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会報 No.01-2000/03/06

当日読み上げた応援メッセージ(原文のまま)

「一日入院で生検」から逃げ出した患者より

 市内で一番大きい病院なのに、すっかり信用を失くした姿に少々がっかりです。隣りの市の病院へ足が向くのは、私だけでしょうか。でも職員さんの中にも、病院を良くしたいという意見を持っている方がいるとのこと……早くそうなるといいなと思います。

 一年に一回でもよいから、近藤先生の講演会を開いて下さい。


初診(外科)で逃げ出した患者より

 医療ミスを受けた被害者の悲しみを、これ以上ふやさないようにしたいものです。がんではないのに悪性の病名を告げられ、医者のハラ通りに手術をしてしまったなんて、とんでもない話が実際にあるなんて、とんでもない事ですよね。実は私も清水市立病院で診察をうけた一人です。乳がんと、ニヤニヤして先生らしくない医者を「大丈夫かしら」と思ったのです。入院してがんをたたいて小さくしてから取らないで手術をするようです。「大きな手術になるでしょう」の一言と、医師の態度が私を他の病院へ行かせたのです。

 不信感を持ったのです。

 いっしょうけんめいがんばっている会を応援します。


一市民より

 市立病院の医師の質を向上させてほしい(若い先生が多過ぎる。検査機械を使いこなせない先生がいた)。

 今年になって身近な人を相次いでなくした。市立病院では病気を発見できず、分かった時、他の病院には手遅れだった。

 もう一人は病名を確定するのに二カ月余りかかり、治療のかいもなく十カ月間位退院を一度もできずにいってしまった。必ず良くすると言った先生の言葉が耳にのこっている。でも先生の最後の説明では「治療は手さぐり状態だった」と。

 病人は看病する家族のことを思い、やはり身近にある市立病院を選んでしまうのだと思う。

 本当に市民の為の病院である事を願う。


一看護婦より

 ご自身の病に苦しみ、その上「これ以上の被害者を出さないで」という心ある人々の行動に頭が下がるおもいです。医療は患者さんのもの、看護の主体は看護を受ける人のもの、そのために医療者は誠実であることを長い間伝えてきた看護婦生活のなかで、私にも無関係でない清水市立病院の衝撃的な実体が明らかにされました。内部告発者に看護婦がいたことに実はほっとした部分もありました。それにしても実体が明らかにされるまでにあまりにも時間がかかりました。しかも被害者からの訴えなのです。

 平成五年頃だったか、K医師と看護部長の不適切な関係を知り、職場に不信感と混乱を招き、正常な診療活動ができなくなることを恐れ指摘した職員は、偽りの退職願いを書かされ、清水市から閉め出されてしまいました。病院から民主主義が失われ、物言えぬ職場と化し、寒々とするような報告を受けることもありました。

 いま私はターミナル期の患者さんの看護をしています。ご自身の人生を納得してがんばっておられる患者さん、そしてその患者さんを支えている医師や看護婦、家族のみなさんから勇気をいただいています。そこには患者さんと医療者の間に信頼関係が成り立っています。不安のある患者さんとしっかり向かい合っています。抜糸もすまない身体で病院を脱することなどあってはならないのです。がんを宣告されると一生この不安と苦しみはぬぐい去ることができません。二重にも三重にも苦しみを与えることはもう医療ではありません。虐待です。清水市は一刻も早く、市民が安心して受診できる医療機関として対策を講じていただきたいと願っています。

 みなさまの努力が実ることを心から応援いたします。健康には十分お気をつけくださいませ。

二〇〇〇年二月一九日


良識ある病院の人達からのメッセージ

 この度、「清水市立病院から被害をなくし より良い病院にする会」が発足いたしまして、うれしいやら情けないやら複雑な気持であります。

 この公立病院であります清水市立病院が、患者さんの力で良い病院にする会を立ち上げた訳ですが、ここまでしなければならなかった背景には、この病院の構造的な問題があると思われます。意図的に患者さんを作り出したり、不必要な検査を延々と続けたりすることにより、収益を上げる、医療収益で各科で競争させ収益の多い科は優遇される、経験年数の少ない医者を多く使い人件費をおさえるなど、経営優先的な考えも医療被害者増加の原因の一つと思われます。この様なことは、国、県等の監視体制は期待出来ません。市民「患者さん」にお願いするしかありません。ぜひ市民「患者さん」の力で、この病院を安心して受診できる患者さん中心の開かれた病院になることを期待します。

 最後に、日本の医療に対する考えは医療関連企業中心の医療です、患者さんは二の次です。又、カルテ開示等の情報公開の遅れ等、身近な事でありながら問題は沢山あります。国を動かす為にもまず清水市立病院から、医療改革を行っていければと思います。

平成十二年二月二十三日


一医師より

単なる懇話会では、市民の医療不信は解決しないと思います。 病院の管理体制を、市民立場の視点で運営する絶好の機会でないでしょうか。 医療は他のサービス産業と違って、消費者と供給者の間に保険者が存在して、これが支払い及び医療知識の格差を解決する作用を果たします。DRGの理念は、医療の質を確保する一方で、医者の独善的診療行為を、費用と効果の面で評価するにあります。 懇話会の設置に止まらず、理事会設置を目指すべきかと思います。既に欧米先進国で実現している病院理事会に消費者代表を送り込むのが有効な対策と存じます。

病院理事会に市民代表を=Aこの発言を公開して頂きますと幸いです。

平成十二年二月二十日


宝島社 別冊宝島編集部一同より

 「清水市立病院から被害をなくし より良い病院にする会」の発足会に寄せて

 ごくごくふつうのみなさんの力が、今、一つの病院のあり方を大きく変えようとしています。ここまで、皆さんがたどってこられた道は、たいへんなものだったと思いますが、一つの大きな節目を迎えられたことに、感激しております。

 もとより医療機関や医師とたたかう市民団体は、その生い立ちに医療過誤という不幸が核をなしています。ですから「清水市立病院から被害をなくし より良い病院にする会」の発足に際して、安直な祝辞はふさわしくはないと存じます。

 しかし会の発足は、自らの不幸を個人の不幸で終わらせない、そして新たな医療被害者が出ることを食い止め、「危ない医師とデタラメ医療」の代名詞ともいえる清水市立病院を根幹から改革する大きな推進力として、さらに今後の会の活動は、清水市立病院のみにとどまらず、静岡県から全国のさまざまな病院や医療機関改革の具体的な指針を示すものとして、その意義は、はかり知れないと思います。

 会の活動とますますのご活躍を、心より応援しております。

平成十二年二月二十七日

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