資料
●静岡新聞 2008年12月27日付朝刊22ページ掲載
静岡市立清水病院
男性患者が「異状死」
心筋梗塞の治療後
静岡市立清水病院(同市清水区宮加三)は二十六日、入院していた市内の七十代の男性が十一月に急性心筋梗塞(こうそく)の治療を受けた後、急に容体が悪化して死亡し、清水署に届け出ていたことを明らかにした。同病院は「一連の治療はスタンダードに行われた」と強調し、警察に届け出たことについては「医師法二十一条に基づき、医療の透明性を出すため」と説明した。
同病院によると、男性は十月下旬に腹膜炎で入院し、十一月上旬に腸閉塞(へいそく)の手術を受けた。男性はこの手術の二日後、心電図と血液検査の結果で急性心筋梗塞と判明。すぐに血流を良くするための緊急のカテーテル治療を受けて病室に戻ったが、容体が急変し、治療から二時間半後に死亡した。医師法二十一条は、患者が「異状死」と認められる場合、二十四時間以内に警察へ届け出ることになっているという。
同病院で記者会見した畑隆志副病院長兼医療安全管理室長らは遺族への今後の対応について、「警察側の結果を待って判断したい」と話した。清水署は遺族の了承を得て、男性の遺体を検視するなどして捜査している。
(静岡新聞2008年12月27日22面)
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