資料
● 静岡新聞2024年6月22日付朝刊14ページ掲載
清水病院入札妨害
「管理体制に課題」
元職員起訴で市長
静岡市の難波喬司市長は21日の定例記者会見で、市立清水病院勤務当時、医療品の最低見積価格を業者に漏らしたとして元職員の男が官製談合防止法違反(入札妨害)の罪で静岡地裁に起訴されたことについて「(病院の)管理体制にも課題があった」との認識を示し、再発防止に向けた検証作業を進めていると明らかにした。
難波市長は個人的な認識と前置きした上で、「組織的に防ぐことができる可能性はあった」と述べた。今後、担当者による故意の不正も見抜けるように書類の確認作業を厳重にするなどの対策に取り組むとした。
起訴状によると、元職員の男は同病院の病院施設課長補佐として物品調達、管理の統括業務に従事していた2019年11月、医療品の随意契約で契約者決定するはずだった業者の最低見積価格をほかの業者に漏らすなどして公正な入札を妨害したとされる。今月7日に地裁で懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。
(静岡新聞2024年6月22日朝刊14面)
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