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会報 No.11-2002/04/30

(6)被害者のこと 裁判関係    
 平成13年度中に終結3件(産婦人科―高裁・内科―簡裁・脳外―地裁)。    
 現在、話し合い中1件(内科)・係争中1件(外科―地裁)。
 平成13年度中に声を上げてきた被害者(本人及び家族)5件。    
  (内訳は、整形外科2件・内科2件・外科1件)    
  会の存在を知ったのは、

会のホームページを見て 2件
議員の紹介 1件
新聞社の紹介 1件
会の案内を見て 1件

 被害の実態 
  総会当日出席していた心臓カテーテル検査事故(平成8年8月・西村内科医)で心停止し、後遺症で苦しんでいる被害者(50代・女性)がいきさつ、病院の対応、現在の苦しさを訴えました。 抗がん剤点滴ミス(平成10年8月・三井外科医)の被害者家族から、 「病院の対応について、いくらでも言うことができるのですが、入院している本人は24時間監視のもとにある…そう考えると、大騒ぎにすることはできませんでした」 と、会に寄せられたメールの一部を代読しました。
  現在係争中の裁判(外科)について原告本人から裁判経過の報告がありました。 また、出席されたマスコミ関係者からは、取材した目的・感想が述べられました。

(7)他団体の紹介
 総会に出席された会員の栗岡幹英氏(社会学研究者・静岡大学)から、氏が世話人のひとりをつとめ、医療改善を目指して市民や医師、弁護士たちが集まった
「医療改善ネットワーク」(略称:MIネット)http://www.mi-net.org/ と、
「医療従事者の良心的行動を支援する会」(略称:Some-CA)
http://www.some-ca.org/ の紹介がありました。
同じく出席された会員の清水とよ子氏(医療消費者ネットワーク・メコン
http://homepage2.nifty.com/MECON/代表世話人)から最近の電話相談の動向など全国レベルでのお話がありました。

(8)出席者より
  病院図書館の開放を求める意見が出されました。

(9)総会に寄せられ、当日読み上げたメッセージの紹介

☆病院職員有志より☆                
  会の発足から早いもので2年が経過しました。これで市立病院も変わると期待してましたが、大きな変化は石原院長と小坂副院長の退職のみで、相変わらず医師の入れ替わりの激しさ、収益重視の医療体制など以前と変わっておりません。短期間で改革できない程、重症になっていたのでしょうか。    
  市立病院を良い病院にするためには、一人でも多くの人が関心を持ってもらうことが大切だと思います。以前、マスコミ等に取り上げられたにもかかわらず、相変わらず、医療について無関心、おまかせ主義の患者さんが多いことにおどろきます。そのためにも「清水市立病院から被害をなくしより良い病院にする会」を一般市民に理解してもらうことが必要だと思います。
  今後の会の発展と活躍に期待します。    病院職員有志

☆会員より☆  メッセージそのT. 
度々ご丁寧なお便りありがとうございました。 総会が近づくに連れて複雑な想いにとまどっております。主人が突然亡くなったあとは必死の思いでいろいろの事をやってまいりましたのに、今、無性に空しく、言葉で言えない日々を過ごしております。昨年の二月二日に入院してからの日記(五年日記)を毎日読みながら今日を書いております。娘夫婦が傍らにいてくれてとても心強いのに、夜一人になると優しかった主人だけにやっぱりひとりなんだなあと言う想いに淋しくて哀しくてどうしようもなくなってしまいます。医療ミスを減らす為の運動に積極的に参加し、協力しなくてはいけないとわかっていながら今回は欠席させていただきたくペンを取ってしまいました。

夫入院頼り切っていたわたし
点滴の雫のむこうに澄んだ空     
手足揉む万感込めてそっと揉む     
医療ミス続き一週間のいのち     
泣くまいとこらえて痛む通夜の席     
空洞を埋める術なし夫没後     
生きているただそれだけで有難い     
障子貼る亡夫が見える十二月     
あきらめが静かにしのびよる仏間        恵美子

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