資料
● 静岡新聞2024年11月29日付朝刊16ページ掲載
清水病院経営 見直し示唆
26年度黒字化「達成できず」
静岡市議会 市長答弁
静岡市議会11月定例会は28日、総括質問を行い、7氏が登壇した。2026年度決算の黒字化を目指す市立清水病院の経営計画について、難波喬司市長は「現状のままでは達成できない」と述べ、計画の実質見直しを示唆した。堀務氏(自民)への答弁。
経営計画(計画期間23∼26年度)は、24年度の市からの補填(ほてん)額を5億8千万円としていたが、物価高や円安などの影響で実際には8億9900万円と大幅に増えた。同病院によると、23年度決算で12億6400万円だった赤字額は、24年度決算でも減少しない見込み。計画では26年度決算で赤字補填ゼロを掲げている。
病院は収支改善に向け、8月から外部専門家を医療政策アドバイザーとして招き、経営改革に助言を受けている。新規入院患者の受け入れ増や、患者ニーズを踏まえた病棟運用などの取り組みを検討する。看護師確保やコスト削減のため、デジタル化を含めた業務改善も進める。
難波市長は「これまでの延長線上にない抜本的な病院の収支改善や業務改善を実施する」と述べ、できるだけ早い時期の黒字化を目指すとした。
(政治部・大沼雄大)
(静岡新聞2024年11月29日朝刊16面)
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