資料
● 静岡新聞2020年2月5日付夕刊3ページ掲載
誤診で乳がん宣告
山形県に賠償命令
検体取り違えで地裁
山形県立中央病院(山形市)で検体の取り違えにより良性腫瘍を乳がんと誤診され、乳房の一部を切除されたとして、同県酒田市の女性(47)が県に約1480万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、山形地裁は4日、「誤診でがんと宣告された精神的苦痛は軽視できない」と県に220万円の支払いを命じた。
判決理由で貝原信之裁判長は、がんでなくても腫瘍の切除手術は必要だったと認定。その上で「誤診で切除範囲は本来より大きくなり、乳房の傷痕の長さは女性としての自己認識に深刻な悪影響を及ぼした。適切な情報に基づき手術を受けるかどうか判断する機会も奪われた」と指摘した。
(静岡新聞2020年2月5日夕刊3面)
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