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ニッポン消費者新聞

医療被害者の声を全国に
〜 泣き寝入りをせずに立ち上がろう 〜
清水市立病院から被害をなくしより良い病院にする会
代表 竹下 勇子
(ニッポン消費者新聞2000年5月15日号)

 会の設立は、2000年2月27日、現在会員数は55名になりました。そもそもこのような会の名称、またそれを立ち上げるまでの過程には、到底語り尽くせないものがあります。現在私自身も、原告の一人であり係争中です。

 いまでこそ医療事故、ミス等が、マスコミに取り上げられ、健康な人々でも医療現場の実態に関心を持たざるを得ない状況が出来つつありますが、報道されるのは、表面に出たほんの氷山の一角であり、被害にあった場合、ほとんどが気づかなかったり、泣き寝入りするような状態が実情であろうと思います。

 病院と私たちは、病気になったとき、あるいは突然の怪我などで、誰でもいつ世話になるかもしれない関係にあります。その時地域に安心してかかれる病院があることが、一番望ましい訳です。

患者としてはごく当然の願いとして、良い病院、良い医者を求めて市民団体などに相談があると聞きます。また現在日本には、名医本やランキング本が数多く出版されています。しかし良い病院、良い医者を選ぶ時、何を基準にしたら良いのでしょうか?医者と患者との人間関係(相性)、病気の状態と医者の技量との関係などなど、簡単なものさしで計れるものではありません。

 一番単純な解決法は、駄目なところには行かないことです。そのためには情報が必要です。そしてその情報を得るためには、それらが発信されなければ伝わりません。しかし実際に被害にあった人たちが声を上げることでしか、情報は広まらないのです。

 理屈は簡単ですが、被害者が声を上げるというのは困難です。しかし各地の病院で、被害にあった人たちがそれを乗り越え声を上げ、問題の本質を伝え、医者や病院や、そして地域にも認識させ、反省を求めていけば、結果として患者の声が反映された病院に生まれ変わり、身近なところに“良い病院”を有することとなって、いっぺんに日本の医療改革は進み、医療不信は一掃されるのではないかと思っております。医療提供者側の変革を待つ前に、医療を受ける側、特に被害にあった人たちが、立ち上がる意義を、私たちの会から全国に伝えることができればと思います。

 医療被害の中には、例えば他の病院へ逃げ出して誤診が分かり、適切な治療を受ける機会を失った結果、命を落としたり、不本意な手術になってしまったなど、医者の技量不足による例もあり、医療者側の単純な“事故”とか“ミス”などによる被害ばかりではないという事実も、重要な認識すべき課題です。そして医療被害にあった場合、日本では法による救済措置がないことも大きな問題です。

 被害者と共に一般の人たちのサポートで、私たちの会は構成されています。現在、活動のひとつとして、市と病院に対し患者(被害者)の声をきく機関の設置を求める回答期限つきの要望書を提出しています。

 私たちは医療の消費者として、医療現場での情報公開が進み、身近に、安心してかかれる病院の出現を願い、清水市でがんばっています。

 

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