資料
● 静岡新聞2024年2月17日付朝刊26ページ掲載
清水病院へ9億円補てん
静岡市は2024年度、経営赤字が続く市立清水病院の支援のため、一般会計から9億円を補てんする。16日発表した24年度一般会計当初予算案に、病院事業会計への繰り出し金を計上した。同病院の経営計画は26年度決算の黒字化を目指し、24年度の市からの補てん額は5億8千万円としていたが、物価高や円安などの影響で大幅に上回った。赤字解消の目標達成に黄色信号がともっている。
経営計画(計画期間23〜26年度)は赤字補てんを26年度決算でゼロとし、30年度までに地方独立行政法人への移行を目指すとしている。初年度の23年度は9億円を一般会計当初予算から繰り出したが、看護師の離職増や光熱水費、材料費の高騰が影響してコストがかさみ、市は追加補てんとして23年度2月一般会計補正予算案から4億円の繰り出しを計上した。
同病院は通院患者の9割以上を清水区民が占める。地域医療の拠点として経営の安定化が最重要課題となっている。病院側は収益性の向上と運営の効率化を図り、引き続き地域の診療所との連携や救急医療体制の確保に努めるとした。
(静岡新聞2024年2月17日朝刊26面)
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