資料
●静岡新聞 2009年7月14日付朝刊27ページ掲載
清水病院接待
診療科長を減給処分
静岡市 医師5人口頭注意
静岡市は13日、市立清水病院(清水区)の診療科長ら複数の医師が取引業者から接待を受けているなどとする内部告発を受けた調査の結果、「接待などがあった」として、市職員倫理規則などに基づき、同日付で40代男性の診療科長を減給(10分の1)3ヵ月の懲戒処分としたと発表した。
同じ診療科の男性医師5人については、「診療科長に誘われて参加した」などの理由で口頭注意とした。管理監督責任を問い、小林卓己病院局長と米川甫病院長を訓告、小沢啓二病院事務局長を厳重注意とした。
市によると、診療科長ら医師6人は4月14日、清水区内の飲食店で、退職する医師の送別会を兼ねた懇親会を開催。医薬品メーカーの担当者から一人あたり約1万7千円の接待を受けた。5月1日には葵区の飲食店で、医療機器メーカーの担当者から一人あたり約2万5千円の接待を受けた。
市は、接待を機に両メーカーからの製品購入実績の増加傾向が見られなかったことなどから、「医療機器や医薬品の選定や購入で便宜を図っていることは確認できなかった」としている。診療科長はさらに、清水病院に採用された4月から毎週土曜、兼業を禁止する地方公務員法に違反し、埼玉県内の総合病院で外来診療のアルバイトを行い、6月までに計71万5千円の報酬を得ていたことも明らかになった。
診療科長は「以前勤務していた病院でもアルバイトが黙認され、業者との懇親会もやっていたので、安易に続けてしまった」と話しているという。
米川病院長は「市職員全体の信用を著しく傷つけた。職員に対する指導を徹底し、再発防止に努める」とのコメントを出した。
(静岡新聞2009年7月14日朝刊27面)
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