資料
● 静岡新聞2015年1月23日付朝刊27ページ掲載
「止血治療で死亡」
原告の請求棄却
清水病院医療訴訟
静岡市立清水病院で検査を受けた母親が死亡したのは止血治療のミスで胃を傷つけられたためだとして、同市清水区の男性が市に約890万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、静岡地裁は22日、原告の請求を棄却した。
村野裕二裁判長は判決で、原告側が作成した2003年1月の胃壁止血治療前後の「事実経過表」について、「記憶の誤りなどがあり、信用性が乏しい」と指摘した。その上で、治療中に医師によって誤って開けられたと原告側が主張した胃の穴については、「施術時に生じたものであるとは認められない」と結論付けた。胃の穴と死亡との因果関係も否定した。
男性は「全面的に棄却というのは意外な結果。今後のことは判決文を見て考えたい」と話した。
(静岡新聞2015年1月23日朝刊27面)
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