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静岡新聞2010年8月24日付朝刊28ページ掲載

「医療ミスで死亡」
静岡・清水病院
男性患者 遺族、市を提訴


 静岡市立清水病院(同市清水区)に入院していた市内の当時70代の男性が2008年11月中旬、急性心筋梗塞(こうそく)のカテーテル治療後に死亡したのは病院側の医療ミスだとして、遺族が23日、同市に慰謝料など約3856万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁に起こした。
 訴状によると、男性は08年10月23日に下腹部の痛みを訴えて同病院に搬送され、腹膜炎の手術を受けた。入院中だった11月12日に急性心筋梗塞を発症。病院側はカテーテル治療を行った際、心臓の右冠動脈を傷付けて出血させ、その後の経過措置を怠り重症化を招くなどして男性を死亡させたという。
 会見した男性の60代の妻は「病院側からは詳しい謝罪や説明がない。お父さんを帰してほしい」と涙ながらに語った。
 原告代理人の青山雅幸弁護士は「病院の検証作業がずさんで、医療事故隠しも疑われるケースだ」と述べた。
 静岡市立清水病院の米川甫院長は「内容を把握していないので現時点ではコメントを差し控える」と話した。

                                (静岡新聞2010年8月24日朝刊28面)

 

 

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