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会報 No.06-2001/05/15

新しい院長と会ってきました

 4月から清水市立病院の新院長として着任された重野幸次氏に、会として、ご挨拶を兼ね話し合いをもって欲しいとお願いの手紙を差し上げたところ、「病院をよくするための建設的な意見を聞く」というお返事の手紙をいただき、4月27日午前10時から約50分間、院長と会を代表して話し合いをもつことができました。終始なごやかで、人間性を尊重された話し合いに頼もしさを感じました。

 今回、直接お会いし、お話できたことは、お互いの理解を深めるために、ひじょうに意味のあるものだったと思います。

 ある議員の話によると、重野院長は伊豆韮山温泉病院の院長を勤めた後、アメリカに住んでいらしたそうで、院長ご自身の話によると、清水市立病院の院長職は、いい病院にするために力になりたいとして受けたとのことです。着任されて約3週間、院長としての職務と神経内科医として病棟・外来と精力的に活動されている様子が、お話からよく伝わってきました。

 この間、地域での理解と協力を求めるため、地元医師会でもあいさつされ、自治体協議会(市内19区長の集まり)でも、これからの病院のありかたをお話されてきたとのことでした。特に制度改革の中で、患者さんにも理解を求めていかなければならないことがたくさんあるとのことです。

 いくつか具体的なお話をされていましたが、例えば、入院期間の短縮ということがあるとのこと。在院日数を短くすることで、実際やってみたら、床ずれがなくなったり、回復が早くなったり、いいことが出てきた。薬についても、薬価差益がなくなり、余分な薬を出さなくなった。開業医との役割分担についても、診断がついて症状が落ち着いている場合、病院に足を運ばなくても近くの開業医の先生に診て頂くことによって、医師も患者も余分な負担がなくなるなど、今まで当たり前にやってきたことが、制度上の問題で無駄が多かったことがわかってきたとのことです。

 日本は今、過渡期にあるとのことで、お話から、医療改革にむけての重野院長の熱意がよく伝わってきました。

 今回、会からの手紙を受け取った時、すぐ電話しようと思ったが、返事が遅れて申し訳なかったとおっしゃっていました。会からは、病院問題のきっかけとなったつらい体験をした人たちの存在を忘れないで欲しいことを伝えました。具体的に外科の話が出たため、医師の診察を待っている間、挨拶を交わす前に上半身裸で寝かされ、医師から話しかけられても恥ずかしくて何も言えないことを伝えると、ひじょうに驚かれていました。

 会としては、「利用者(患者・市民)の声が反映できる病院になって欲しい」という要望を伝え、「風通しのいい病院にしたい・なって欲しい」という点で意見が一致しました。

 重野院長はじめ、新体制の病院に期待を込め、会としては、近々総会を開いて、会員の意見・要望をまとめ、病院へ提出したいと思います。

 今回の話し合いをもっていただいたお礼を4月28日付手紙に書き院長あて送りました。    

*今後を期待しています*

(2001年5月1日記)

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