資料
● 静岡新聞2022年6月27日付朝刊22ページ掲載
清水病院医師処分へ
静岡市 眼科手術の動画提供
全国の総合病院などに勤務する複数の眼科医が白内障の手術動画を無断で外部提供し謝礼を得ていた問題で、静岡市立清水病院(静岡市清水区)の40代の男性医師が10万円の謝礼を受け取って動画を提供していたことが26日、同病院への取材で明らかになった。市は兼業禁止を定める地方公務員法に抵触するとして、近く処分する方針。
同病院によると、男性医師は2021年10月、米国の医療機器メーカーの日本法人「スター・ジャパン」(千葉県)と個人契約を結び、6症例の動画を収めたDVDを11~12月に提供し、現金を得ていた。病院は外部の指摘で5月下旬から内部調査を進めていて、男性医師は「『学術的に利用する』との説明を受け提供した」と釈明しているという。
問題を巡っては業界団体の医療機器業公正取引協議会が、謝礼が販売促進目的の可能性があるとして、景品表示法に基づく自主規制に反していないか調べている。同病院は取材に「管理体制に問題があった。患者側にも説明する」と謝罪した。
(静岡新聞2022年6月27日朝刊22面)
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