資料
● 静岡新聞2024年5月21日付朝刊24ページ掲載
随意契約最低価格漏えい
清水病院元職員を在宅起訴
静岡地検
静岡市立清水病院(同市清水区)で使用するガーゼなどの診療材料単価の変更に関する随意契約で、最低見積価格を一部の業者に漏らしたとして、静岡地検は20日までに、官製談合防止法違反(入札妨害)の罪で同病院元職員の会社員の男性(54)=同市清水区=を在宅起訴した。2月29日付。
起訴状によると、男は2018年4月から22年3月末までの間、同病院事務局病院施設課長補佐として、医療機器や医薬品の調達、管理に従事していた。19年11月12日、診療材料に関する随意契約の見積もり合わせを行い、縫合糸など481品目について契約業者が決まるはずだったが、見積書類提出期限後の同日午後6時45分ごろから19日ごろまでの間、最低見積価格を別の一部業者に教えたとされる。さらに見積額を引き下げた見積書の再提出を提示した上、再提出された見積書を期限前の提出として取り扱い、事情を知らない上司を介して一部業者を契約者として決定させ、入札の公正を害したとされる。
同病院などによると、男は22年4月に別の部署に異動した後、同年10月に自己都合退職した。その後県警の捜査が入り、問題を把握したという。男の処分は行っていない。
(静岡新聞2024年5月21日朝刊24面)
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