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資料

第5回 清水市立病院懇話会議事録(1)

日 時 平成13年10月29日  17:00〜18:30
会 場 講堂2

あいさつ
  院長・副院長・医務部長が新任のあいさつを行い、それに引き続いて各委員の自己紹介が行われた。 意見交換 1 カルテ開示(H13.3.1施行)の現状について
(病院当局)
  別紙資料に基づき説明。  H13.3.1に制度化したところであるが、現在まで開示請求はされておらず、月に1件程度の問い合わせがある程度である。開示請求がない理由については、診療中の患者さんを主な対象としていることから、診療の中で医師の説明により対応できているものと考えている。
(委 員)
カルテ開示に伴い、ガン告知は全面的に本人に実施しているのか。
(病院当局)全面的に告知を実施することは難しいと考えております。様々なタイプの患者さんがいますので、やはり家族の方と相談しながら大丈夫そうな患者さんということになります。ただ、告知されていない患者さんから開示請求があった場合の対応については、 開示しなくてよいことになっていますが、当然本人が疑問に思うと思います。その場合は、それを機会にゆっくり本人に説明していきたいと考えております。

2 苦情内容及び提言について
  (病院当局)別紙資料に基づき説明  職員の対応の良し悪しや待ち時間が長いといった意見がほとんどである。  その内、薬局の待ち時間については、9月から原則全科院外処方を実施することとし、見舞い時間についても3月から午後3時からを午後1時に変更した。
(委 員)1人で何件も意見を出している人はいるのか。
(病院当局)ほとんど別の人であるが、2〜3人は重複して出している方がいると思われる。
(委 員)苦情や意見の数は入院と外来とでは、どちらが多いのか。
(病院当局)
半々程度です。
(委 員)苦情は、入院と外来と比べてどちらが多いのか。
(病院当局)
外来の方が多いようです。
(委 員)
 苦情や意見の出所は、はっきり判りますか。例えば、入院と外来とで用紙に色分けする等していますか。
(病院当局)
しておりません。
(委 員) これらの苦情は公開していくのですか。今の時代を考えると公開することになっていくのでしょうね。
(病院当局)苦情や提言に対して、このような統計を取ったのは初めてのことであり、今後分析を行いながら対応していきたい。
(委 員)苦情の出所をはっきりさせることによって、分析し易くなるのではないか。苦情のデーター化が必要である。
(病院当局)
待ち時間が長いといった苦情は、確かに理解できるものである。今後どうするのか考えていかなければならない。
(委 員) 以前、子供の病気で東京の大きな病院に行った際に、3時間半程度待ったことがある。その病院は、各所に意見箱を置くなど苦情対策に取り組んでいるようであったが、夜間診療もやっており高齢者の患者も多いためか、待ち時間は改善されていなかった。又、他の病院(紹介専門)では、受付後患者にポケベルを渡し、診療時間になるとベルを鳴らすシステムを導入していたが、ポケベルをバッグの中に入れた為、鳴っているのに気付かない患者や一斉にベルが鳴った時などは、誰のベルが鳴っているのか判らず、結局看護婦さんが探したりしていた。
(病院当局)
患者さんは、大病院志向を持っているようであり、開業医へ紹介した患者さんが戻って来てしまうこともある。難しい病気の患者さんだけ診るようにすれば、待ち時間は短縮されるが、開業医で対応可能な患者さんがどうしても来院されることから外来が混雑してしまっている。
(委 員)その要因として、開業医では診療時間が限られていることがあるのではないか。大きい病院では、7時半位から受付もしてくれるし、24時間体制をとっている病院に行けば断られない安心感もあるのではないか。
(病院当局)
病院としては、来院された患者さんを拒否することは出来ないし、市立病院である為なおさらである。初めて病気になられた時などは、どの開業医(内科か外科等)にかかったらよいのか判らず、取り敢えず病院で診てもらおうとなってしまうのではないか。又、開業医への紹介しようとしているが、なかなか患者さんを説得できない。
(委 員)確かに、買い物をする時なども目標が決まっていなければ専門店に行くが、そうでなければ、百貨店やスーパーに行ってしまう。やはり、初めて開業医に行くのは勇気がいるが、病院なら安心感がある。先程、面会時間の話が出たが、面会時間を長くすることは開放時間が広がることであり、病院としては管理体制の問題も広がり、大変ではないのか。最近、小学校で刺殺事件が起きたばかりでもある。
(病院当局)管理が行き届かない所で何が起きるかといった問題はある。当院で問題となっているのは盗難事件である。  面会時間については、当院の特徴として65歳以上の入院患者が50%以上であり家族の支援が必要な方も多く、家族の方が公共交通機関を使用している場合、山間部においては、午後4時頃でバスが終わってしまう等の問題から拡大することになった。安全対策として、3A(産科)・3B(小児)病棟においては、病棟への入口を2箇所から1箇所とし、不審者が侵入しないように注意している。
(委 員) 9月から全面的に院外処方を実施するのですね。
(病院当局)はい。既に職員については6月から院外処方を実施しております。  院外処方率につきましては、1月8%、5月13.2%、今日現在においては、20%弱となっております。9月からは、原則全科院外処方を実施し、80%以上の院外処方率を目標としています。
(委 員)苦情などを集計するにあたって、悪い意見は出易いが、良い意見はなかなか出てこないといった問題がある。数字だけではないことを理解しながら対策を進めてもらいたい。

3 紹介・逆紹介について
(病院当局)今後、別紙「病診連携回答別一覧(案)」を作成し、紹介・逆紹介の状況を明確にしながら、清水医師会と連携を確かなものにしていきたいと考えている。
(委 員)開業医は、必ずしも設備が充分でないので、病院で診断をつけてもらい、その後は開業医で診る。又、症状に変化があった時は、病院で再度診断してもらう体制が確立されれば、病院の持ち時間も減るだろうし、近所の開業医で診てもらえば患者の負担も軽減する。この前、県立総合病院と清水医師会、静岡医師会で協定を結んだ。清水にも病院はあるので、清水の医療は清水で出来るように市立病院としても努力してもらいたい。市立病院と清水医師会との間に何か問題でもあるのか。
(病院当局)
今まで良い関係であったとは言えないところもありましたが、これからは、お互いに譲り合う部分は譲りながら、清水の医療のため、清水医師会と充分話し合いながら進めていきたいと考えております。
(委 員)病診連携が進んだ場合、患者の意思はどうなるのか。病院で治療してもらいたいと思っても開業医にかからなければならなくなるのか。
(病院当局)どこにかかるかは、あくまで患者さんの意思です。しかしながら、開業医から紹介された場合を含め、病院の医師から開業医で充分治療できると説明を受けるまでは、病院で治療するものと思っているため、その判断と説得が必要になるものと思っております。病院と開業医とでは機能が違いますので、機能分担が行われなければなりません。開業医にとっては、バックアップしてくれる病院があることは大事なことですし、病院においても外来患者が多いと入院患者を充分診ることが出来なくなる等の問題を生じます。これからは、患者に選ばれる病院・開業医になっていかなければなりませんので、清水医師会と足並みをそろえながら取り組んでいきたいと思います。
(委 員) 病院には、本当に医療を必要としている患者とそうでない患者が混在している。
(委 員)長時間待つことが出来る患者は、それほどの患者とは考えられないので、その点の振り分けが必要となってくるのでしょうね。

 4 リスクマネジメント委員会の設置について
(病院当局)別紙資料に基づき説明  
今年度リスクマネージャー候補者研修を行い、研修終了後、委員会として正式発足
する予定である。
(委 員)職員が兼務する形の内部的な組織ですか。
(病院当局)
はい、そうです。
(委 員) 外部の人が入らなければ、リスクマネジメントは出来ないのではないか。兼務だと本業の視点となり、リスクマネージャーの視点ではなくなってしまう。又、時間的問題や、本当にクレームが言えるかどうか疑問である。重大な問題は発言出来るかもしれないが、それ以下だとなかなか言うことは出来ないだろう。銀行の場合は、外部の人も入れており報告も義務化しているが、今の厚生労働省の考えではリスクマネジメント出来ないと思っている。 (病院当局)リスクマネージャーを総括するゼネラルリスクマネージャー(GRM)は、副院長が専業でやっている所が多いが、副院長も部下を持っている為、難しい所がある。県内には27の自治体病院があるが、医療事故防止マニュアルを作成している病院は25病院で、リスクマネジメント部門を作ったのは4病院だけである。その内、1病院については、リスクマネジメント部門を作ったにも関わらず機能していないとのことである。当院においても、現実に活動を開始した時に、兼務であることからリスクマネージャーが精神的負担をかなり負うのではないかと危惧している。
(委 員) 厚生労働省は、報告を求めていない。そうした場合、副院長が院長の問題点を指摘出来るのだろうか。
(病院当局)
アメリカにおいても、文句を言われるため薬剤師が医師に対して発言出来ないといったことがあるとのこと。
(委 員)リスクマネジメントにおいて、気付くかどうかは当然のことだが、気付いた時に指摘出来るかどうかが、大変大事なことである。
(病院当局)現在、当院においてはインシデントレポートシステムを導入しており、報告が出てくるようになってきた。
(委 員) 医療行為として、基本的作業をどれだけマニュアル化出来るかにかかっているのではないか。
(病院当局)

 どれだけ問題点を把握するかにかかっているが、インシデントレポートシステム(危険と感じたことを報告書にまとめて提出)だと全体の10〜20%の問題点しか表面に出て来ないと言われていることから、60〜70%の問題点が把握出来ると言われているオカレンススクリーニングシステム(現場の職員に問題点を聞いていく)の導入も考えている。
(委 員)次回の懇話会までに、何がどれ位進んでいるか楽しみにしたいと思います。

その他 * 次回開催予定 平成13年10月の月曜日(15・22・29日のいずれか)

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