資料
● 静岡新聞2021年10月30日付朝刊30ページ掲載
がん患者の乳房
誤って両側切除
千葉大病院
千葉大病院は29日、2017年に左乳房にがんのある50代女性の手術で、誤って両側の乳房を切除していたと発表した。担当医師は院内の調査に「確認不足で(両側にがんがあると)思い込んでしまった」と説明、横手幸太郎院長は「心よりおわび申し上げる。事実を重く受け止め再発防止に取り組む」と謝罪した。
千葉大病院によると、乳腺・甲状腺外科の医師が17年9月、女性の左乳房にがんを発見。その後同じ医師が、同病院と、別の病院の両方で、女性を担当し、10月に右乳房を検査した際には「悪性所見なし」とされた。
しかし、医師が「右乳房にもがんが見つかった」と女性に報告。手術で両乳房を切除した。術後の検体の病理検査で誤認していたことが判明した。
千葉大病院は18年、調査委員会を設置。病理報告書の姓名や部位を患者と一緒に確認することや、診療が2施設にまたがる場合には、別の医師が初診を担当するなどの再発防止策を策定した。
(静岡新聞2021年10月30日朝刊30面)
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