資料
● 静岡新聞2022年4月2日付朝刊26ページ掲載
市立清水病院で
筋弛緩剤不明に
紛失、盗難の可能性
静岡市立清水病院は1日、院内の手術フロアで、全身麻酔の際に使用する筋弛緩(しかん)剤「ロクロニウム」1本(50ミリグラム入り)が所在不明になったと発表した。紛失や誤廃棄、盗難の可能性があるとみて調べている。
病院によると3月31日午後4時半ごろ、手術担当の看護師が点検したところ、筋弛緩剤が1本不足しているのに気づいた。筋弛緩剤は手術フロアの保管庫で管理し、保管庫の鍵は暗証番号付きの箱に収納していた。手術を行う日の朝方に補充し、夕方の日常点検で使用状況を確認しているという。
所在不明になった筋弛緩剤は成人1〜3人の致死量に相当するという。病院は市保健所に概要を報告し、清水署の協力を得て現場を捜索した。1日午後4時現在見つからず、悪用は確認されていない。
上牧務院長は1日に記者会見し「市民、患者のみなさまに不安を与えた。薬剤の管理に問題があると深く反省している」と陳謝し、使用前後のチェックを複数人態勢にするなど再発防止に努めると説明した。
(静岡新聞2022年4月2日朝刊26面)
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