資料
●静岡新聞 2008年12月28日付朝刊24ページ掲載
静岡市立清水病院「異状死」
「医療起因明らか」
遺族側が謝罪要求
静岡市立清水病院(同市清水区)に入院していた市内の七十代男性が十一月中旬、急性心筋梗塞(こうそく)のカテーテル治療後に「異状死」したとして、同病院が医師法二一条に基づき清水署に届け出たと発表したのを受けて、遺族側代理人の弁護士は二十七日、市内で会見し、「医療起因の死亡事故であることは明白。説明は不十分だった」などと病院側の姿勢を批判した上で、責任の所在の明確化と謝罪を求めた。
代理人は、男性はカテーテル治療の際に心臓の右冠動脈を傷付けられ、出血したことがきっかけで死亡したと主張した。さらに男性の妻も男性が亡くなる直前に、担当医から「右動脈を刺した。(命が)危ないかもしれない」などとレントゲン結果をもとに説明を受けた―と述べた。浜松医大が発行した男性の死体検案書によると、右冠動脈第二分岐抹消(まっしょう)小動脈に切損、その付近の心筋に直径約三_、深さ約一・五aの刺創が確認されたという。
代理人は、年明け早々にも第三者を交えた事故調査委員会の設置を病院側に申し入れる方針。
(静岡新聞2008年12月28日24面)
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