は、退職後始めた人形劇グループの活動においても、
子どもたちに、どうしたら本を読むことの魅力を伝えられるだろうかと、
いつも考えてしまいます。
子どもたちが、お話の世界に興味をもってくれて、
お話の本がいっぱい詰まっている図書館を、
当り前のように利用してくれたら、
どんなにいいかしらと、思っているのです。

そのためには、プログラムを、一工夫する必要があります。

おはなし組み木を使うのも、その一つです。
人形劇やパネルシアターのように活用されると、
図書館のお話会が、一層楽しくなること請け合いです。

実例
@ 会場に、組み木を箱から出して、おはなしの場面に組みたて、
そのおはなしの絵本(図書館おすすめのもの)をかざります。
彩色していない組み木と、カラフルな絵本は、とってもよく似合い、
会場に入って来た子どもたちの目をとらえます。

A 絵本を読んで、そのあとでもう一度、できるだけ間をあけて、
プログラムの終わりの方で、子どもたちに、おはなしの筋を問いかけながら、
組み木を使っておはなしをします。

B プログラムが全部終わったら、
子どもたちに、組み木を木枠の中に片付けてもらいます。
絵本のページをめくりながら、順番に片付けます。
この時の子どもたちの集中力は、すごいです。
小さい子も大きい子も、どっと集まってきて、
ばらしては組みたて、
組みたててはばらして、
「もう、おしまい」と、誰かが悪者になって言わないと、
いつまでも終わりません。

私が、おはなし組み木のことを知って使いはじめたのは、
今から20年以上も前のことですが、
おはなし組み木をどんな風に使うと効果的かは、
まだまだ工夫の余地がありそうです。

『ペンションにちようび』のひととき

「でこぼこ工房とらの巻」より抜粋

  ペンションにちようびではお食事の後小さなお客様に
おはなし組木をつかって子ども達にお話をします。
 
私がよく使う組木は
ぞうくんのさんぽ、てぶくろ、おおきなかぶ、三びきのやぎのがらがらどん、です。
 
テーブルに組木を持って来ると
自ずともう、ボクわに、かば、と手にとり遊びだす子ども達に、
「ううーんおばちゃんがお話してあげるから皆は見てるんだよ」・・・
なんて事で始めていたのですが、
最近は、組木を持ってきて、まず私がぞうくんをゲットします。
 それぞれが、すきな動物を持って自然とスタンバイしたり遊び始めたりします。
 
子どもと一緒に劇遊びのような感じで、
まず、私から♪きょうーはいいてんき♪とはじまり進めていきます。
「ややーわにさんこんにちは」
「・・・」
こども言葉で色々な挨拶や、その時の状況でお話言葉?がかえってきます。

お話の内容の知らない子ども達も、ぞうさんのリードで、
その場の状況をお話言葉に換えて組木のお話を楽しむことが出来ます。
筋道通りには行きませんが寄り道が楽しく
、楽しさを知ると終わりがありません。
 
何度も、何度も、繰り返し同じ組木をつかって、
たまには、てぶくろの動物達も仲間に、
さすがに力持ちのぞうくんも重たっくって、ころんじゃう時もあります。

見立て遊びもうまく「これいしだよ」とか
年齢によって様々に遊びが展開できる子ども達。
そんな姿を見守っているお父さんお母さんも、成長を感じ感激、
そんな時にちようびでは子育て論でにぎわう事もしばしばです。
 
また、組木で子ども達におかたづけの楽しさも解かってもらっています。
置いてあった所にしまう楽しさ。
お母さんにもお勉強して頂いています。
 
 2000年11月には私達の念願も叶って、
清里でおはなし組木のコンサートを開催する事が出来ました。
森島さんに来て頂いてのコンサート、身を乗り出して、笑いあり、かけ声ありの
楽しいひと時を過ごす子どもと大人でした。
 
おはなし組木を通して子どもと仲良くなり、
またいらして下さる子どもさんはペンションに行っておばちゃんとまた、
おはなし組木で遊ぶ事を目的でいらして下さるお友達や、
見えるなり、自信満々でお話会を開いて下さる小さなお友達もいらっしゃいます。
 
これからも、おはなし組木を通してお話の楽しさ、おもしろさ、を
子ども達といっしょに分かち合って行きたいなと思っています。

 高田さんご夫妻のこと (BYぶんぶん
 
長年暮らした大阪から清里へ移られ『ペンション にちようび』を始められました。
さすが、元保育士さんだけあって、子どもさんへの対応が細やかで、離乳食・アレルギー食の相談まで受け、お食事を作ってくださいます。
また、でこぼこ工房の木のおもちゃの人形劇まで演じてくれます。一度ご家族でどうぞ!
ペンションにちようびロゴ

山梨県北巨摩群高根町清里724-5
  0551-48-5321
ペンションにちようび

おはなし組木は魔法の仕事道具

「イトーヨーカドー子ども図書館」元司書 

おはなし組木には、子ども図書館の司書の時に出会いました。

子ども図書館のテーブルには、
「ぞうくんのさんぽ」「おおきなかぶ」「三びきのやぎのがらがらどん」「てぶくろ」の
おはなし組木が常時置いてありました。
はじめて来た子どもは、興味津々で、おもちゃだと思って遊びはじめます。

その場の空気に慣れたかなと思った頃に私の出番です。
「ねえ、これでおはなしできるんだよ。」と話しかけ、おはなし組木の実演!

私の十八番は、「おおきなかぶ」。
はじめは、私がおはなしをして、組木をセットして 進めていきますが、
孫が登場するあたりから子どもにも参加してもらいます。
子どもの名まえを聞いて(司書にとっては、子どもの名まえを知り、覚えるチャンス!)、

「おばあさんは孫のAちゃんを呼びました。」と言うと、
顔がうれしそうにぱっと輝きます。
孫の組木を持って動かしはじめた後は、
「うんとこしょどっこいしょ」のかけ声も自信に満ちているのが感じられます。

最後のねずみが登場して、「うんとこしょどっこいしょ」を言っている時に、
「ここをよーく見ててよ。」とかぶがのっている方を注目してもらいます。
ガタンとシーソーが動き、
「やっとかぶがぬけました。」と言うと「わぁっー」とびっくりしたり、喜んだり。
ここでは、おとなも感心します。(子どものように目が輝く!)

そして、最後に登場人物たちの行列を持ち上げると・・・
子どももおとなも「すご〜い!」。
おはなし組木の魔法にかかった人たちは、
ステキな笑顔になり、幸せな空気が流れはじめます。

こんな流れのやりとりの中で、子どもと仲良しになったり、
連れのおとなの方との会話の
きっかけをつかむことが子ども図書館の日常でした。

“いっしょに遊ぶ”というのは、子どもとの距離をぐっと近づけてくれますし、
子どもの楽しそうな姿は、おとなの心もほぐしてくれるように思います。

おはなし組木で遊んだ後には、絵本を読んだり、
本の紹介をすることが自然とできているのです。

図書館は、本と人をつなぐ場所ですが、人と人とのあたたかい信頼関係があって、
そこから生まれる本のサービスこそが本物だと思います。

おはなし組木は、おはなし(本)と人、図書館と人、
そして人と人を結ぶきっかけを作ってくれる魔法の仕事道具でした。

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